20 / 31
19 ケンカはダメよ〜
しおりを挟む
「ただいまー」
「セラ!…って…皆で何してたんだ?」
ピクニックから帰ってくると、珍しくスー兄が先に帰っていた。
あの後また探検しながら帰って来たから、すれ違ったかな。
少し焦った様子のルイスだったが、ぞろぞろと家に帰ってきた家族を見て半目になっていた。
「お父さんとスヌーとピクニックに行ってたの」
「ピクニック?」
「お散歩して目的地でご飯を食べるの」
「何それ、楽しそうじゃん。いいなぁ今度オレも一緒に行きたい!」
「じゃあ今度のお休みにでも行こーね。そういえばスー兄今日は早いね?」
セラの言葉に、チラリとカールに視線を向けたルイスが答える。
「つか、カール兄が突然学校飛び出して行ったから学校中大騒ぎでさ。セラが何かしたんだろうと思って急いでオレも帰ってきた。荷物も持たずに飛び出すもんだからオレが持って帰ってこないといけなかったし。そしたら誰も居なくてさぁ」
「あー…ごめんね」
私の好奇心のせいで学校中が大騒ぎになってしまったのか…申し訳ないな…って私のせいか?ルー兄のせいだよね?
「急いだ割には遅かったな」
あ、ルー兄ってば、そんなケンカ売るような言い方しなくてもー。あらら、スー兄もイラッとした顔してるじゃん。
「オレらの学年、校外学習だったんだ。村一周雑草刈りだぞ。疲れて戻ってきたら大騒ぎでさぁ。これでも最速で帰ってきたんだっつーの」
「お疲れ様、スー兄」
「ッセラ~ありがとうな~」
ルイスは感極まり、セラをぎゅうぎゅうに抱き締める。労ってくれるのは最愛の妹しかいない!とちゅっちゅっと顔中にキスを降らす。
「ふふっくすぐったいよースー兄」
「はぁ~マジで可愛いなぁ……癒される……そういえば剣術習いたいって言ってたよな。あの時は嬉しかったけど、セラ相手に模擬刀でも剣を向けるのは覚悟が必要だわ。もう少し待ってくれるか?」
「ん?大丈夫よー。急いでるわけじゃないから」
「そっか…でもセラと2人きりで過ごしたい。な、今度デートしよっか」
抱き締められたまま、ゆったりと髪を梳くように撫でられながら顔を覗かれる。
うあー…まつ毛ながっ!唇ぷるぷる!透き通る白い肌!めっちゃ美人~。
ほわーっとルイスの美貌に惚けていると、後ろからグイッと持ち上げられ、驚いて振り返ると安定のルー兄がいた。あ、凄い不機嫌。
「ルイスとデートなんて行かせないよ」
「はあ?つか、ただでさえカール兄の方がセラといる時間長いんだから、オレとセラの時間を邪魔すんなよな」
「全然足りない」
「オレのが全然足りねーわ!」
「はいはい、ケンカしちゃダーメ!」
口論になる前に止めなきゃね。ついでに釘さしておくか。
「ケンカする人、わたし嫌いだからね!」
「してない!」
「そうそう!すっげー仲良しだから!」
うむ。ちょろいね。
××××××××
お久しぶりです。更新が遅くなったのにも関わらず短い文章になってしまいました( ´・ω・`)
これからもポツポツと書いていきますので更新頻度は遅くなります。
「セラ!…って…皆で何してたんだ?」
ピクニックから帰ってくると、珍しくスー兄が先に帰っていた。
あの後また探検しながら帰って来たから、すれ違ったかな。
少し焦った様子のルイスだったが、ぞろぞろと家に帰ってきた家族を見て半目になっていた。
「お父さんとスヌーとピクニックに行ってたの」
「ピクニック?」
「お散歩して目的地でご飯を食べるの」
「何それ、楽しそうじゃん。いいなぁ今度オレも一緒に行きたい!」
「じゃあ今度のお休みにでも行こーね。そういえばスー兄今日は早いね?」
セラの言葉に、チラリとカールに視線を向けたルイスが答える。
「つか、カール兄が突然学校飛び出して行ったから学校中大騒ぎでさ。セラが何かしたんだろうと思って急いでオレも帰ってきた。荷物も持たずに飛び出すもんだからオレが持って帰ってこないといけなかったし。そしたら誰も居なくてさぁ」
「あー…ごめんね」
私の好奇心のせいで学校中が大騒ぎになってしまったのか…申し訳ないな…って私のせいか?ルー兄のせいだよね?
「急いだ割には遅かったな」
あ、ルー兄ってば、そんなケンカ売るような言い方しなくてもー。あらら、スー兄もイラッとした顔してるじゃん。
「オレらの学年、校外学習だったんだ。村一周雑草刈りだぞ。疲れて戻ってきたら大騒ぎでさぁ。これでも最速で帰ってきたんだっつーの」
「お疲れ様、スー兄」
「ッセラ~ありがとうな~」
ルイスは感極まり、セラをぎゅうぎゅうに抱き締める。労ってくれるのは最愛の妹しかいない!とちゅっちゅっと顔中にキスを降らす。
「ふふっくすぐったいよースー兄」
「はぁ~マジで可愛いなぁ……癒される……そういえば剣術習いたいって言ってたよな。あの時は嬉しかったけど、セラ相手に模擬刀でも剣を向けるのは覚悟が必要だわ。もう少し待ってくれるか?」
「ん?大丈夫よー。急いでるわけじゃないから」
「そっか…でもセラと2人きりで過ごしたい。な、今度デートしよっか」
抱き締められたまま、ゆったりと髪を梳くように撫でられながら顔を覗かれる。
うあー…まつ毛ながっ!唇ぷるぷる!透き通る白い肌!めっちゃ美人~。
ほわーっとルイスの美貌に惚けていると、後ろからグイッと持ち上げられ、驚いて振り返ると安定のルー兄がいた。あ、凄い不機嫌。
「ルイスとデートなんて行かせないよ」
「はあ?つか、ただでさえカール兄の方がセラといる時間長いんだから、オレとセラの時間を邪魔すんなよな」
「全然足りない」
「オレのが全然足りねーわ!」
「はいはい、ケンカしちゃダーメ!」
口論になる前に止めなきゃね。ついでに釘さしておくか。
「ケンカする人、わたし嫌いだからね!」
「してない!」
「そうそう!すっげー仲良しだから!」
うむ。ちょろいね。
××××××××
お久しぶりです。更新が遅くなったのにも関わらず短い文章になってしまいました( ´・ω・`)
これからもポツポツと書いていきますので更新頻度は遅くなります。
21
あなたにおすすめの小説
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
唯一平民の悪役令嬢は吸血鬼な従者がお気に入りなのである。
彩世幻夜
ファンタジー
※ 2019年ファンタジー小説大賞 148 位! 読者の皆様、ありがとうございました!
裕福な商家の生まれながら身分は平民の悪役令嬢に転生したアンリが、ユニークスキル「クリエイト」を駆使してシナリオ改変に挑む、恋と冒険から始まる成り上がりの物語。
※2019年10月23日 完結
新作
【あやかしたちのとまり木の日常】
連載開始しました
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる