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姫様、静かなスローライフを望んだらベリーハードだった件
姫様、アクアマリンを幼女と期待する
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いつもの湖に戻ると、リィナが葉っぱに埋もれて昼寝をしていた。
「こいつ、いつも寝ていませんか?」
「そうだけど、気持ち肌のツヤがよくなってる気がするんだよね」
オカリナとそんな話をしていると、見た目が可愛いスライムが跳ねながら近づいてきた。
「姫様方、戻ったか」
やはりジジイ口調であるためか、可愛さがゼロになってしまう。
「アレクサンドリアよ。あの女神を覆っているのは呪い解除の草か?」
「俺はそんなことはしてねぇし、そんな草ねぇぞ」
スライムは跳ねながらリィナのもとに行くと、
「寒さを凌ぐために葉を布団代わりにしたみてえだが、これ呪いの草だぞ? 確かこの姉ちゃん元々呪われてなかったか?」
「さらに呪われたみたいだな」
「なんで呪いが重ね掛けされたら肌のツヤが良くなるのよ」
「本当に女神なんですかね?」
「呪いも一周まわったら元に戻るのかもしれないわね」
と言ったものの、リィナは今はどうでもいい。
「この湖に水の四天王アクアが潜伏してるはずなんだけど、知らない?」
私はスライムに聞くと、
「アクア様かい。数百年前、魔王様が勇者に敗れてからこの地に住んでたんだけど、何年か前に湖で遊んでいたら足をつって溺れて沈んでいったわ」
「水の四天王が溺れるって何よ」
「確か水中でも呼吸できるはずだから、多分今も湖の底に沈んだままだぞ」
「なら湖の底に潜るしか手がないわけね」
私は深いため息をつくと、
「姫様。問題ございません。アクアとて食事はとらないと生きてはいけませぬ。おそらく湖に住む魚を食べているのでしょうが、飽きた頃合いかもしれませぬ」
オカリナはそう言うと、眠っているリィナを担いで、湖に投げ捨てた。
「なんじゃ! 何故、妾を湖に!」
ばしゃばしゃと、もがくリィナ。
「アクアの餌にした。食いつくよう頑張れ」
「女神である我を餌じゃと!? お主正気か?」
さらにもがくと、透明で綺麗な湖の色が紫色に変色していく。
「呪いの成分が湖に浸透し始めてますね」
良く見ると、魚が次々と浮かんでくる。
「もはや毒の沼地じゃない」
私は何度目か分からないため息をつくと、
沼……いや、湖の表面に、ぼこぼこと大きな泡が沸き始めた。
「姫様。泡が……あ、リィナが沈みましたよ」
「は!? やばい、助けに行かないと!」
私が湖に踏み出そうとした瞬間——
ばっしゃーーん!
湖面が割れ、水柱が立ち上がり、その中から ムキムキに鍛えられた半裸のオッサン が現れた。無駄に長い銀髪よりも、どうしても貝殻パンツに目が入ってしまう。
.....歳のせいか?
もしかしてこいつが水の四天王、アクアなのか。
いや絶対アクアじゃない。
私が思うアクアとはイメージと違いすぎる。
私が思うアクアは可愛い幼女のはずだ。
オッサンは片腕に神々しいオーラで光り輝く“本物の女神様”が乗ったような美女 を抱え、
もう片方の手にはぐったりして魂が抜けたようなリィナをぶら下げていた。
オッサンは厳かな声で言った。
「おまえたちが湖に落としたのは……この女神か?」
キラキラ光る美女が、天使の歌声のように微笑む。
「それとも……これか?」
力尽きたリィナがぐったり揺れる。
…………。
いや、リィナも女神なはずなんだけど、なんでこうも落差があるの?
とりあえず、正直にリィナに指を差そうとすると、オカリナが止めてきた。
「姫様、ご再考を。あの女神は寝てばかりです。今後も役に立つとは思えません」
「かといって、あの神々しい女神を選んだら、絶滅危惧種状態である魔族の立場が更に危うくなりそうじゃない?」
「さすが姫様。そこまでお考えとは! アクアよ。その汚い女神を解放してくれ」
「あい、わかった」
オカリナにアクアと呼ばれた半裸ムキムキのオッサンは雑にリィナを私の前に投げ捨てた。
「女神の扱い雑すぎて泣きそうじゃ」
「私はこのオッサンの名前がやっぱりアクアってことに泣きそうよ」
落ち込んでいる私をよそにオカリナがアクアの前に立つと、
「大元帥よ。数百年ぶりだな」
「あぁ、元気そうで何よりだ。早速で悪いがアクアよ。私は新たな主にお仕えすることにした。貴様もついてくる気はあるか?」
「魔王様ですら半ば反乱分子だった大元帥がそこまで言わせるとは。一度会うだけでも会ってみるのもいいかもしれんな」
「姫様。そういうわけで。姫様?」
私はこの世界の不条理に苛立っていた。
見た目は可愛いスライムが中身はジジイ。
アクアという可愛い名前がこんな公然わいせつ罪のオッサン。
私のこの期待感を返せ! 幼女を返せ!
すると私の身体から闇が周囲を照らす。
「ムッ、絶望の波動じゃと! 妾の待遇にとうとう怒りを覚えたか!」
「それはない......ないが、この前より波動が強い!」
ひりつく空気にアクアが驚愕する。
「大元帥。まさかこの娘が!?」
「そうだ。姫様こそ我が魔族に伝わってきた古の悪魔姫様よ!」
「しかし大元帥よ。この力、どうやって止めるのだ?」
「心配するな。そろそろおさまる」
オカリナの言う通り、波動は止まる。なんとなく私のストレスがスッキリした。
枯れた草木も再び命を取り戻す。
「姫様はまだ力を使いこなせぬ。だが私たちが支えれば、いつか魔族の黄金時代を迎えるに違いないと思っている」
「わかった。このアクアも姫様にお仕えしよう」
見た感じ話がまとまったようだ。
「元魔王組、水の四天王アクアマリン、忠実なしもべとしてお仕え致します」
その顔で、その身体で名前がアクアマリンとかやめて!
てか、貝殻パンツ履き替えてから言って欲しい!
とは言わなかった。
私は差し出された手を少し躊躇したが、握り返した。
「で、姫様。俺は何をすればいいのでしょう?」
「とりあえず、今建てている家に上下水道と水洗トイレ作って」
「え? それって四天王の無駄遣いでは」
むなしい言葉が生き返った綺麗な湖に響き渡るのであった。
「こいつ、いつも寝ていませんか?」
「そうだけど、気持ち肌のツヤがよくなってる気がするんだよね」
オカリナとそんな話をしていると、見た目が可愛いスライムが跳ねながら近づいてきた。
「姫様方、戻ったか」
やはりジジイ口調であるためか、可愛さがゼロになってしまう。
「アレクサンドリアよ。あの女神を覆っているのは呪い解除の草か?」
「俺はそんなことはしてねぇし、そんな草ねぇぞ」
スライムは跳ねながらリィナのもとに行くと、
「寒さを凌ぐために葉を布団代わりにしたみてえだが、これ呪いの草だぞ? 確かこの姉ちゃん元々呪われてなかったか?」
「さらに呪われたみたいだな」
「なんで呪いが重ね掛けされたら肌のツヤが良くなるのよ」
「本当に女神なんですかね?」
「呪いも一周まわったら元に戻るのかもしれないわね」
と言ったものの、リィナは今はどうでもいい。
「この湖に水の四天王アクアが潜伏してるはずなんだけど、知らない?」
私はスライムに聞くと、
「アクア様かい。数百年前、魔王様が勇者に敗れてからこの地に住んでたんだけど、何年か前に湖で遊んでいたら足をつって溺れて沈んでいったわ」
「水の四天王が溺れるって何よ」
「確か水中でも呼吸できるはずだから、多分今も湖の底に沈んだままだぞ」
「なら湖の底に潜るしか手がないわけね」
私は深いため息をつくと、
「姫様。問題ございません。アクアとて食事はとらないと生きてはいけませぬ。おそらく湖に住む魚を食べているのでしょうが、飽きた頃合いかもしれませぬ」
オカリナはそう言うと、眠っているリィナを担いで、湖に投げ捨てた。
「なんじゃ! 何故、妾を湖に!」
ばしゃばしゃと、もがくリィナ。
「アクアの餌にした。食いつくよう頑張れ」
「女神である我を餌じゃと!? お主正気か?」
さらにもがくと、透明で綺麗な湖の色が紫色に変色していく。
「呪いの成分が湖に浸透し始めてますね」
良く見ると、魚が次々と浮かんでくる。
「もはや毒の沼地じゃない」
私は何度目か分からないため息をつくと、
沼……いや、湖の表面に、ぼこぼこと大きな泡が沸き始めた。
「姫様。泡が……あ、リィナが沈みましたよ」
「は!? やばい、助けに行かないと!」
私が湖に踏み出そうとした瞬間——
ばっしゃーーん!
湖面が割れ、水柱が立ち上がり、その中から ムキムキに鍛えられた半裸のオッサン が現れた。無駄に長い銀髪よりも、どうしても貝殻パンツに目が入ってしまう。
.....歳のせいか?
もしかしてこいつが水の四天王、アクアなのか。
いや絶対アクアじゃない。
私が思うアクアとはイメージと違いすぎる。
私が思うアクアは可愛い幼女のはずだ。
オッサンは片腕に神々しいオーラで光り輝く“本物の女神様”が乗ったような美女 を抱え、
もう片方の手にはぐったりして魂が抜けたようなリィナをぶら下げていた。
オッサンは厳かな声で言った。
「おまえたちが湖に落としたのは……この女神か?」
キラキラ光る美女が、天使の歌声のように微笑む。
「それとも……これか?」
力尽きたリィナがぐったり揺れる。
…………。
いや、リィナも女神なはずなんだけど、なんでこうも落差があるの?
とりあえず、正直にリィナに指を差そうとすると、オカリナが止めてきた。
「姫様、ご再考を。あの女神は寝てばかりです。今後も役に立つとは思えません」
「かといって、あの神々しい女神を選んだら、絶滅危惧種状態である魔族の立場が更に危うくなりそうじゃない?」
「さすが姫様。そこまでお考えとは! アクアよ。その汚い女神を解放してくれ」
「あい、わかった」
オカリナにアクアと呼ばれた半裸ムキムキのオッサンは雑にリィナを私の前に投げ捨てた。
「女神の扱い雑すぎて泣きそうじゃ」
「私はこのオッサンの名前がやっぱりアクアってことに泣きそうよ」
落ち込んでいる私をよそにオカリナがアクアの前に立つと、
「大元帥よ。数百年ぶりだな」
「あぁ、元気そうで何よりだ。早速で悪いがアクアよ。私は新たな主にお仕えすることにした。貴様もついてくる気はあるか?」
「魔王様ですら半ば反乱分子だった大元帥がそこまで言わせるとは。一度会うだけでも会ってみるのもいいかもしれんな」
「姫様。そういうわけで。姫様?」
私はこの世界の不条理に苛立っていた。
見た目は可愛いスライムが中身はジジイ。
アクアという可愛い名前がこんな公然わいせつ罪のオッサン。
私のこの期待感を返せ! 幼女を返せ!
すると私の身体から闇が周囲を照らす。
「ムッ、絶望の波動じゃと! 妾の待遇にとうとう怒りを覚えたか!」
「それはない......ないが、この前より波動が強い!」
ひりつく空気にアクアが驚愕する。
「大元帥。まさかこの娘が!?」
「そうだ。姫様こそ我が魔族に伝わってきた古の悪魔姫様よ!」
「しかし大元帥よ。この力、どうやって止めるのだ?」
「心配するな。そろそろおさまる」
オカリナの言う通り、波動は止まる。なんとなく私のストレスがスッキリした。
枯れた草木も再び命を取り戻す。
「姫様はまだ力を使いこなせぬ。だが私たちが支えれば、いつか魔族の黄金時代を迎えるに違いないと思っている」
「わかった。このアクアも姫様にお仕えしよう」
見た感じ話がまとまったようだ。
「元魔王組、水の四天王アクアマリン、忠実なしもべとしてお仕え致します」
その顔で、その身体で名前がアクアマリンとかやめて!
てか、貝殻パンツ履き替えてから言って欲しい!
とは言わなかった。
私は差し出された手を少し躊躇したが、握り返した。
「で、姫様。俺は何をすればいいのでしょう?」
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