ズボラな私の異世界譚〜あれ?何も始まらない?〜

野鳥

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17 セラ、監視対象になる

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実は3人兄妹の部屋は、各自個室を使用している。
田舎の広い土地では家の造りも大きく、子供も沢山産むからか個室も多くなる。且つサンド自身も体が大きいので、家を建てる時には広めに作った。
セラの部屋も子供部屋という事で他よりは狭い、大体6畳ほどの広さだが、タンスと机とベッドというほとんど物がないので、かなり広く感じる。
そしてこの世界なのかこの国なのかは分からないが、某国的な子育て方法で、物心ついた時からセラは1人でベッドで寝ていた。だから川の字で寝るなんて前世の記憶が戻った今でこそ、懐かしいなぁと思えるのだ。今世では経験したことないからね…。

何故こんな話をしているかって?


そうです。ルー兄とスー兄が私の部屋に押しかけてきたのです。

どうも信用が無いみたいですね。

川の字になって眠る3人兄妹は外から見たら和やかな光景でしょうが、実際は逃げられないように手首はルー兄と繋がっていて、足首はスー兄と繋がっております。

はてぇ?悪化しているような気がするのは私の気のせいですかねぇ?

考えたい事は沢山あるのに、何せまだまだ幼児なもので、今ものすごく眠いです。

両隣はすでに健やかな寝息をたてて眠っておりますので、私も早々に眠りたいと思います……スャァ…。










「……寝たか?」
「……寝たね」

むくりと起き上がる2つの影。
真ん中に眠っているセラを起こさないよう、静かに声を出す。

「で、カール兄はどうする?」
「もちろん早めにブレスレットを完成させて、セラの居場所特定と安全確保かな」
「スヌーもまだどれくらいの力があるか分からないしな。今度手合わせする約束はしてるんだ。セラを守れるだけの力があればいいんだけど」
「子犬に任せるくらいなら俺がセラを守るよ」
「オレだってそうしたいけどさ。学校に行ってる間は無理だろ?カール兄は卒業したらどうするんだ?あと2年だろ」
「俺は魔法省に入るよ」
「ふーん。オレも一応決めてるんだ。王立騎士団に入団するつもり」
「とりあえず権力と金は必要だからね」
「そうだな」
「セラは面倒臭がりだからね…この環境が面倒になったら直ぐにでも逃げそうだし」
「ああ、本人は隠してるっぽいけどな。面倒にならない程度に根回しするのも、面倒臭がりからきてるのかもな」
「本末転倒になってる気がしないでもないけどね」

ふふっとカールが微笑むと、セラが「ぅん~…」と寝返りを打つ。

「…とにかく、ブレスレットが出来るまではセラの動向を注意して観察するように」
「わかった」

これ以上話をしていると、セラが起きてしまうかもしれないので話し合いを終える。
2人はセラの寝顔をもう一度眺め、額におやすみのキスを落として眠りについた。




翌日から家族総出でセラの監視体制を強化したのは言うまでもない。


「どうしてこうなった」



********



パパン「急に出ていきそうで怖い(´;ㅿ;`)」

ママン「セラちゃんがお嫁に行くならしょうがないけどまだまだダメよ!!」

カール「今飛び出していったら見つけ次第お仕置きだね」

ルイス「どんな手を使ってもオレも一緒についていくからな」


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