108 / 117
煤色の鉄鎖
しおりを挟む
傷つけたい訳じゃなかった。
そんな顔をさせたい訳じゃなかった。
本当は、目が覚めた時まだ家に居たという事が分かっただけでも嬉しかったのに、風邪をうつさない為に突き放す様な言い方をしてしまった。
いつも思っている事が上手く吐き出せなくて、冬真はそんな自分自身に嫌気が差した。
そして、結果的に招いたのが、ベッドの上で冬真がほのかを抱き締めるという状況だった。
腕や胸に柔らかい感触とあたたかい体温と、吐息が感じられる距離感に冬真は体の熱が更に高くなる様な感覚がした。
ほのかはというと、冬真の腕の中で身動きが取れず、床に落ちたスケッチブックを目にしては何か言いたげに口をパクパクとさせ、顔がトマトみたいに赤くなったかと思うとそのまま混乱した様子で石の様に硬直してしまった。
冬真は風邪をうつさないように離れなければ、そらから色々と釈明をしなければと頭では分かっていたが、体の気怠さと、腕の中のほのかの心地良さから、思考とは逆に腕に力を込めた。
そうして暫く経って、また眠りにつきかけた時、流石にこのまま寝る訳にはいかないと思った冬真は腕の力を緩めほのかを解放した。
ほのかは体を起こし、ベッドから降りると冬真はゆっくりと上半身を起こした。
「ごめん、体が大分怠くて眠るとこだった。嫌な思いさせた」
申し訳なさそうに言うと、ほのかは横に頭を振った。
このまま抱き枕にならずに済んだ事にほのかは胸を撫で下ろした。
「・・・・・・・・・・・・」
二人の間に長い沈黙が流れた。
その気まずさにほのかは【やっぱり帰った方がいい?】と冬真に尋ねた。
「いや、その前にちゃんと言わないとと思って、今言うからちょっと待って」
冬真は言いたい事を頭の中で整理しようとするも、熱のせいで頭の回転が徐行運転になっていた。
言葉を何とか纏めあげると冬真は気恥しそうに伏し目がちに言った。
「あんな態度をとって・・・・・・ごめん。お見舞いに来てくれたのも、看病をしてくれたのも、もうとっくのとうに帰ってると思ってたのにまだ家に居た事も・・・・・・嬉しかった。けど、月島さんに風邪をうつす訳にはいかないと思ったから・・・・・・だから」
ぽつりぽつりと話す冬真の言葉をほのかは一つ一つ丁寧に拾い上げた。
そして、家に来た時からのいつも以上に冷たい態度にはあたたかい理由があった。
【心配してくれてありがとう。でも大丈夫! 体力には自信があるし、これで風邪をひいても絶対に後悔はしないから】
ほのかはにこりと笑ってスケッチブックを見せた。
「そこまで言うならもう知らないぞ。でも、ありがとう・・・・・・」
素直な感謝の言葉に、ほのかはくすりと笑った。
「なんだよ」
【今日は氷室君の気持ちが聞けて嬉しいと思った。いつも分かりにくいから】
ほのかは昨日の事を思い出した。
きっとあの時も本音を言わないだけで、何か理由があるのだろうと考えた。
「そうか? 分かりにくいのか?」
【とっても】
ほのかは大きく頷きながらスケッチブックを見せた。
「悪いけど、これが自分としか言えない。嫌になるだろ?」
それが悪い事なのであれば変えるべきなのだろうが、冬真には何をどうしたらいいのかも分からずにいた。
ほのかも、他の人と同じ様にこの性格をどうこうしろと言ってくるのだろうかと冬真は身構えた。
だが、ほのかは首を横に振った。
【氷室君はそのままでいいと思う】
予想外の答えに冬真は目を白黒させた。
【それが氷室君らしいと思うから。でも、たまにはワガママ言ってもいいし、思ってる事聞かせてくれたら嬉しい】
「我儘・・・・・・か」
ほのかの言葉に冬真は今まで自分の気持ちを押し殺し、親や周りの人の感情や気持ちを優先させてきた自分に気が付いた。
頭がいいだけに、歳を重ねるとそれを周りには悟らせないよう冷たい態度を取りながらもそつなく立ち回る事や、無理な要求には角が立たぬよう上手くあしらう事を覚えた。
そして、それはいつしか冬真自身も気が付かない内に自分を縛る重い鎖となっていた。
「ははっ」
だけれど、全身をがんじがらめに縛る煤けた色の鎖はほのかの言葉でこんなにも簡単に解けて体がすっと楽になった気がした。
【?】
ほのかは冬真が面白がるような事を何かしただろうかと不思議な顔をした。
「我儘・・・・・・ね、そんな事を言ってると」
冬真はほのかの髪をひと房手に取るとそれを愛おしそうに口付けた。
その予想外の冬真の行動にほのかは火がついたように顔を赤くさせた。
「本当に好き勝手要求するけど、いいの?」
上目遣いで不敵に笑う冬真の顔を見て、ほのかは増々真っ赤になり、目線を明後日の方向へと向けた。
冬真はふとベッドサイドに置かれたお盆が目に入った。
そのお盆の上には蓋がされた小さな土鍋があった。
「それ・・・・・・」
冬真が土鍋を指さすと、ほのかは今の今まですっかり忘れていたという顔をした。
だが、鍋を持ち上げたと思えばすぐに置き、それを二度程繰り返すとほのかは躊躇いがちにスケッチブックに【これは何でもありません】と書き、体で土鍋を隠そうとした。
「何でもないんだったら持ち主がどうこうしても問題ない訳だな」
にやりと笑ってそう言った冬真はほのかの後ろのお盆を取ろうとしたが、ほのかはそれを体で遮った。
だが、冬真は瞬間的にバスケットボール選手ばりのフェイントをかますとまんまとほのかからお盆を掠め取った。
ほのかは慌てた様子だったが、冬真は気にする事なく土鍋の蓋を開けた。
鍋からは優しい出汁の香りと共に温かな湯気が立ち上った。
鍋の中には柔らかく煮込まれたお粥と食欲をそそるふんわりとした溶き卵が入っていた。
「卵粥か」
【風邪ひいた時お母さんが良く作ってくれたから】
「わざわざ作ってくれたのか・・・・・・」
良く見れば傍らには真新しい風邪薬もあり冬真はハッとした。
「家に何も無かっただろ。材料費と薬代ちゃんと返すから」
【今はいいから、ご飯食べて薬を飲んだ方がいいと思う】
「気を使わせたな」
【いつもお世話になってるから、甘えてくれていい】
「ふーん、じゃあそれを食べさせてくれるんだ?」
意地の悪い笑みを浮かべながら冬真はスプーンをほのかに手渡した。
ほのかはその渡されたスプーンの意味が分かると、せっかく鎮火したばかりの顔の火が再燃し始めた。
ほのかはスプーンとお粥と冬真を交互に見て戸惑っていたが、『甘えていい』と書いてしまった手前やるしかないと覚悟を決めた。
一連のやり取りから大分時間が経っていた為、粥は調度良い温度になっていた。
ほのかはその粥を軽く掻き混ぜると一口分をそっと掬い下に手を添えながら冬真の口へと運んだ。
恥じらいながらも献身的で可愛らしい様子のほのかに冬真は不覚にも顔を赤らめ鼓動が早くなるのを感じた。
冗談のつもりだったが、自分で言い出した事なので引っ込みがつかなくなり、冬真は躊躇いながらも差し出された粥を口にした。
粥は優しい薄味なのに出汁の風味がしっかりしていて食べやすい味付けになっていた。
「美味しい。でも、やっぱり自分で食べる。じゃないと熱がまた上がりそうだし、こっちの心臓が持たない・・・・・・」
最後の方は口元を隠されて何を言っているのかほのかには分からなかった。
自分で食べると言われてほのかはホッとしたが、ほんの少しだけ残念に思いながらも冬真にスプーンを渡した。
薬を飲んだ後、冬真は目を細めウトウトしている様子だった。
熱も段々と下がってきた様子に安心したほのかはそろそろ帰ろうとした。
【じゃあそろそろ帰るね】
スケッチブックにそう書き、冬真に背を向けるとほのかは腕を掴まれた。
既視感を覚えながら何事だろうかと振り向くと、冬真が熱を帯びた瞳で見詰めていた。
「行かないで、もう、少し・・・・・・だけ」
在りし日の言えなかった言葉を冬真はほのかの手に縋りそう言った。
そんな顔をさせたい訳じゃなかった。
本当は、目が覚めた時まだ家に居たという事が分かっただけでも嬉しかったのに、風邪をうつさない為に突き放す様な言い方をしてしまった。
いつも思っている事が上手く吐き出せなくて、冬真はそんな自分自身に嫌気が差した。
そして、結果的に招いたのが、ベッドの上で冬真がほのかを抱き締めるという状況だった。
腕や胸に柔らかい感触とあたたかい体温と、吐息が感じられる距離感に冬真は体の熱が更に高くなる様な感覚がした。
ほのかはというと、冬真の腕の中で身動きが取れず、床に落ちたスケッチブックを目にしては何か言いたげに口をパクパクとさせ、顔がトマトみたいに赤くなったかと思うとそのまま混乱した様子で石の様に硬直してしまった。
冬真は風邪をうつさないように離れなければ、そらから色々と釈明をしなければと頭では分かっていたが、体の気怠さと、腕の中のほのかの心地良さから、思考とは逆に腕に力を込めた。
そうして暫く経って、また眠りにつきかけた時、流石にこのまま寝る訳にはいかないと思った冬真は腕の力を緩めほのかを解放した。
ほのかは体を起こし、ベッドから降りると冬真はゆっくりと上半身を起こした。
「ごめん、体が大分怠くて眠るとこだった。嫌な思いさせた」
申し訳なさそうに言うと、ほのかは横に頭を振った。
このまま抱き枕にならずに済んだ事にほのかは胸を撫で下ろした。
「・・・・・・・・・・・・」
二人の間に長い沈黙が流れた。
その気まずさにほのかは【やっぱり帰った方がいい?】と冬真に尋ねた。
「いや、その前にちゃんと言わないとと思って、今言うからちょっと待って」
冬真は言いたい事を頭の中で整理しようとするも、熱のせいで頭の回転が徐行運転になっていた。
言葉を何とか纏めあげると冬真は気恥しそうに伏し目がちに言った。
「あんな態度をとって・・・・・・ごめん。お見舞いに来てくれたのも、看病をしてくれたのも、もうとっくのとうに帰ってると思ってたのにまだ家に居た事も・・・・・・嬉しかった。けど、月島さんに風邪をうつす訳にはいかないと思ったから・・・・・・だから」
ぽつりぽつりと話す冬真の言葉をほのかは一つ一つ丁寧に拾い上げた。
そして、家に来た時からのいつも以上に冷たい態度にはあたたかい理由があった。
【心配してくれてありがとう。でも大丈夫! 体力には自信があるし、これで風邪をひいても絶対に後悔はしないから】
ほのかはにこりと笑ってスケッチブックを見せた。
「そこまで言うならもう知らないぞ。でも、ありがとう・・・・・・」
素直な感謝の言葉に、ほのかはくすりと笑った。
「なんだよ」
【今日は氷室君の気持ちが聞けて嬉しいと思った。いつも分かりにくいから】
ほのかは昨日の事を思い出した。
きっとあの時も本音を言わないだけで、何か理由があるのだろうと考えた。
「そうか? 分かりにくいのか?」
【とっても】
ほのかは大きく頷きながらスケッチブックを見せた。
「悪いけど、これが自分としか言えない。嫌になるだろ?」
それが悪い事なのであれば変えるべきなのだろうが、冬真には何をどうしたらいいのかも分からずにいた。
ほのかも、他の人と同じ様にこの性格をどうこうしろと言ってくるのだろうかと冬真は身構えた。
だが、ほのかは首を横に振った。
【氷室君はそのままでいいと思う】
予想外の答えに冬真は目を白黒させた。
【それが氷室君らしいと思うから。でも、たまにはワガママ言ってもいいし、思ってる事聞かせてくれたら嬉しい】
「我儘・・・・・・か」
ほのかの言葉に冬真は今まで自分の気持ちを押し殺し、親や周りの人の感情や気持ちを優先させてきた自分に気が付いた。
頭がいいだけに、歳を重ねるとそれを周りには悟らせないよう冷たい態度を取りながらもそつなく立ち回る事や、無理な要求には角が立たぬよう上手くあしらう事を覚えた。
そして、それはいつしか冬真自身も気が付かない内に自分を縛る重い鎖となっていた。
「ははっ」
だけれど、全身をがんじがらめに縛る煤けた色の鎖はほのかの言葉でこんなにも簡単に解けて体がすっと楽になった気がした。
【?】
ほのかは冬真が面白がるような事を何かしただろうかと不思議な顔をした。
「我儘・・・・・・ね、そんな事を言ってると」
冬真はほのかの髪をひと房手に取るとそれを愛おしそうに口付けた。
その予想外の冬真の行動にほのかは火がついたように顔を赤くさせた。
「本当に好き勝手要求するけど、いいの?」
上目遣いで不敵に笑う冬真の顔を見て、ほのかは増々真っ赤になり、目線を明後日の方向へと向けた。
冬真はふとベッドサイドに置かれたお盆が目に入った。
そのお盆の上には蓋がされた小さな土鍋があった。
「それ・・・・・・」
冬真が土鍋を指さすと、ほのかは今の今まですっかり忘れていたという顔をした。
だが、鍋を持ち上げたと思えばすぐに置き、それを二度程繰り返すとほのかは躊躇いがちにスケッチブックに【これは何でもありません】と書き、体で土鍋を隠そうとした。
「何でもないんだったら持ち主がどうこうしても問題ない訳だな」
にやりと笑ってそう言った冬真はほのかの後ろのお盆を取ろうとしたが、ほのかはそれを体で遮った。
だが、冬真は瞬間的にバスケットボール選手ばりのフェイントをかますとまんまとほのかからお盆を掠め取った。
ほのかは慌てた様子だったが、冬真は気にする事なく土鍋の蓋を開けた。
鍋からは優しい出汁の香りと共に温かな湯気が立ち上った。
鍋の中には柔らかく煮込まれたお粥と食欲をそそるふんわりとした溶き卵が入っていた。
「卵粥か」
【風邪ひいた時お母さんが良く作ってくれたから】
「わざわざ作ってくれたのか・・・・・・」
良く見れば傍らには真新しい風邪薬もあり冬真はハッとした。
「家に何も無かっただろ。材料費と薬代ちゃんと返すから」
【今はいいから、ご飯食べて薬を飲んだ方がいいと思う】
「気を使わせたな」
【いつもお世話になってるから、甘えてくれていい】
「ふーん、じゃあそれを食べさせてくれるんだ?」
意地の悪い笑みを浮かべながら冬真はスプーンをほのかに手渡した。
ほのかはその渡されたスプーンの意味が分かると、せっかく鎮火したばかりの顔の火が再燃し始めた。
ほのかはスプーンとお粥と冬真を交互に見て戸惑っていたが、『甘えていい』と書いてしまった手前やるしかないと覚悟を決めた。
一連のやり取りから大分時間が経っていた為、粥は調度良い温度になっていた。
ほのかはその粥を軽く掻き混ぜると一口分をそっと掬い下に手を添えながら冬真の口へと運んだ。
恥じらいながらも献身的で可愛らしい様子のほのかに冬真は不覚にも顔を赤らめ鼓動が早くなるのを感じた。
冗談のつもりだったが、自分で言い出した事なので引っ込みがつかなくなり、冬真は躊躇いながらも差し出された粥を口にした。
粥は優しい薄味なのに出汁の風味がしっかりしていて食べやすい味付けになっていた。
「美味しい。でも、やっぱり自分で食べる。じゃないと熱がまた上がりそうだし、こっちの心臓が持たない・・・・・・」
最後の方は口元を隠されて何を言っているのかほのかには分からなかった。
自分で食べると言われてほのかはホッとしたが、ほんの少しだけ残念に思いながらも冬真にスプーンを渡した。
薬を飲んだ後、冬真は目を細めウトウトしている様子だった。
熱も段々と下がってきた様子に安心したほのかはそろそろ帰ろうとした。
【じゃあそろそろ帰るね】
スケッチブックにそう書き、冬真に背を向けるとほのかは腕を掴まれた。
既視感を覚えながら何事だろうかと振り向くと、冬真が熱を帯びた瞳で見詰めていた。
「行かないで、もう、少し・・・・・・だけ」
在りし日の言えなかった言葉を冬真はほのかの手に縋りそう言った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
課長と私のほのぼの婚
藤谷 郁
恋愛
冬美が結婚したのは十も離れた年上男性。
舘林陽一35歳。
仕事はできるが、ちょっと変わった人と噂される彼は他部署の課長さん。
ひょんなことから交際が始まり、5か月後の秋、気がつけば夫婦になっていた。
※他サイトにも投稿。
※一部写真は写真ACさまよりお借りしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる