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Love is ?
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【いらっしゃいませ】
ほのかは文化祭の三日目ともなると大分接客にも慣れてきていた。
【お席へどうぞ】
「あー、このお姉ちゃん動物の耳がついてるー」
「あら、本当ね」
ほのかは小さい子供を連れた親子を席に案内するとスケッチブックをめくりマジックペンを取り出した。
そして、スケッチブックに『きつね』と書こうとした。
だが、まだ幼い子供に平仮名が分かるのかどうか分からなかったほのかは狐の絵を描く事にした。
渾身の力を込め、白い紙にペンを縦横無尽に走らせた。
そんな様子を遠目から見ていたのは陽太だった。
「なあ、冬真あれ何書いてると思う? なんか嫌な予感するんだけど」
陽太は冬真と一緒にお茶を用意したり、あんみつを椀によそったりしていた。
「あれだけじっくり書いているという事は文字じゃないかもしれないな」
そんな陽太達の心配をよそに、ほのかは自信作である狐の絵を子供に見せた。
だが、ほのかの描く絵は例によっておどろおどろしいものだった。
それを見て、子供の顔は恐怖に歪んだ。
「げっ、やっぱり絵だったか!」
今にも大声で泣き出しそうな表情に陽太はお玉を放って走り出した。
「今日は来てくれてありがとうな、お礼に風車貰ってくれるかな?」
陽太は部屋の装飾の一つである風車を手に取り子供の前で息を吹きかけ回して見せた。
すると、子供の爆発寸前の顔はみるみるうちに明るくなっていった。
「わー、お兄ちゃんありがとう」
「あら、良かったわねぇ。ありがとうございます」
「いえ、今日が最終日なんで捨てるより貰ってくれたら嬉しいです」
何とかその場をやり過ごした陽太はほのかに向き直ると「ごめんね、接客の邪魔をして」と謝った。
ほのかはふるふると頭を振ると【何故か泣かれそうになったから助かった。ありがとう】と書いた。
「うーん、月島さんの絵は芸術的だと思うよ、俺は。でも小さい子が理解するにはまだ早いかなー。とりあえず、今日の所は絵は封印しよう、ね!」
陽太がめいいっぱいのフォローを入れるとほのかは力強く頷き【分かった】と書いて見せた。
「ただいま」
「お疲れ」
陽太が持ち場に戻ると冬真は陽太を労った。
「あれ、何してんの? 床なんか拭いちゃって」
その言葉に冬真は手に持っていた雑巾を陽太にパスした。
「お前がお玉を放り投げるからお椀が倒れてあんみつがこぼれたんだろうが。大分綺麗にはしたけど、残りはお前がやれ」
「え! そうなの? ごめんごめん!」
それから暫くしていると、ほのかは隣のクラスの男子生徒の注文を取っていた。
【ご注文をどうぞ】
「どれにするか迷うなー・・・・・・、そう言えば君いつもスケッチブックで会話してる子だよね。大変そうなのに偉いなぁ。俺たまに体育の授業で一緒になる事があるんだけど知ってる?」
そう聞かれてほのかは必死に記憶を辿り、名前を思い出した。
【確か須藤君?】
「覚えててくれたんだ! 嬉しいなぁ、前から少し話してみたいと思ってたんだ」
そんな和気あいあいと会話している様子を陽太は遠目から見ていた。
「なあ冬真、あれ何話してると思う? 注文にしては長い気がするんだけど」
「そうか?」
冬真はちらと陽太の言う方向を見やり、視線を手元に戻すと再びあんみつをお椀によそう作業を続けた。
陽太と作業の内容を代わったのは、またお玉を放り投げて飛び出されないようにする為だった。
「なんか楽しそうだな・・・・・・」
そう言いながら陽太は二人を見つつお茶を入れていた。
「別に害が無くて、楽しそうならいいんじゃないか? というか陽太、お前さっきから月島さんの事見過ぎじゃないか?」
「ん、だって、色々心配で目が離せなくてさ。あー、子を想う親の気持ち的な・・・・・・、そうか! 親心か!」
陽太は今までの良く分からない感情を親心に当てはめた。
すると、その考えが急に正しい様に思えてきた。
「親心ね・・・・・・、まあ、分からなくもないけど。っていうかそれ、前にも似たような事言ってたな」
「そうそう、俺が父さんでお前が母さんだったな」
「だから、誰が母さんだ」
「え、だって女装してるし」
陽太は冬真の雪女の格好をマジマジと見て言った。
「それは言うな・・・・・・」
冬真はこの屈辱的な格好を自分でも良く三日も耐えているなと思っていた。
陽太はそんな会話の後、再びほのかに視線を戻すと目を見開き顔を強ばらせた。
「え・・・・・・?」
須藤は何かを話した後、いつの間にか顔を近付け、ほのかの頭を撫でた。
ほのかは顔を赤らめ、笑いあっていた。
そんな様子に陽太の心はざわついた。
「お、おい、陽太!」
前方の光景に釘付けになっている陽太は湯呑からお茶が決壊したダムの如く溢れ出ている事に気が付いていなかった。
「ちょっとごめん!」
陽太はそのまま急須を置くと飛び出して行った。
こんなにも心が急くのは何故なのか、こんなにも心がざわめくのは何故なのか、本当に親心からなのか、陽太は何もかも分からなかったが体は勝手に動いていた。
「月島さん!」
陽太が二人の前に出ると二人は驚いた様な表情をしていた。
声を掛けたはいいが、陽太にはその先の言葉が見つからなかった。
「えーと・・・・・・、どうかした?」
苦し紛れに絞り出した言葉はほのかの身を案じるものだった。
【狐の耳が曲がってたから直してもらってた】
「耳? そっか、耳か・・・・・・」
二人が顔を近付けていた理由が分かり陽太はほっとしていた。
「春野君そんなに慌ててどうしたの?」
須藤は陽太を見てニヤニヤと笑って言った。
その表情は人をからかう様な楽しそうな顔をしていた。
「いや、邪魔してごめん。ちょっと親心が・・・・・・」
「ふーん、親心? なんだ、嫉妬してるのかと思ったよ」
「へっ?」
嫉妬、その単語に陽太はギクリとした。
ずっと分からなかった感情の一つのピースがパチリとはまった気がした。
だが、陽太はすぐに気のせいだと思いたくなり、それをバラバラに壊したくなった。
「いや、そんなんじゃないよ。ただ心配で・・・・・・」
「あー、確かお世話係だっけ? 大変だね。でもちょっと過保護なんじゃない? あれかな、月島さんと仲良くするには春野君にまず挨拶に伺わないといけないのかな?」
須藤はニコニコと笑顔で言った。
陽太はそれに苛立ちを覚えたが、それを抑え込み深い溜息一つ吐いた。
「じゃあもう面倒臭いからそれでいいよ。挨拶に来る時は超最高級カステラ持参でよろしくね。あと・・・・・・」
顔を真っ赤にさせ、右手をほのかの頭の上に乗せ、左手で人差し指を須藤に向けて陽太は言った。
「俺の目が黒い内は二人の結婚はぜってー認めないからなっ!!」
そう言い切って陽太は持ち場に戻った。
「・・・・・・あーっはっはっはっ、何だよあれ、やっぱり嫉妬じゃん。いきなり結婚とか飛躍しすぎ、あー、おもしれー、腹痛い!」
ほのかは陽太が後ろで何を言っていたのか、何故頭を撫でられたのか、何故須藤が腹を抱えて爆笑しているのかもさっぱり分からなかった。
「ただいま、何やってんの?」
陽太が戻ると冬真はまたも床を雑巾で拭いていた。
「・・・・・・お前な、お茶を盛大に零しやがって」
「え、そうなの!? ご、ごめん」
「もういい」
冬真は陽太に看板と大量のビラを持たせると廊下に追い出した。
「お前が居ると俺の仕事が増えてかなわん。行ってこい、客寄せパンダ」
そう言う冬真の顔は雪女の代名詞通り氷の様に冷ややかで、人の逆らう気力を奪うものだった。
「す、すんません」
容赦なく扉がピシャリと閉まると陽太はすごすごと客引きに出た。
ほのかは文化祭の三日目ともなると大分接客にも慣れてきていた。
【お席へどうぞ】
「あー、このお姉ちゃん動物の耳がついてるー」
「あら、本当ね」
ほのかは小さい子供を連れた親子を席に案内するとスケッチブックをめくりマジックペンを取り出した。
そして、スケッチブックに『きつね』と書こうとした。
だが、まだ幼い子供に平仮名が分かるのかどうか分からなかったほのかは狐の絵を描く事にした。
渾身の力を込め、白い紙にペンを縦横無尽に走らせた。
そんな様子を遠目から見ていたのは陽太だった。
「なあ、冬真あれ何書いてると思う? なんか嫌な予感するんだけど」
陽太は冬真と一緒にお茶を用意したり、あんみつを椀によそったりしていた。
「あれだけじっくり書いているという事は文字じゃないかもしれないな」
そんな陽太達の心配をよそに、ほのかは自信作である狐の絵を子供に見せた。
だが、ほのかの描く絵は例によっておどろおどろしいものだった。
それを見て、子供の顔は恐怖に歪んだ。
「げっ、やっぱり絵だったか!」
今にも大声で泣き出しそうな表情に陽太はお玉を放って走り出した。
「今日は来てくれてありがとうな、お礼に風車貰ってくれるかな?」
陽太は部屋の装飾の一つである風車を手に取り子供の前で息を吹きかけ回して見せた。
すると、子供の爆発寸前の顔はみるみるうちに明るくなっていった。
「わー、お兄ちゃんありがとう」
「あら、良かったわねぇ。ありがとうございます」
「いえ、今日が最終日なんで捨てるより貰ってくれたら嬉しいです」
何とかその場をやり過ごした陽太はほのかに向き直ると「ごめんね、接客の邪魔をして」と謝った。
ほのかはふるふると頭を振ると【何故か泣かれそうになったから助かった。ありがとう】と書いた。
「うーん、月島さんの絵は芸術的だと思うよ、俺は。でも小さい子が理解するにはまだ早いかなー。とりあえず、今日の所は絵は封印しよう、ね!」
陽太がめいいっぱいのフォローを入れるとほのかは力強く頷き【分かった】と書いて見せた。
「ただいま」
「お疲れ」
陽太が持ち場に戻ると冬真は陽太を労った。
「あれ、何してんの? 床なんか拭いちゃって」
その言葉に冬真は手に持っていた雑巾を陽太にパスした。
「お前がお玉を放り投げるからお椀が倒れてあんみつがこぼれたんだろうが。大分綺麗にはしたけど、残りはお前がやれ」
「え! そうなの? ごめんごめん!」
それから暫くしていると、ほのかは隣のクラスの男子生徒の注文を取っていた。
【ご注文をどうぞ】
「どれにするか迷うなー・・・・・・、そう言えば君いつもスケッチブックで会話してる子だよね。大変そうなのに偉いなぁ。俺たまに体育の授業で一緒になる事があるんだけど知ってる?」
そう聞かれてほのかは必死に記憶を辿り、名前を思い出した。
【確か須藤君?】
「覚えててくれたんだ! 嬉しいなぁ、前から少し話してみたいと思ってたんだ」
そんな和気あいあいと会話している様子を陽太は遠目から見ていた。
「なあ冬真、あれ何話してると思う? 注文にしては長い気がするんだけど」
「そうか?」
冬真はちらと陽太の言う方向を見やり、視線を手元に戻すと再びあんみつをお椀によそう作業を続けた。
陽太と作業の内容を代わったのは、またお玉を放り投げて飛び出されないようにする為だった。
「なんか楽しそうだな・・・・・・」
そう言いながら陽太は二人を見つつお茶を入れていた。
「別に害が無くて、楽しそうならいいんじゃないか? というか陽太、お前さっきから月島さんの事見過ぎじゃないか?」
「ん、だって、色々心配で目が離せなくてさ。あー、子を想う親の気持ち的な・・・・・・、そうか! 親心か!」
陽太は今までの良く分からない感情を親心に当てはめた。
すると、その考えが急に正しい様に思えてきた。
「親心ね・・・・・・、まあ、分からなくもないけど。っていうかそれ、前にも似たような事言ってたな」
「そうそう、俺が父さんでお前が母さんだったな」
「だから、誰が母さんだ」
「え、だって女装してるし」
陽太は冬真の雪女の格好をマジマジと見て言った。
「それは言うな・・・・・・」
冬真はこの屈辱的な格好を自分でも良く三日も耐えているなと思っていた。
陽太はそんな会話の後、再びほのかに視線を戻すと目を見開き顔を強ばらせた。
「え・・・・・・?」
須藤は何かを話した後、いつの間にか顔を近付け、ほのかの頭を撫でた。
ほのかは顔を赤らめ、笑いあっていた。
そんな様子に陽太の心はざわついた。
「お、おい、陽太!」
前方の光景に釘付けになっている陽太は湯呑からお茶が決壊したダムの如く溢れ出ている事に気が付いていなかった。
「ちょっとごめん!」
陽太はそのまま急須を置くと飛び出して行った。
こんなにも心が急くのは何故なのか、こんなにも心がざわめくのは何故なのか、本当に親心からなのか、陽太は何もかも分からなかったが体は勝手に動いていた。
「月島さん!」
陽太が二人の前に出ると二人は驚いた様な表情をしていた。
声を掛けたはいいが、陽太にはその先の言葉が見つからなかった。
「えーと・・・・・・、どうかした?」
苦し紛れに絞り出した言葉はほのかの身を案じるものだった。
【狐の耳が曲がってたから直してもらってた】
「耳? そっか、耳か・・・・・・」
二人が顔を近付けていた理由が分かり陽太はほっとしていた。
「春野君そんなに慌ててどうしたの?」
須藤は陽太を見てニヤニヤと笑って言った。
その表情は人をからかう様な楽しそうな顔をしていた。
「いや、邪魔してごめん。ちょっと親心が・・・・・・」
「ふーん、親心? なんだ、嫉妬してるのかと思ったよ」
「へっ?」
嫉妬、その単語に陽太はギクリとした。
ずっと分からなかった感情の一つのピースがパチリとはまった気がした。
だが、陽太はすぐに気のせいだと思いたくなり、それをバラバラに壊したくなった。
「いや、そんなんじゃないよ。ただ心配で・・・・・・」
「あー、確かお世話係だっけ? 大変だね。でもちょっと過保護なんじゃない? あれかな、月島さんと仲良くするには春野君にまず挨拶に伺わないといけないのかな?」
須藤はニコニコと笑顔で言った。
陽太はそれに苛立ちを覚えたが、それを抑え込み深い溜息一つ吐いた。
「じゃあもう面倒臭いからそれでいいよ。挨拶に来る時は超最高級カステラ持参でよろしくね。あと・・・・・・」
顔を真っ赤にさせ、右手をほのかの頭の上に乗せ、左手で人差し指を須藤に向けて陽太は言った。
「俺の目が黒い内は二人の結婚はぜってー認めないからなっ!!」
そう言い切って陽太は持ち場に戻った。
「・・・・・・あーっはっはっはっ、何だよあれ、やっぱり嫉妬じゃん。いきなり結婚とか飛躍しすぎ、あー、おもしれー、腹痛い!」
ほのかは陽太が後ろで何を言っていたのか、何故頭を撫でられたのか、何故須藤が腹を抱えて爆笑しているのかもさっぱり分からなかった。
「ただいま、何やってんの?」
陽太が戻ると冬真はまたも床を雑巾で拭いていた。
「・・・・・・お前な、お茶を盛大に零しやがって」
「え、そうなの!? ご、ごめん」
「もういい」
冬真は陽太に看板と大量のビラを持たせると廊下に追い出した。
「お前が居ると俺の仕事が増えてかなわん。行ってこい、客寄せパンダ」
そう言う冬真の顔は雪女の代名詞通り氷の様に冷ややかで、人の逆らう気力を奪うものだった。
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