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Trick or Treat ! if Blood wine jelly
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※ハロウィンストーリーの時雨さんバージョンです。
話をお忘れの方はHalloween Monster if を読んで頂けるとより楽しめると思います。
ほのかが向かったのは保健室だった。
いつもお世話になっている時雨にお菓子を貰って欲しいと思ったのだ。
ほのかはいつも通りに保健室の扉を開けたが、そこはいつもの保健室ではなかった。
あまりの変わり様に部屋を間違えたのかと思った位だった。
というのも、部屋は全体的に薄暗く、窓とベッドのカーテンも全て黒いものになっていたからだった。
ほのかは時雨の姿を探してベッドに近付くとカーテンの隙間からベッドの上に静かに横たわる時雨の姿が見えた。
その姿にほのかは酷く驚いた。
昔の西洋貴族が着ていたようなシャツ、足元まである漆黒のマント、銀糸の華やかな刺繍が施されたタキシードに身を包んだ時雨は赤いシーツのベッドの上に寝ており、その周りをぐるりと献花の如く無数の菓子が供えられていた。
ほのかも皆と同じ様に猫の形をしたチョコレートをそっと捧げようとした。
だが腕を伸ばした時、ほのかはいきなりその腕を掴まれた。
「ふふっ、捕まえた・・・・・・」
ほのかは時雨の引っ張る力にそのまま胸の上に倒れ込んだ。
「随分と可愛い格好だね、お菓子よりも僕は君を食べたいな・・・・・・」
ほのかは抱き締められているせいでそんなセリフも分からず、ジタバタと手足を動かして抵抗した。
「おや、暴れん坊な子猫ちゃんだ。仕方がないな」
そう言って時雨はやっとほのかを腕から解放し、ベッドから体を起こした。
ほのかは改めて時雨の仮装姿をまじまじと見詰めた。
普段から格好良い時雨だが、今日の時雨は気品があり、本当に貴族の様な風貌だった。
その姿にほのかは思い当たるモンスターの名が一つだけあった。
【その格好はもしかして吸血鬼】
「うん、正解。やれやれ、生徒だけの参加だと油断していたら生徒会に無理矢理仮装をさせられてね」
【でもすごく似合ってる】
吸血鬼、時雨にはイメージもピッタリだとほのかは思った。
「ありがとう。ほのかちゃんもとても似合っているよ。そうだ、もしかして、ほのかちゃんもお菓子を貰いに来たのかな?」
そう言って微笑む時雨にほのかは目的を思い出した。
時雨の手料理はいつも美味しい、勿論お菓子もだ。
ほのかはなんとしても時雨からお菓子を貰いたいと考えていた。
【トリック・オア・トリート!】
「うんうん、ちゃんと用意してあるよ」
時雨は保健室に備えてある冷蔵庫からワイングラスを取り出した。
そのグラスの中には血の様に赤々とした物が入っていた。
「はい、どうぞ」
時雨はそれを銀色のスプーンと一緒に手渡した。
見れば見るほど吸血鬼が好んで飲みそうな血を彷彿とさせる紅の色にほのかは身構えた。
時雨の顔を見てみればいつも通りのにこにことした表情だ。
【まさか・・・・・・血?】
ほのかがスケッチブックにそう書くと時雨はプッと吹き出した。
「まさか! ワインゼリーだよ。ああ、アルコールは飛ばしてあるから未成年でもちゃんと食べられるよ」
それを聞いて安心したほのかはスプーンでゼリーを一口掬った。
スプーンの上でぷるりと震えるそれはキラキラと輝き、先程までの印象とは打って変わってルビーの様な宝石にも思えた。
そっと口の中に運ぶとすぐに香り高く、味わい深い味がした。
程よい酸味と甘さの中にほんの少し渋みもあり、赤ワインを飲んだ事がないほのかにはこれが大人の味というものだろうかと感慨深く思った。
【美味しい! これが大人の階段・・・・・・】
「口に合ってなによりだけど、アルコールは入ってないから残念ながら大人の階段にはならないと思うなぁ」
ほのかは時雨のやんわりとしたツッコミなんかより、ほのかはベッドの上の大量お菓子が気になった。
その目線に気が付いた時雨は微笑んだ。
「ああ、これ? ちょっと頭痛がして休んでいる間に皆が置いていったみたいだね」
頭痛という言葉にほのかは時雨の体調が気になった。
【頭痛は大丈夫!?】
時雨は心配そうな顔をするほのかの頭を撫でた。
「うん、お酒に弱いのに張り切ってワインゼリーを沢山作ったせいかな、ちょっと二日酔いみたいになっちゃってね。でも休んだらもう良くなったよ。心配してくれてありがとう」
そう言われてほのかはホッとした。
「ところで、ほのかちゃんも僕にお菓子をくれるのかな?」
時雨は期待を込めた顔でそう言った。
ほのかはワインゼリーを堪能していてすっかり忘れていたが、ここに来た目的は時雨にお菓子を渡す事でもあった。
ほのかはポケットの中に入れていたお菓子を探した。
だが、そこにお菓子は無かった。
「トリック・オア・トリート、トリック・オア・トリート♪」
時雨は喜々とした様子で今か今かとほのかからお菓子を貰えるのを楽しみにしていた。
この上機嫌な様子、まだお酒が体から抜けていないのではと思う程だった。
ほのかは記憶を回想すると時雨の横たわるベッドにお菓子を供えようとした時に時雨に腕を引っ張られ、その時お菓子をどこかに落とした事を思い出した。
【多分、このお菓子の山の中に落としたかも】
「ええ、そうなの? この山の中かあ・・・・・・」
ほのかはベッドの上のお菓子を必死に探したが、あまりにも沢山あり、似たようなラッピングも多く、自分のお菓子がどこにあるかが分からなかった。
「うーん、全部回収すればあると思うけど・・・・・・。残念だなぁ、手渡しで貰いたかったなぁ」
【ごめんなさい】
そこで時雨は何か思い付いたのか意地の悪い笑みを浮かべた。
「そうそう、お菓子をくれないと悪戯してもいいんだったなぁ」
【!!】
一体何をされてしまうのかとそんな事を考えている暇はなかった。
ほのかは気が付くと時雨に体の向きを変えられ後ろから抱き締められていた。
時雨はほのかの猫耳のフードを下ろし、パーカーのチャックをゆっくりと下げた。
抵抗するにも腕が塞がり、されるがままになっていると時雨の細くてしなやかな指が肩に触れた。
その少し冷たい手にほのかは身震いした。
服をずらして肩があらわになると、時雨はほのかのその白く柔らかい肌を楽しむようにゆっくりと撫でた。
「それじゃあ頂きます」
そう言って時雨はほのかの肩に噛み付いた。
「っ!」
それに驚いたほのかは思わず声が出てしまいそうになった。
その代わりに顔からは火が出るかと思う程真っ赤になっているのを自覚した。
歯は強く肌に突き立てられてはおらず、甘噛みといったところだった。
じわりと広がる時雨の唾液の生暖かさと時折触れるざらりとした舌と、肌を吸われる感覚に本当に血を吸われているのではないかと錯覚する程だった。
「ふっ、う・・・・・・」
ほんのりとした痛みと熱に声を漏らすと、急に時雨がほのかから離れた。
ほのかが振り返ると時雨はもの欲しげな顔で苦しそうに息をしていた。
それはまるでまだ血が足りないとでも言わんばかりの吸血鬼の表情そのものだった。
「はあっ、はあっ・・・・・・ちょっと、これ以上は流石にまずいかな」
何がまずいのかほのかには良く分からなかったが何故だか時雨にもっと触れていて欲しいと思ってしまい更に赤面した。
「あー、結構優しくしたつもりだけど、痕、ついちゃったね」
ほのかは近くにあった鏡で自分の肩を見ると時雨の歯型と赤い痣が残っていた。
「それ、消えるまで暫くかかるかもね。その痕、誰かに自慢したら大人の階段みたいに自慢出来るかもよ」
時雨はああ言ったが、こんなの絶対誰にも見せられないとほのかは恨みがましい目で時雨を見やった。
「ふふふ、ご馳走様」
時雨はそう言って舌舐りをした。
話をお忘れの方はHalloween Monster if を読んで頂けるとより楽しめると思います。
ほのかが向かったのは保健室だった。
いつもお世話になっている時雨にお菓子を貰って欲しいと思ったのだ。
ほのかはいつも通りに保健室の扉を開けたが、そこはいつもの保健室ではなかった。
あまりの変わり様に部屋を間違えたのかと思った位だった。
というのも、部屋は全体的に薄暗く、窓とベッドのカーテンも全て黒いものになっていたからだった。
ほのかは時雨の姿を探してベッドに近付くとカーテンの隙間からベッドの上に静かに横たわる時雨の姿が見えた。
その姿にほのかは酷く驚いた。
昔の西洋貴族が着ていたようなシャツ、足元まである漆黒のマント、銀糸の華やかな刺繍が施されたタキシードに身を包んだ時雨は赤いシーツのベッドの上に寝ており、その周りをぐるりと献花の如く無数の菓子が供えられていた。
ほのかも皆と同じ様に猫の形をしたチョコレートをそっと捧げようとした。
だが腕を伸ばした時、ほのかはいきなりその腕を掴まれた。
「ふふっ、捕まえた・・・・・・」
ほのかは時雨の引っ張る力にそのまま胸の上に倒れ込んだ。
「随分と可愛い格好だね、お菓子よりも僕は君を食べたいな・・・・・・」
ほのかは抱き締められているせいでそんなセリフも分からず、ジタバタと手足を動かして抵抗した。
「おや、暴れん坊な子猫ちゃんだ。仕方がないな」
そう言って時雨はやっとほのかを腕から解放し、ベッドから体を起こした。
ほのかは改めて時雨の仮装姿をまじまじと見詰めた。
普段から格好良い時雨だが、今日の時雨は気品があり、本当に貴族の様な風貌だった。
その姿にほのかは思い当たるモンスターの名が一つだけあった。
【その格好はもしかして吸血鬼】
「うん、正解。やれやれ、生徒だけの参加だと油断していたら生徒会に無理矢理仮装をさせられてね」
【でもすごく似合ってる】
吸血鬼、時雨にはイメージもピッタリだとほのかは思った。
「ありがとう。ほのかちゃんもとても似合っているよ。そうだ、もしかして、ほのかちゃんもお菓子を貰いに来たのかな?」
そう言って微笑む時雨にほのかは目的を思い出した。
時雨の手料理はいつも美味しい、勿論お菓子もだ。
ほのかはなんとしても時雨からお菓子を貰いたいと考えていた。
【トリック・オア・トリート!】
「うんうん、ちゃんと用意してあるよ」
時雨は保健室に備えてある冷蔵庫からワイングラスを取り出した。
そのグラスの中には血の様に赤々とした物が入っていた。
「はい、どうぞ」
時雨はそれを銀色のスプーンと一緒に手渡した。
見れば見るほど吸血鬼が好んで飲みそうな血を彷彿とさせる紅の色にほのかは身構えた。
時雨の顔を見てみればいつも通りのにこにことした表情だ。
【まさか・・・・・・血?】
ほのかがスケッチブックにそう書くと時雨はプッと吹き出した。
「まさか! ワインゼリーだよ。ああ、アルコールは飛ばしてあるから未成年でもちゃんと食べられるよ」
それを聞いて安心したほのかはスプーンでゼリーを一口掬った。
スプーンの上でぷるりと震えるそれはキラキラと輝き、先程までの印象とは打って変わってルビーの様な宝石にも思えた。
そっと口の中に運ぶとすぐに香り高く、味わい深い味がした。
程よい酸味と甘さの中にほんの少し渋みもあり、赤ワインを飲んだ事がないほのかにはこれが大人の味というものだろうかと感慨深く思った。
【美味しい! これが大人の階段・・・・・・】
「口に合ってなによりだけど、アルコールは入ってないから残念ながら大人の階段にはならないと思うなぁ」
ほのかは時雨のやんわりとしたツッコミなんかより、ほのかはベッドの上の大量お菓子が気になった。
その目線に気が付いた時雨は微笑んだ。
「ああ、これ? ちょっと頭痛がして休んでいる間に皆が置いていったみたいだね」
頭痛という言葉にほのかは時雨の体調が気になった。
【頭痛は大丈夫!?】
時雨は心配そうな顔をするほのかの頭を撫でた。
「うん、お酒に弱いのに張り切ってワインゼリーを沢山作ったせいかな、ちょっと二日酔いみたいになっちゃってね。でも休んだらもう良くなったよ。心配してくれてありがとう」
そう言われてほのかはホッとした。
「ところで、ほのかちゃんも僕にお菓子をくれるのかな?」
時雨は期待を込めた顔でそう言った。
ほのかはワインゼリーを堪能していてすっかり忘れていたが、ここに来た目的は時雨にお菓子を渡す事でもあった。
ほのかはポケットの中に入れていたお菓子を探した。
だが、そこにお菓子は無かった。
「トリック・オア・トリート、トリック・オア・トリート♪」
時雨は喜々とした様子で今か今かとほのかからお菓子を貰えるのを楽しみにしていた。
この上機嫌な様子、まだお酒が体から抜けていないのではと思う程だった。
ほのかは記憶を回想すると時雨の横たわるベッドにお菓子を供えようとした時に時雨に腕を引っ張られ、その時お菓子をどこかに落とした事を思い出した。
【多分、このお菓子の山の中に落としたかも】
「ええ、そうなの? この山の中かあ・・・・・・」
ほのかはベッドの上のお菓子を必死に探したが、あまりにも沢山あり、似たようなラッピングも多く、自分のお菓子がどこにあるかが分からなかった。
「うーん、全部回収すればあると思うけど・・・・・・。残念だなぁ、手渡しで貰いたかったなぁ」
【ごめんなさい】
そこで時雨は何か思い付いたのか意地の悪い笑みを浮かべた。
「そうそう、お菓子をくれないと悪戯してもいいんだったなぁ」
【!!】
一体何をされてしまうのかとそんな事を考えている暇はなかった。
ほのかは気が付くと時雨に体の向きを変えられ後ろから抱き締められていた。
時雨はほのかの猫耳のフードを下ろし、パーカーのチャックをゆっくりと下げた。
抵抗するにも腕が塞がり、されるがままになっていると時雨の細くてしなやかな指が肩に触れた。
その少し冷たい手にほのかは身震いした。
服をずらして肩があらわになると、時雨はほのかのその白く柔らかい肌を楽しむようにゆっくりと撫でた。
「それじゃあ頂きます」
そう言って時雨はほのかの肩に噛み付いた。
「っ!」
それに驚いたほのかは思わず声が出てしまいそうになった。
その代わりに顔からは火が出るかと思う程真っ赤になっているのを自覚した。
歯は強く肌に突き立てられてはおらず、甘噛みといったところだった。
じわりと広がる時雨の唾液の生暖かさと時折触れるざらりとした舌と、肌を吸われる感覚に本当に血を吸われているのではないかと錯覚する程だった。
「ふっ、う・・・・・・」
ほんのりとした痛みと熱に声を漏らすと、急に時雨がほのかから離れた。
ほのかが振り返ると時雨はもの欲しげな顔で苦しそうに息をしていた。
それはまるでまだ血が足りないとでも言わんばかりの吸血鬼の表情そのものだった。
「はあっ、はあっ・・・・・・ちょっと、これ以上は流石にまずいかな」
何がまずいのかほのかには良く分からなかったが何故だか時雨にもっと触れていて欲しいと思ってしまい更に赤面した。
「あー、結構優しくしたつもりだけど、痕、ついちゃったね」
ほのかは近くにあった鏡で自分の肩を見ると時雨の歯型と赤い痣が残っていた。
「それ、消えるまで暫くかかるかもね。その痕、誰かに自慢したら大人の階段みたいに自慢出来るかもよ」
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