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Mirror Labyrinth
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「お待たせ」
廊下で冬真を待っていたほのかは、冬真の姿を見て驚いた。
さっきまで雪女の着物姿だったのに、ものの五分程度で冬真の姿は着物を着た男性にちゃんと見える格好をしていた。
良く見ると、白い着物は雪女の衣装のままだったが、腰帯を男性用に変え、紺色の羽織を着ていた。
「月島さん、ヘアゴム持ってる? 借りていい?」
ほのかは頷くと巾着袋の中からヘアゴムを取り出し冬真に渡した。
「ありがとう」
冬真は長い髪をまとめると後ろで高く結った。
これでより男性に見える様になったが、ほのかはバラの髪飾りが気になり指さした。
「ん? ああ、忘れてた。これ預かってて」
そう言って冬真はほのかの髪に髪飾りをつけた。
ほのかは冬真に髪飾りをつけてもらっているだけでドキドキしていた。
それが異性に髪を触れられているからなのか、相手が冬真だからなのかは分からなかった。
「うん、似合ってる。言い忘れてたけど・・・・・・、その衣装も似合ってる」
そんな事を言われ、ほのかは更に心拍数が上がった気がした。
【ありがとう。着付け出来るの?】
ほのかは冬真が着物でそんな工夫まで出来てしまう事にかなり驚いていた。
「ああ、露木先輩に教えてもらったんだ。なにせ男子の着付けはほとんど俺がやったからな。流石に制服に着替えるのは時間が掛かるから・・・・・・」
【なるほど】
ほのか達は休憩中、衣装のまま行動する事になっていた。
理由は二つ、一つは誰かが休憩に出たり戻ったりする度に着付けに人員を割けない事と、もう一つはクラスの宣伝にもなるからだった。
【雪女の姿似合ってたのにちょっともったいない】
あの姿ならクラスの宣伝もバッチリだろうし、文化祭とかでもないとこんな珍しい冬真の姿はもう見られないだろうとほのかは考えていた。
「ふうん? 月島さんは女の格好した俺の方が良かった?」
冬真は少しムッとした顔でほのかを見た。
至近距離で眼鏡越しじゃない瞳にじっと見詰められてほのかはたじろいだ。
ほのかが一歩後ずさると、冬真は一歩歩み寄った。
【近いです】
自信なさげに最後の『です』は小さく書いた。
「ああ、急ごしらえのコンタクトでな、いつもの眼鏡と度数が違って見難いだけだ、気にするな」
そっちは気にしなくてもこっちは気にすると思いながら、ほのかは冬真とつばぜり合いならぬ歩ぜりあいの攻防を繰り返していた。
しまいには廊下に背がくっつき、ほのかは逃げ場を失った。
「で? どうなの?」
冬真にしては珍しく悪戯っぽい笑みを浮かべ、壁に手をつきほのかに返事を迫った。
【今の格好の方がいい】
ほのかは脅しともとれるその冬真の行動に根負けし、素直にそう書いた。
「そう、じゃあ時間も勿体無いし、行こうか」
その言葉に冬真は満足気な表情をし、壁からパッと手を離し、ほのかを解放した。
「どこに行きたいとか決まってるのか?」
ほのかは文化祭のマップを広げると、一年一組の教室から三年四組のクラスまで全てを指でなぞった。
「それは全部って事か、なら急がないと三日あっても回りきれないかもしれないな。どこから行く?」
【一年一組】
「隣のクラスのか・・・・・・、確か『鏡の国のラビリンス』だったか」
冬真は隣のクラスという事に嫌な予感がしつつもほのかの要望通りマップに書いてある教室に向かった。
「ここか・・・・・・」
そのクラスは二教室分を使った迷路だった。
『鏡の国のラビリンス』という名前通り、鏡を使った迷路で、ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』をモチーフにアリスの絵やハンプティダンプティや白の女王や赤の女王等のキャラクターが廊下に描かれていた。
入口にはいくつかのルールが書かれていた。
要約すると迷宮の中に『アリス』、『赤の女王』、『白の女王』のスタンプがあり、三種類集めてゴール出来たら景品が貰えるという内容だった。
そんなに混んでおらず、すぐに入場する事が出来た。
「二名様、どうぞ~」
「じゃあ行こうか」
ほのかは受付で受け取ったスタンプ台紙を片手に意気込み、迷宮へと足を踏み入れた。
中に入ると、ほのかは思わず感嘆の声を上げそうになった。
遊園地に良くある様なミラーハウスを真似たものだが、至る所にクリスタル型のランプや、チェス盤をイメージした白と赤の床、所々にアリスの世界に出てくるキャラクターの置物が置いてあった。
キラキラと移り変わる光は幻想的な演出を醸し出し、まるで万華鏡の中に入ってしまったかの様だった。
「なかなか凝った作りだな。鏡もボードに鏡に見えるフィルムを使う事でコストを抑えている様だな・・・・・・」
冬真は演出を楽しむよりも、今後の参考にと演出方法の研究をしていた。
鏡も普通の鏡だけではなく、自分の身長が縮んで見えたり、体が痩せ細って見えたり、色んな鏡があり、ほのかはそんな鏡の前で映り込む姿を楽しんでいた。
【色んな鏡があって面白い!】
「ああ、そうだな。だが、油断していると迷いそうだな。いや、それでも鏡に対する光の反射角を計算すれば・・・・・・」
冬真は鏡の世界から物理の世界に入り込んでいる様だった。
そうこうしていると、ほのかは一番最初のスタンプ台を見付けた。
ほのかが赤の女王のスタンプを押していると、冬真は強い力で後ろから腕を引かれた。
「うわっ! 何を!?」
だが、そんな悲鳴を上げようとほのかには聞こえず、ほのかがスタンプを押し終わって後ろを振り返った時にはそこに冬真の姿はなかった。
慌てて探すもそこは鏡の国の迷宮、鏡に映し出されるのは自分の姿ばかりだった。
「おい、そろそろ離してもらえないか、五十嵐さん」
冬真は愛華に無理矢理鏡の裏側に連れて行かれていた。
「ふふふ、だーめ、これはそういう演出なんだから。複数人の時はその内一人を三十秒引き止めて互いに迷ってもらうっていうね。それにしても和服カッコイイーー、ねー、写メ撮らせてよ」
「断る。三十秒ならもうたっただろ」
そう言って冬真は愛華の腕を振り払った。
「あーん、もう、ケチーー。でも眼福だったわー」
愛華は名残惜しく思いながらも、一人そう呟いた。
嫌な予感がしていた。
冬真は焦っていた。
実際何秒経ったかなんて分からない。
ほのかを一人にする訳にはいかなかった。
しかし、元の場所に戻った時には既にほのかの姿はなかった。
「まずいな・・・・・・」
こういう場所で迷った時、お互いに声を出せば見つけやすいがほのかに対してはそれも通用しない。
冬真は自分の足と鏡の端に小さく映るほのかの姿を頼りに後を追い掛けた。
廊下で冬真を待っていたほのかは、冬真の姿を見て驚いた。
さっきまで雪女の着物姿だったのに、ものの五分程度で冬真の姿は着物を着た男性にちゃんと見える格好をしていた。
良く見ると、白い着物は雪女の衣装のままだったが、腰帯を男性用に変え、紺色の羽織を着ていた。
「月島さん、ヘアゴム持ってる? 借りていい?」
ほのかは頷くと巾着袋の中からヘアゴムを取り出し冬真に渡した。
「ありがとう」
冬真は長い髪をまとめると後ろで高く結った。
これでより男性に見える様になったが、ほのかはバラの髪飾りが気になり指さした。
「ん? ああ、忘れてた。これ預かってて」
そう言って冬真はほのかの髪に髪飾りをつけた。
ほのかは冬真に髪飾りをつけてもらっているだけでドキドキしていた。
それが異性に髪を触れられているからなのか、相手が冬真だからなのかは分からなかった。
「うん、似合ってる。言い忘れてたけど・・・・・・、その衣装も似合ってる」
そんな事を言われ、ほのかは更に心拍数が上がった気がした。
【ありがとう。着付け出来るの?】
ほのかは冬真が着物でそんな工夫まで出来てしまう事にかなり驚いていた。
「ああ、露木先輩に教えてもらったんだ。なにせ男子の着付けはほとんど俺がやったからな。流石に制服に着替えるのは時間が掛かるから・・・・・・」
【なるほど】
ほのか達は休憩中、衣装のまま行動する事になっていた。
理由は二つ、一つは誰かが休憩に出たり戻ったりする度に着付けに人員を割けない事と、もう一つはクラスの宣伝にもなるからだった。
【雪女の姿似合ってたのにちょっともったいない】
あの姿ならクラスの宣伝もバッチリだろうし、文化祭とかでもないとこんな珍しい冬真の姿はもう見られないだろうとほのかは考えていた。
「ふうん? 月島さんは女の格好した俺の方が良かった?」
冬真は少しムッとした顔でほのかを見た。
至近距離で眼鏡越しじゃない瞳にじっと見詰められてほのかはたじろいだ。
ほのかが一歩後ずさると、冬真は一歩歩み寄った。
【近いです】
自信なさげに最後の『です』は小さく書いた。
「ああ、急ごしらえのコンタクトでな、いつもの眼鏡と度数が違って見難いだけだ、気にするな」
そっちは気にしなくてもこっちは気にすると思いながら、ほのかは冬真とつばぜり合いならぬ歩ぜりあいの攻防を繰り返していた。
しまいには廊下に背がくっつき、ほのかは逃げ場を失った。
「で? どうなの?」
冬真にしては珍しく悪戯っぽい笑みを浮かべ、壁に手をつきほのかに返事を迫った。
【今の格好の方がいい】
ほのかは脅しともとれるその冬真の行動に根負けし、素直にそう書いた。
「そう、じゃあ時間も勿体無いし、行こうか」
その言葉に冬真は満足気な表情をし、壁からパッと手を離し、ほのかを解放した。
「どこに行きたいとか決まってるのか?」
ほのかは文化祭のマップを広げると、一年一組の教室から三年四組のクラスまで全てを指でなぞった。
「それは全部って事か、なら急がないと三日あっても回りきれないかもしれないな。どこから行く?」
【一年一組】
「隣のクラスのか・・・・・・、確か『鏡の国のラビリンス』だったか」
冬真は隣のクラスという事に嫌な予感がしつつもほのかの要望通りマップに書いてある教室に向かった。
「ここか・・・・・・」
そのクラスは二教室分を使った迷路だった。
『鏡の国のラビリンス』という名前通り、鏡を使った迷路で、ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』をモチーフにアリスの絵やハンプティダンプティや白の女王や赤の女王等のキャラクターが廊下に描かれていた。
入口にはいくつかのルールが書かれていた。
要約すると迷宮の中に『アリス』、『赤の女王』、『白の女王』のスタンプがあり、三種類集めてゴール出来たら景品が貰えるという内容だった。
そんなに混んでおらず、すぐに入場する事が出来た。
「二名様、どうぞ~」
「じゃあ行こうか」
ほのかは受付で受け取ったスタンプ台紙を片手に意気込み、迷宮へと足を踏み入れた。
中に入ると、ほのかは思わず感嘆の声を上げそうになった。
遊園地に良くある様なミラーハウスを真似たものだが、至る所にクリスタル型のランプや、チェス盤をイメージした白と赤の床、所々にアリスの世界に出てくるキャラクターの置物が置いてあった。
キラキラと移り変わる光は幻想的な演出を醸し出し、まるで万華鏡の中に入ってしまったかの様だった。
「なかなか凝った作りだな。鏡もボードに鏡に見えるフィルムを使う事でコストを抑えている様だな・・・・・・」
冬真は演出を楽しむよりも、今後の参考にと演出方法の研究をしていた。
鏡も普通の鏡だけではなく、自分の身長が縮んで見えたり、体が痩せ細って見えたり、色んな鏡があり、ほのかはそんな鏡の前で映り込む姿を楽しんでいた。
【色んな鏡があって面白い!】
「ああ、そうだな。だが、油断していると迷いそうだな。いや、それでも鏡に対する光の反射角を計算すれば・・・・・・」
冬真は鏡の世界から物理の世界に入り込んでいる様だった。
そうこうしていると、ほのかは一番最初のスタンプ台を見付けた。
ほのかが赤の女王のスタンプを押していると、冬真は強い力で後ろから腕を引かれた。
「うわっ! 何を!?」
だが、そんな悲鳴を上げようとほのかには聞こえず、ほのかがスタンプを押し終わって後ろを振り返った時にはそこに冬真の姿はなかった。
慌てて探すもそこは鏡の国の迷宮、鏡に映し出されるのは自分の姿ばかりだった。
「おい、そろそろ離してもらえないか、五十嵐さん」
冬真は愛華に無理矢理鏡の裏側に連れて行かれていた。
「ふふふ、だーめ、これはそういう演出なんだから。複数人の時はその内一人を三十秒引き止めて互いに迷ってもらうっていうね。それにしても和服カッコイイーー、ねー、写メ撮らせてよ」
「断る。三十秒ならもうたっただろ」
そう言って冬真は愛華の腕を振り払った。
「あーん、もう、ケチーー。でも眼福だったわー」
愛華は名残惜しく思いながらも、一人そう呟いた。
嫌な予感がしていた。
冬真は焦っていた。
実際何秒経ったかなんて分からない。
ほのかを一人にする訳にはいかなかった。
しかし、元の場所に戻った時には既にほのかの姿はなかった。
「まずいな・・・・・・」
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