ズボラな私の異世界譚〜あれ?何も始まらない?〜

野鳥

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18 結界発見!そして発動

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どこに行くにも何をしていても、家族の誰か彼かは一緒に居るようになってしまった。
まあ、自分の発言のせいなので良いんですけどね。
と言うか、家の敷地内から出ていないから今までと変わらないんだよねぇ。
自分の出不精はこんな所で役に?立ってしまった。

さて、今日は何しようかな。

「うーん……スヌー、今日は少し遠出してみよっか」
「とおで?どこいくの?」
「んふふ~」

コテンと首を傾げるスヌーに、にやりと笑いかける。

「なんと!ルー兄の結界の境を見に行こう!」
「それ、とおで?」
「わたし的遠出かな~」

どこからどこまでが敷地内かも分からないけれど、歩いてたら見えるかなーっという希望的観測で行ってみよう!鑑定あるし?

「おとうさーん、ちょっとそこら辺探検してくるねー」
「きゃーん」
「待った!」

長ネギに盛土をしている父親に声をかけると、すごい勢いでこちらを振り返り、速攻でストップをかけられる。

「お父さんもついて行くから少し待ってろ!」
「え~大丈夫だよー。その辺歩くだけだから」
「きゅふーん」
「いやいや、心配過ぎて仕事に集中出来ないからな!」
「わかった。スヌー、ちょっと待とうね」
「きゅーん」

仕方がないので、盛土のお手伝いをしてからパパンとスヌーとでピクニックする事にした。

「お昼ご飯は終わっちゃったからおやつ持っていこうかなー。お弁当の中に入れて」
「おべんとう?って何だ?」

そうか、お弁当も無いのか。

持ち運べるような箱を探して、とりあえずパパっと薄めにパンケーキを作る。冷めるのを待ってから、レタスとトマトとベーコンを挟んでパンケーキサンドを作った。
甘いのが食べたいけれど、生クリームがあるのか分からないしこの家には無いものなので、お惣菜系のパンケーキにしてみた。この時点でおやつではなくなった。

「これはサンドウィッチか?」
「ちがうよ。パンケーキのお惣菜バージョンなの。本当は甘いパンケーキが良いんだけど…材料があったら今度は甘いパンケーキも作るからね」
「へぇ、それは楽しみだな」

あまりピンと来ていないみたいだけれど、今の所甘いお菓子はスコーンのようなパサパサしたお菓子しか見た事がない。スコーンも作り方次第ではしっとりとしていて美味しいのよ。

水筒にお茶を入れ、お弁当をナプキンに包めば完成。重たいからとパパンが持ってくれたよ。

「では、しゅっぱーつ!」
「くふぅーん!」
「おー!」

そうだ。パパンがいるならガイドしてもらおう。

「お父さん、家の敷地ってどこからどこまでなの?」
「ん?敷地か?だいたい畑を広げている範囲は家の土地だぞ」
「まあそうだよね。今回のピクニックの一番の目玉は、ルー兄の結界を見に行くことなの」
「ん?カールの結界を?見えないぞ?」
「大丈夫!(だと思う)」
「何が大丈夫なんだ?」
「たぶん気合い入れたら見えると思う!」
「気合い」

鑑定するって言うのめんどい。パパン脳筋だからこれでいける。

「そうだな!何事も気合いで解決することもあるしな!」
「そうね!」
「きゅーん…?」

スヌー、「なんだこれ?」って言わないの!脳筋とは須らくこういう人種なんだから!

ピチュピチュ鳴く小鳥を眺め、道端に咲いているお花の種類をパパンに聞いたり、森に入ってサラサラ流れる小川のお魚達をスヌーが仕留めたり、パパンが突然勢いよく飛び出して行ったと思ったら私の大きさくらいのイノシシ?を狩って来たりと、とても楽しいピクニックだ。
敷地内の森をうろちょろしてるだけだけど。
あ、魚とイノシシ?はインベントリに収納したよ。邪魔だからね。インベントリの存在を隠すのもめんどくさ…えーと家族を信頼してるから!ね!


少し大きな道に出た。
どうやらいつも村の市街地に行く時に使用する道との事。私道から国道に出たくらいの整備の違いがある。めっちゃ歩きやすい。馬車も通るから整備担当の部署が村にもあるんだって。

「ん?」

てくてく歩いていると、ふにょんとした感覚が全身を包んだ。
シャボン玉の膜みたいな、薄いものを通り抜けた感じ?

「お父さん。ここ、結界の境い目かも?」
「ん?」
「きゅ?」

2人は気が付かなかったようで、顔を見合わせている。
関係ないけどパパンとスヌーの身長差やべぇな。

確かめるために、境い目辺りを行ったり来たりしてみる。

ぷにょん。ふにゅん。ふにゃん。ぷにゅん。

傍目から見たらかなり怪しい行動だが、これは完全に結界ですね!

念の為、鑑定!

薄い膜が目の前に現れる。

【制作者カール。仕様→家の周りの守護。家から半径2km圏内に悪意のある全ての生き物の排除。セラの魔力特定機能、及び通報機能付き】

ジャストミート!

「お父さん、スヌー!ここだよ!やっぱりここが結界の境い目だよ!」

体半分が敷地内と敷地外になるように仁王立ちする。
旅番組とかでよく国境とか県境とかでやってるやつ!ちょっとやってみたかったんだよねぇ!

「セラに反応するように作ってるから、本人に分かるようになってるのか?」
「くぅー?」

どうなんだろうね?

「うーん、気合い入れても見えんなぁ」
「きゅー」

2人で目を凝らしているけど、見えないらしい。
ってかすごい絵面だよ。
何も無い空間を睨みつける強面イケメンと子犬。

「見えないのは残念だけど、ピクニック再開しよーよ。小腹空いちゃった」
「ん?そうだな。道の真ん中は危ないから少し逸れよう」

ちゃんと結界内の芝生に持ってきたお弁当を広げる。

「これもサンドウィッチみたいに手掴みで食べられるからね。あっ手拭き忘れちゃった!」

森の中を探検していたから、少し土が付いている手を見る。元日本人としては手を拭かなければ食べ物を持ちたくない。
うーん、と困っていると、パパンが手ぬぐいを水で濡らしてきてくれると言うので、お言葉に甘えてそれを待つ。

「はやくたべたいなぁ」
「もうちょっと待ってね。すぐにお父さんが戻ってくるから」

ピョロロロロー。

空を横切る鳥を眺めていると、遠くからバサバサっと葉が摩れる音が聞こえてきた。

「何だろう?」
「ん?くんくん」

スヌーが鼻をピスピス鳴らす。

「何かあった?」
「これ、カー」

言いかけたスヌーの言葉に被るように、「セラーーーー!!」という切羽詰まったルー兄の叫び声が響いた。

「ルー兄?」

ひょこっと道に出て、前方から飛んでくるルー兄を確認する。
文字通り地面から1メートル上を飛んでいた。

え?ルー兄飛べるの?

「セラ!!」
「どうしたの?ルー兄、そんなに慌てて」
「セラが!結界から出るから!何があったのかと思ったよ!」

ゼェゼェと息をするのも大変そうなカールは、それでもセラを離すまいとぎゅうぎゅうに抱きしめる。

「セラが…っ、出ていったのかと!……はぁ、驚かせないで…っ」
「ご、ごめんなさい…」

そういえば結界の仕様に【通報】ってあったな。忘れてた。

「はぁ、スヌーと何してたの?」

一緒に道路に出ていたスヌーと私を見比べ、道路脇に広げられたお弁当を見つける。

「ピクニックしてたの。ルー兄の結界の境目を見ながら…」
「ピクニック?結界の境目って…セラには見えるの?」
「うん。というか結界に触れるよ?ふにょんふにょんしてた」
「ふにょんふにょん…おかしいなぁ。まだまだ未完成なのか…」

理想は気付かれない結界だったみたい。

「ところでピクニックって何?」
「お散歩して目的地でご飯を食べるの。今日はお父さんに色々教えてもらったのよー。小さなお花の名前とかね。小鳥の種類とか!」
「そう、楽しそうで良かった」
「うん!」

ニコニコと今日あったこと、今お父さんは手を拭けるように川に行っていることを話していると、遠くから女の子の声と足音が聞こえた。

「カール様ーーー!!どこにいらしてるのーー!?」

ん?ルー兄?

きょとりとルー兄に視線を向けると、ルー兄が珍しく苦虫を噛み潰したような表情をしていた。

「ルー兄、知り合い?」
「セラとの時間を邪魔する奴は知り合いなんかじゃないよ」

あ、それでそんな表情をしているんですか。そうですか。

「カール様ぁ!!見つけましたわ!!」

遠くからカールと同じような制服を着ている女の子が、膝丈のスカートをヒラヒラとひらめかせながら走ってくる。白い太ももがちらちらと見え隠れしている。
何だろう…ギャルゲー的なチラリズムですな。
見えそうで見えない!これ鉄則!

「ルー兄」
「セラ、俺だけを見て…」
「ひぇっ」

女の子を見ていたら、ルー兄に後頭部を手の平で包まれ、目の前のルー兄に視線を固定される。

キメ細かい白い肌に、すっと通った鼻梁、私を見る瞳は柔らかで、包まれる空気が甘すぎるくらい甘い。

うぃ~、眼福ぅ。

「カッカール様っっ!!??」

ルー兄の腕の中にいる私の姿を認めた瞬間、女の子の形相が変わった。
そらそうだ。だって私とルー兄の距離はこれからキスしまっせーっていう距離だからね。
でもこれがセラちゃん家の距離感ですぜ!ルー兄とスー兄限定の!!

「カール様!!その女は誰ですの!?」

鬼の形相と言っても過言ではないくらいの表情で、私とルー兄にズカズカと近付いてくる。

あ、その辺…。






バイーーーーンッッ!!!


「きゃあああああ!!」


あーあ。

ルー兄の結界発動しちゃった。

って事は完全に悪意の塊ですね。

「なっなんですの!?」

バイーーーンッ!

「何これ!?近づけなっ!」

ドイーーーンッ!

「くっ!こんなもの!!」

ベイーーーンッッ!!


ちょっ、そろそろ諦めてよ!

バインッズシャーッ!と弾かれても果敢に向かってくる女の子がコントのようで、だんだん笑いが込み上げてくる。

もうやめて!腹筋が!頑張って堪えてるんだから!!

「ねぇねぇ、なにあれ?」
「セラ、俺もピクニックに参加していいかな?」
「ぅえ!?う、うん」
「せらー、なんかへんなのいるよ?」
「見た事ないメニューだ。これは何?」
「ねぇ、あのにんげん、こっちみてるよー?」
「サンドウィッチとは違う感じだね?」

待って。2人とも待って。
スヌーは女の人の事を聞いてくるし、ルー兄はガン無視してお弁当の話するし。

ちょっと待って!

「カール様!!その女は一体カール様の何なんですの!?」

バイーーーンッ!

「きゃあああ!」

だから!何でこっちに来ようとするのかな!?

ふるふると笑いを堪えながらカールにしがみついていると、カールはセラが怖がって震えていると勘違いをした。

「……いい加減にしろよ……」
「ひょっ!?」
「ッッ…カール様…?」

カールはガン無視していた女に向かって殺気を放つ。
セラとの時間を邪魔した挙句、セラを怖がらせた。
この女、許すまじ。

カールの重低音の声に驚いたセラは、変な声が出た。
女の子も、普段の澄ました雰囲気のカールしか見たことがなかったので、あまりの恐ろしさに尻餅をついたままガクガクと震える。

カールはセラを抱き抱えたまま、女の方に向かって手の平を向ける。

あ、これあかんやつ。

「ルー兄!!ダメ!」
吹き飛ば…ウェグブラーゼ…
「おお~い!」

ガサガサッと森から出てきたのはお父さ…の声の熊でした。

「ブッブラックベアーー!?」
「え?お父さん?」
「…父さん何してるの?」
「きゃん!(おいしいおにく!)」

緊迫した空気をぶち抜いたサンドは、大きな黒い熊を背負って戻ってきた。
この隙に女の子は全速力で逃げて行き、カールも興味を失って手を下ろす。

良かった…目の前で殺人事件が勃発する所だった。

ナイスパパン。

「セラー、これも収納してくれ」
「へーい」
「……収納?」

あ、ルー兄が居たんだった。

「セラ?俺達に言ってないこと、まだまだ沢山あるみたいだね?」
「ひぇっ」

全部吐くまで許さない。

そんな副音声が聞こえました。

「せらー、ぱんけーきたべよー」
「セラ、手ぬぐい濡らしてきたぞ」
「セラ、後でね?」

……とりあえず、パンケーキ食べようか。


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