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夢界
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「今日も退屈・・・・・・」
夢界の入口で、少女は受付嬢をしていた。しかし、訪れる者が殆ど居らず、受付とは名ばかりで、もはや飾りにすぎなかった。少女は暇を持て余し、眠気が限界点を迎えそうになっていた。
「あぁ、トレインが目の前を通りかからないかな・・・・・・」
「マナ、僕に何か用事でしたか?」
聞き覚えのある声がし、見覚えのある姿が眠気眼に映り、一瞬夢幻かとマナは思ったが、すぐに霞目も吹き飛び、黄色い声を上げていた。
「ト、トレイン! 何でもないの! 最近見てないから元気にしてるかなーって、あはは・・・・・・って、その格好は一体!?」
マナは桃色の瞳を大きく見開き、勢い良く立ち上がるとカウンターから猛ダッシュで外に出て、トレインの姿を穴が開く程凝視した。
「ああ、これはまた課長の命令で、城に行くならこれしかないって言うんですよ」
「課長、グッジョブ!」
マナはトレインに背を向けるとガッツポーズをして呟いた。
「え? 何か言いましたか?」
「いや、何でもないの、気にしないで」
トレインの方に向き直るとマナは両手を小さく振った。
「そうですか、あっ、マナ・・・・・・」
トレインはゆっくりとマナに近付いた。
「トレイン? な、何?」
マナは突然の接近に慌ててたじろいだ。
「マナ・・・・・・動かないで」
トレインはマナの顔に向かって腕を伸ばした。
いつもなら胡散臭い程に笑顔なトレインだが、珍しく真摯な眼差しで見つめられ、マナは赤面し、心臓が飛び出るのではないかと思う程鼓動が激しくなった。緊張でマナは目を閉じた。
「はい、取れましたよ」
「え?」
マナがそろりと目を開けるとトレインが手を伸ばした先は頬ではなく、肩まである自分の桃色の髪の毛先だった。そしてトレインの手には糸くずが掴まれていた。
「ありがとう・・・・・・だけど・・・・・・」
「だけど?」
マナの視界には王子姿のトレインが美化二百パーセントで映っていた。女子なら誰しも憧れる王子姿だが、マナにとっては刺激が強過ぎるものだった。
「もう駄目ーーー! 鼻血が出ちゃうーーーーーー!」
マナは走った。光にも負けない速さで走った。土埃が巻き起こり、あまりの爆音でマナの言葉はトレインの耳にはほぼ入らない程だった。
「ええ? マナ・・・・・・具合でも悪くなったのでしょうか?」
トレインはマナの事を気にかけつつも本来の目的である部屋を目指した。
長い廊下を進み、トレインが辿り着いた先は重い金属質の扉の部屋だった。その扉の上には『悪夢課』と書かれていた。トレインはその重い扉を押し開けそろりと中に入った。
「ただいま戻りました」
中は至って静かで机に他の仲間の姿も無く、一番奥の机から放たれる夥しい殺気が存在を主張していた。その殺気の持ち主は一見両手で抱える大きさのぬいぐるみに見える白いバクだった。整形手術で目つきを良くして黙ってさえいれば子供の玩具もしても充分通用する。
「トレイン、俺の言いたい事が分かるか?」
バクは元々悪い目付きを更に鋭く凶悪にしてトレイン睨みつけ凄んだ。
「・・・・・・はい」
「腹が減った」
「はい」
「腹が減った」
「はい」
「腹が減った・・・・・・腹が減った、腹が減った腹が減った、腹が減ったーーー!!」
バクは席から飛び出すと駄々をこねる子供の様に床を転がり回った。その様はまるで丸いボールが転がっている様だった。
「いくら言っても無い袖は振れないですよ」
「な、い、そ、で、だぁあ? ああん?」
バクは飛び上がるとトレインのこめかみを両手でグリグリと力強く挟み込んだ。
「いだいっ! いたたた、い、痛いですよ~」
その力は見た目とは裏腹に一人前の大人以上のものだった。バクがトレインから手を離すとトレインは深々と頭を下げた。
「課長、申し訳ありません。契約取れなかったです」
「最初からそう可愛く言えよなー」
バクはふんぞり返って腕を組んでそう言った。
「はい、すみません」
そう言いつつもトレインは笑顔を絶やさなかった。
「お前のその営業スマイルたまにムカつくんだよなー」
バクはジャンプするとトレインの両頬を掴み、力強く引っ張って、いつも変わらない表情を崩そうとした。
「いはい、いはいれふよ、やめへくらさいよ」
いくら頬を引っ張ってもトレインの目は笑ったままだったので、バクは諦めてトレインを離した。バクは己の丸くて小さい手を悔しく思った。
「ちっ、教育方針間違えたか? しかし、逃がした魚は大きいな」
バクはトレインの周りをちょこまかと動き、夢喰い族の中でも短めの鼻をひくつかせ匂いを嗅ぎ回った。
「分かるんですか?」
「ああ、美味そうな残り香が・・・・・・、はぁ~、こりゃたまらん」
「あと、これ報告書です」
トレインは書類を差し出した。トレインは普段重たいビジネス用鞄を持ち歩いていたが、今回の服装に似合わない為マントに改造がしてあり、内側に仕事に必要な物が入れられるように大きなポケットが付いていた。
「うむ」
トレインから報告書を受け取るとバクは数枚ある用紙を高速で目を通した。
「なるほどな」
そこにはエルリィスについての事や、環境、夢の性質等について事細かに記載されていた。
「エルリィスさんの夢を取ってしまうと、エルリィスさんが危険にさらされる可能性が高くて・・・・・・」
「ふん、でも、諦めてないんだろ?」
「はい、それは勿論」
トレインはより一層口角を上げて笑んでみせた。
「それでこそ俺様の部下だ。だが、どうするつもりだ? その調子ならその娘っ子は夢なぞ売らんだろう?」
「そうなんですよね・・・・・・」
トレインは考え事をする様に顎に触れた。
「でも、まあ、なんとかしてみます。僕はまたこれから行ってきます」
そう言ってトレインはバクに背を向け部屋の出口に向かった。
「おう、早く極上の飯を持ってこいよなー」
トレインは後ろを振り返るととびきりの笑顔で「はい」と言った。悪夢課を出て、一際大きな部屋に入るとそこには大きな紋章が床に描かれていた。その紋章の上に立ち、トレインは魔力で紋章を光輝かせた。トレインが瞳を閉じ、次に目を開いた時にはもうそこは夢界ではなく、エルリィスの居る城が見渡せる街の教会の屋根の上だった。
「さて、どうしようかな・・・・・・」
トレインはそう独り言を呟いた。その顔は不安も焦りの色も無く、いつも通りの笑顔だけがあった。
夢界の入口で、少女は受付嬢をしていた。しかし、訪れる者が殆ど居らず、受付とは名ばかりで、もはや飾りにすぎなかった。少女は暇を持て余し、眠気が限界点を迎えそうになっていた。
「あぁ、トレインが目の前を通りかからないかな・・・・・・」
「マナ、僕に何か用事でしたか?」
聞き覚えのある声がし、見覚えのある姿が眠気眼に映り、一瞬夢幻かとマナは思ったが、すぐに霞目も吹き飛び、黄色い声を上げていた。
「ト、トレイン! 何でもないの! 最近見てないから元気にしてるかなーって、あはは・・・・・・って、その格好は一体!?」
マナは桃色の瞳を大きく見開き、勢い良く立ち上がるとカウンターから猛ダッシュで外に出て、トレインの姿を穴が開く程凝視した。
「ああ、これはまた課長の命令で、城に行くならこれしかないって言うんですよ」
「課長、グッジョブ!」
マナはトレインに背を向けるとガッツポーズをして呟いた。
「え? 何か言いましたか?」
「いや、何でもないの、気にしないで」
トレインの方に向き直るとマナは両手を小さく振った。
「そうですか、あっ、マナ・・・・・・」
トレインはゆっくりとマナに近付いた。
「トレイン? な、何?」
マナは突然の接近に慌ててたじろいだ。
「マナ・・・・・・動かないで」
トレインはマナの顔に向かって腕を伸ばした。
いつもなら胡散臭い程に笑顔なトレインだが、珍しく真摯な眼差しで見つめられ、マナは赤面し、心臓が飛び出るのではないかと思う程鼓動が激しくなった。緊張でマナは目を閉じた。
「はい、取れましたよ」
「え?」
マナがそろりと目を開けるとトレインが手を伸ばした先は頬ではなく、肩まである自分の桃色の髪の毛先だった。そしてトレインの手には糸くずが掴まれていた。
「ありがとう・・・・・・だけど・・・・・・」
「だけど?」
マナの視界には王子姿のトレインが美化二百パーセントで映っていた。女子なら誰しも憧れる王子姿だが、マナにとっては刺激が強過ぎるものだった。
「もう駄目ーーー! 鼻血が出ちゃうーーーーーー!」
マナは走った。光にも負けない速さで走った。土埃が巻き起こり、あまりの爆音でマナの言葉はトレインの耳にはほぼ入らない程だった。
「ええ? マナ・・・・・・具合でも悪くなったのでしょうか?」
トレインはマナの事を気にかけつつも本来の目的である部屋を目指した。
長い廊下を進み、トレインが辿り着いた先は重い金属質の扉の部屋だった。その扉の上には『悪夢課』と書かれていた。トレインはその重い扉を押し開けそろりと中に入った。
「ただいま戻りました」
中は至って静かで机に他の仲間の姿も無く、一番奥の机から放たれる夥しい殺気が存在を主張していた。その殺気の持ち主は一見両手で抱える大きさのぬいぐるみに見える白いバクだった。整形手術で目つきを良くして黙ってさえいれば子供の玩具もしても充分通用する。
「トレイン、俺の言いたい事が分かるか?」
バクは元々悪い目付きを更に鋭く凶悪にしてトレイン睨みつけ凄んだ。
「・・・・・・はい」
「腹が減った」
「はい」
「腹が減った」
「はい」
「腹が減った・・・・・・腹が減った、腹が減った腹が減った、腹が減ったーーー!!」
バクは席から飛び出すと駄々をこねる子供の様に床を転がり回った。その様はまるで丸いボールが転がっている様だった。
「いくら言っても無い袖は振れないですよ」
「な、い、そ、で、だぁあ? ああん?」
バクは飛び上がるとトレインのこめかみを両手でグリグリと力強く挟み込んだ。
「いだいっ! いたたた、い、痛いですよ~」
その力は見た目とは裏腹に一人前の大人以上のものだった。バクがトレインから手を離すとトレインは深々と頭を下げた。
「課長、申し訳ありません。契約取れなかったです」
「最初からそう可愛く言えよなー」
バクはふんぞり返って腕を組んでそう言った。
「はい、すみません」
そう言いつつもトレインは笑顔を絶やさなかった。
「お前のその営業スマイルたまにムカつくんだよなー」
バクはジャンプするとトレインの両頬を掴み、力強く引っ張って、いつも変わらない表情を崩そうとした。
「いはい、いはいれふよ、やめへくらさいよ」
いくら頬を引っ張ってもトレインの目は笑ったままだったので、バクは諦めてトレインを離した。バクは己の丸くて小さい手を悔しく思った。
「ちっ、教育方針間違えたか? しかし、逃がした魚は大きいな」
バクはトレインの周りをちょこまかと動き、夢喰い族の中でも短めの鼻をひくつかせ匂いを嗅ぎ回った。
「分かるんですか?」
「ああ、美味そうな残り香が・・・・・・、はぁ~、こりゃたまらん」
「あと、これ報告書です」
トレインは書類を差し出した。トレインは普段重たいビジネス用鞄を持ち歩いていたが、今回の服装に似合わない為マントに改造がしてあり、内側に仕事に必要な物が入れられるように大きなポケットが付いていた。
「うむ」
トレインから報告書を受け取るとバクは数枚ある用紙を高速で目を通した。
「なるほどな」
そこにはエルリィスについての事や、環境、夢の性質等について事細かに記載されていた。
「エルリィスさんの夢を取ってしまうと、エルリィスさんが危険にさらされる可能性が高くて・・・・・・」
「ふん、でも、諦めてないんだろ?」
「はい、それは勿論」
トレインはより一層口角を上げて笑んでみせた。
「それでこそ俺様の部下だ。だが、どうするつもりだ? その調子ならその娘っ子は夢なぞ売らんだろう?」
「そうなんですよね・・・・・・」
トレインは考え事をする様に顎に触れた。
「でも、まあ、なんとかしてみます。僕はまたこれから行ってきます」
そう言ってトレインはバクに背を向け部屋の出口に向かった。
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