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反逆
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「ふっ、死刑囚の分際で、この儂に楯突く気かっ!! 妙な技を覚えおって、面の皮が厚い小娘だ。どうやら躾が足りなかったようだなっ!!」
いつもの怒声、反射的に怯みそうになるのをエルリィスは必死に堪えていた。手足がすくみ、震え、今にも口から恐いだとか、助けて等と泣き言を言いたくなった。体は今すぐ逃げろと叫んでいる。再び捕われたのならば、死が待っているだけだ。だが、もう引き返す事は出来ない。
エルリィスは体の震えを抑え込むと真っ直ぐにオルディンの方を向き、毅然とした声で言った。
「私はっ、もうあなたの言いなりにはならない!」
エルリィスは今までオルディンに言われるがまま、されるがままだった自分を顧みた。罵声を浴びせられ、暴力を振るわれ、何度死にたいと思ったか数え切れない。
今、エルリィスを突き動かすのは自由への渇望だった。
「ほう、お前一人で何が出来る?」
オルディンはエルリィスに向かって黒い魔弾を三連続で放った。エルリィスは目が見えないまま、風を切る音を頼りにそれを避けた。
「甘い!」
オルディンはエルリィスには避けきれない速さで魔弾を更に放っていた。後方から来るその攻撃に、エルリィスがもう駄目だと思った時、すぐ側で斬撃が響いた。
「悪いが、一人じゃないもんでな」
オルディンの魔弾を斬ったのはアルフだった。
「エルリィス、暫く時間を稼げるか?」
アルフは背中合わせにしているエルリィスに小声でそう言った。
「え?」
「あいつとやりあって分かったのはあの力は普通の剣技だけでは打ち消す事は出来ない。剣に魔力を込める必要がある。連続で来られては魔力の消費が激しい。魔力を溜めている間、お前の力を借りたい。援護はする」
「分かった。やってみる」
「二人がかりで来ようとも、同じ事!! 二人まとめてあの世に送ってやるわ!!」
オルディンは再び手元に魔力を集めると無数の黒い槍状の物を形成し、大きく手を振り下ろし、エルリィスとアルフの頭上に降らせた。
「来るぞ!」
エルリィスは全神経を耳と手に集中させた。さっき使ったばかりの力の感覚を頼りに天に向かって両手をかざすと、オルディンの放った力はエルリィスの手に集まり消えていった。
「後ろだ!」
アルフはエルリィスが反応しきれないと判断するとエルリィスの腰を抱き抱えて横に飛び退いた。
その間もオルディンの追撃は止まず、無数の魔弾が二人を狙っていた。二人は力を打ち消すのと避けるので精一杯だった。
「どうした? どうした? 防戦一方ではないか」
「くうぅっ」
エルリィスは足元がふらつき始めていた。力を使う事で体の中の何かが失われる様な感覚がした。それはエルリィスの想像以上の消耗だった。それが彼女が言っていた代償で魔力なのだろうと察した。だが、少しも気を抜く事が出来ない。気を抜けば、待っているのは死なのだと悟っていた。
「はあ、つまらんな、いつまでも当たらぬ的当てをしている様だ。だが、そろそろ終わりにしてやる」
二人が互いに力を合わせて技を避けている事をオルディンは分かっていた。ならば、と両手に力を集めアルフの足元を狙って魔弾を放った。
「はっ」
アルフはその横に飛び退いた。オルディンはそれを見逃さなかった。
「そこだ!」
オルディンは一気に両手から魔弾を連続で放った。それは二人を離れさせるように連続で放った。
「ちっ」
嫌な予感がしていた。アルフはオルディンに全てを見透かされている、そんな気がしていた。そしてその予感は当たってしまった。オルディンは一際大きな魔弾を放った。それは、アルフにではなくエルリィスの背後に向かってだった。
「エルリィスっ!!」
アルフは叫んだ。アルフが気がついた時には遅かった。アルフは助けに行くにも間に合わない距離においやられていた。エルリィスはすぐに体勢を整え後方の攻撃に備えた。だが、それは一瞬遅かった。
「ぐっ、きゃあああっ」
エルリィスはその魔弾を消し去る事には成功していた。だが、その魔弾の圧が強く、壁際まで吹き飛ばされ体や頭を強く打ち床に倒れ込んだ。オルディンはすかさずエルリィスの元へ近付くとエルリィスの長い髪を引っ掴み、エルリィスの体を軽々と持ち上げた。
「うっ・・・・・・」
「捕まえたぞ、エルリィス。折角これまでの功労を称えてお前には晴れの舞台を用意していたというのに、無駄になってしまったなあ。仕方あるまい、儂直々にこの場で処刑するとしよう」
オルディンは右手に黒い槍を作り出した。エルリィスは朦朧としながらも自分が置かれている状況を理解し、死を覚悟すると身を強ばらせた。
「死ねえ!!」
オルディンは槍を振り下ろした。だが、その槍はエルリィスの体を貫くことなく空振りした。
「な、に?」
正確にはオルディンが攻撃を外したのではなく、攻撃出来なかったのだった。それはアルフがオルディンの右腕ごと斬り落としていたからだった。
「ぐああああああ、お、おのれ!!」
オルディンの腕からは夥しい血が溢れ激しい痛みから苦悶の表情を浮かべていた。オルディンが振り返ると、そこには両手に黒い長剣を携えたアルフが立っていた。その剣先にはオルディンの血が滴っていた。
アルフは避ける事に専念している間に膨大な魔力を練り上げ、持っていた短剣にそれを込めた。短剣は夜空よりも濃く黒い闇を纏い、細く、軽く、長い剣へと姿を変えていた。
「その剣は・・・・・・まさ・・・・・・か」
「ほう、お前が知っているとはな」
「昔話として話にだけは聞いておった。貴様がそれを継承していたとはな」
「ふん、ならもう分かっただろう? お前に勝ち目は無い」
そう言うとアルフはオルディンの目の前から消えた。いや、消えた様に見える程の速さで駆けていた為、オルディンには残像すら追う事が出来なかった。明らかに、先程までとは段違いの速さだった。そして、どこに行ったかと探す事も叶わず、オルディンが気がついた時にはもう一方の腕も斬り落とされていた。
「あああぁあああぁーーーっ」
エルリィスはオルディンの腕と共に床に落ちた。
「まだだ、まだ終わらぬ」
オルディンは落ちた腕からエルリィスに向かって小さな闇を放ち、それはエルリィスの腕に黒い火のようなものを灯した。
「いやぁあああっ」
エルリィスは腕に強い痛みを感じ悲鳴を上げた。焼かれるように体が熱い、体だけでなく、自分というものを司る根底にあるものを失う様な激痛だった。
「エルリィスっ!!」
オルディンが痛みにもがき、床を転げ回っている間にアルフはエルリィスを助け起こした。エルリィスの息はまだあった。だが、激しく消耗していると一目見て分かった。エルリィスの腕を見ると黒い荊棘と禍々しい瞳と焔を合わせた紋章の様なものが浮かび上がっていた。アルフはオルディンから奪った鍵を使い、エルリィスの頭に着けられていた呪具を外した。
「アル・・・・・・フ?」
エルリィスは長らく自分の頭にあったそれが外される感覚に驚きながらもすぐには目を開く事が出来ず、微かに入ってくる光に痛みすら感じた。
「アルフ・・・・・・私、少しは役に立てたかな?」
「ああ、上出来だ」
「よかっ・・・・・・た」
「おい、もうあまり喋るな」
エルリィスの息は荒く、声は弱々しかった。今は息があるが、いつその命の火が消えてもおかしくはなかった。それに、アルフにはエルリィスの腕に刻まれた黒い印が気掛かりだった。
「アルフ、呪具・・・・・・外してくれて・・・・・・うれし、かった」
「もういい」
その絞り上げるようなエルリィスの声に、アルフは悲痛そうな顔をした。結局はオルディンから守りきる事が出来なかった。
エルリィスはうっすらと瞳を開けた。そして最後にぼんやりと目に映ったのは、初めて見るアルフの顔と、太陽よりも美しく煌めく金色の瞳だった。
「無理、するな」
折角開いた瞳はすぐにアルフの手で閉じられた。
いつもの怒声、反射的に怯みそうになるのをエルリィスは必死に堪えていた。手足がすくみ、震え、今にも口から恐いだとか、助けて等と泣き言を言いたくなった。体は今すぐ逃げろと叫んでいる。再び捕われたのならば、死が待っているだけだ。だが、もう引き返す事は出来ない。
エルリィスは体の震えを抑え込むと真っ直ぐにオルディンの方を向き、毅然とした声で言った。
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エルリィスは今までオルディンに言われるがまま、されるがままだった自分を顧みた。罵声を浴びせられ、暴力を振るわれ、何度死にたいと思ったか数え切れない。
今、エルリィスを突き動かすのは自由への渇望だった。
「ほう、お前一人で何が出来る?」
オルディンはエルリィスに向かって黒い魔弾を三連続で放った。エルリィスは目が見えないまま、風を切る音を頼りにそれを避けた。
「甘い!」
オルディンはエルリィスには避けきれない速さで魔弾を更に放っていた。後方から来るその攻撃に、エルリィスがもう駄目だと思った時、すぐ側で斬撃が響いた。
「悪いが、一人じゃないもんでな」
オルディンの魔弾を斬ったのはアルフだった。
「エルリィス、暫く時間を稼げるか?」
アルフは背中合わせにしているエルリィスに小声でそう言った。
「え?」
「あいつとやりあって分かったのはあの力は普通の剣技だけでは打ち消す事は出来ない。剣に魔力を込める必要がある。連続で来られては魔力の消費が激しい。魔力を溜めている間、お前の力を借りたい。援護はする」
「分かった。やってみる」
「二人がかりで来ようとも、同じ事!! 二人まとめてあの世に送ってやるわ!!」
オルディンは再び手元に魔力を集めると無数の黒い槍状の物を形成し、大きく手を振り下ろし、エルリィスとアルフの頭上に降らせた。
「来るぞ!」
エルリィスは全神経を耳と手に集中させた。さっき使ったばかりの力の感覚を頼りに天に向かって両手をかざすと、オルディンの放った力はエルリィスの手に集まり消えていった。
「後ろだ!」
アルフはエルリィスが反応しきれないと判断するとエルリィスの腰を抱き抱えて横に飛び退いた。
その間もオルディンの追撃は止まず、無数の魔弾が二人を狙っていた。二人は力を打ち消すのと避けるので精一杯だった。
「どうした? どうした? 防戦一方ではないか」
「くうぅっ」
エルリィスは足元がふらつき始めていた。力を使う事で体の中の何かが失われる様な感覚がした。それはエルリィスの想像以上の消耗だった。それが彼女が言っていた代償で魔力なのだろうと察した。だが、少しも気を抜く事が出来ない。気を抜けば、待っているのは死なのだと悟っていた。
「はあ、つまらんな、いつまでも当たらぬ的当てをしている様だ。だが、そろそろ終わりにしてやる」
二人が互いに力を合わせて技を避けている事をオルディンは分かっていた。ならば、と両手に力を集めアルフの足元を狙って魔弾を放った。
「はっ」
アルフはその横に飛び退いた。オルディンはそれを見逃さなかった。
「そこだ!」
オルディンは一気に両手から魔弾を連続で放った。それは二人を離れさせるように連続で放った。
「ちっ」
嫌な予感がしていた。アルフはオルディンに全てを見透かされている、そんな気がしていた。そしてその予感は当たってしまった。オルディンは一際大きな魔弾を放った。それは、アルフにではなくエルリィスの背後に向かってだった。
「エルリィスっ!!」
アルフは叫んだ。アルフが気がついた時には遅かった。アルフは助けに行くにも間に合わない距離においやられていた。エルリィスはすぐに体勢を整え後方の攻撃に備えた。だが、それは一瞬遅かった。
「ぐっ、きゃあああっ」
エルリィスはその魔弾を消し去る事には成功していた。だが、その魔弾の圧が強く、壁際まで吹き飛ばされ体や頭を強く打ち床に倒れ込んだ。オルディンはすかさずエルリィスの元へ近付くとエルリィスの長い髪を引っ掴み、エルリィスの体を軽々と持ち上げた。
「うっ・・・・・・」
「捕まえたぞ、エルリィス。折角これまでの功労を称えてお前には晴れの舞台を用意していたというのに、無駄になってしまったなあ。仕方あるまい、儂直々にこの場で処刑するとしよう」
オルディンは右手に黒い槍を作り出した。エルリィスは朦朧としながらも自分が置かれている状況を理解し、死を覚悟すると身を強ばらせた。
「死ねえ!!」
オルディンは槍を振り下ろした。だが、その槍はエルリィスの体を貫くことなく空振りした。
「な、に?」
正確にはオルディンが攻撃を外したのではなく、攻撃出来なかったのだった。それはアルフがオルディンの右腕ごと斬り落としていたからだった。
「ぐああああああ、お、おのれ!!」
オルディンの腕からは夥しい血が溢れ激しい痛みから苦悶の表情を浮かべていた。オルディンが振り返ると、そこには両手に黒い長剣を携えたアルフが立っていた。その剣先にはオルディンの血が滴っていた。
アルフは避ける事に専念している間に膨大な魔力を練り上げ、持っていた短剣にそれを込めた。短剣は夜空よりも濃く黒い闇を纏い、細く、軽く、長い剣へと姿を変えていた。
「その剣は・・・・・・まさ・・・・・・か」
「ほう、お前が知っているとはな」
「昔話として話にだけは聞いておった。貴様がそれを継承していたとはな」
「ふん、ならもう分かっただろう? お前に勝ち目は無い」
そう言うとアルフはオルディンの目の前から消えた。いや、消えた様に見える程の速さで駆けていた為、オルディンには残像すら追う事が出来なかった。明らかに、先程までとは段違いの速さだった。そして、どこに行ったかと探す事も叶わず、オルディンが気がついた時にはもう一方の腕も斬り落とされていた。
「あああぁあああぁーーーっ」
エルリィスはオルディンの腕と共に床に落ちた。
「まだだ、まだ終わらぬ」
オルディンは落ちた腕からエルリィスに向かって小さな闇を放ち、それはエルリィスの腕に黒い火のようなものを灯した。
「いやぁあああっ」
エルリィスは腕に強い痛みを感じ悲鳴を上げた。焼かれるように体が熱い、体だけでなく、自分というものを司る根底にあるものを失う様な激痛だった。
「エルリィスっ!!」
オルディンが痛みにもがき、床を転げ回っている間にアルフはエルリィスを助け起こした。エルリィスの息はまだあった。だが、激しく消耗していると一目見て分かった。エルリィスの腕を見ると黒い荊棘と禍々しい瞳と焔を合わせた紋章の様なものが浮かび上がっていた。アルフはオルディンから奪った鍵を使い、エルリィスの頭に着けられていた呪具を外した。
「アル・・・・・・フ?」
エルリィスは長らく自分の頭にあったそれが外される感覚に驚きながらもすぐには目を開く事が出来ず、微かに入ってくる光に痛みすら感じた。
「アルフ・・・・・・私、少しは役に立てたかな?」
「ああ、上出来だ」
「よかっ・・・・・・た」
「おい、もうあまり喋るな」
エルリィスの息は荒く、声は弱々しかった。今は息があるが、いつその命の火が消えてもおかしくはなかった。それに、アルフにはエルリィスの腕に刻まれた黒い印が気掛かりだった。
「アルフ、呪具・・・・・・外してくれて・・・・・・うれし、かった」
「もういい」
その絞り上げるようなエルリィスの声に、アルフは悲痛そうな顔をした。結局はオルディンから守りきる事が出来なかった。
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