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姫様、静かなスローライフを望んだらベリーハードだった件
姫様、戦後処理に動く
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「忙しくなるとは聞いていたけど、いきなり三千人も送られてもなぁ」
急遽建設された大きな施設にて、バスクは傷ついた者、麻痺、毒といった状態異常に侵された者たちを見てウンザリしていた。
「残業といったレベルじゃないわね。賃金の引き上げを要求したいわ」
クラリも文句を言う。
「二人とも落ち着け。見た感じ全ては、こいつらの自爆によるものだよ」
ユリエルは二人の前に立つと、傷だらけの兵士たちに聞く。
「お前たち。治してほしいか? 治すには治療費が必要だが」
「うぅ、俺たちにはその金がない」
「だろうな。しかし姫様が労働を対価として治療をするよう伝えられている」
「労働だと!? 牢屋に捕虜として投獄ではないのか」
「投獄なんかしてもタダ飯を食わせるだけではないか。それよりも、働けば捕虜だろうが対価を支払うのがうちの姫様だ。まぁ真面目に働けば三食昼寝付きで雨風が防げる家に住めるくらい稼げるがどうする?」
ユリエルが言うと、兵士たちは相談し始めた。
「捕虜なのに今の暮らしより豊かになるとは」
「ということは投降したら、より豊かな生活が出来るというのか」
「しかし国には家族を残してきた。俺一人が投降するわけにはいかん」
「なら呼び寄せればいいんじゃないか?」
「しかしそんなこと許されるのか? こっちは兵士たちだけで三千人。家族を含めたら倍以上になる。これだけの人数を食べさせる食糧はあるのか?」
ざわつき始める兵士たちがユリエルに尋ねた。
「どちらにせよ、お前たちはこの村のため、また自分自身を癒すために働く。それでいいか?」
ユリエルは静かにそう告げた。
兵士たちはユリエルに診てもらい、バスクやクラリが治療をしていく。
治った者は仮施設として建てられた、プリンセス・サーバンツ出張所に登録をし、プレハブ小屋に住み込み働くことになった。
「てか、三千人って思っていたより多いのね。姫様から支給された『マナミ製二十四時間戦えるエナジードリンク。ママレモン味』をどんだけがぶ飲みさせるつもりよ」
クラリの不満が止まらないでいると、
「でも残業は一日一時間までと決めてくれたじゃないか。そして出張代の代わりに『ヨシオ製快適睡眠枕』も送られてきたし。ほら、そこの患者はこれを飲ませろ」
バスクは枕と草をクラリに渡すと、
「一応聞くけど、なんの草?」
「睡眠草改だ。寝相が悪くてベッドから落ちないように、枕元にご先祖様が見守って身体が動かなくなる」
「それ、ただの金縛りじゃない」
動けるようになった投降兵は、プリンセス・サーバンツ出張所で受付をして働きに出る。主に農作業がメインだが、突出した技能があればそっちで働いてもらってもいる。
一日を終え、働きに出た兵士たちが満足そうな顔をして診療所に立ち寄った。
「お前、大丈夫か?」
治療を受け、まだ働きに出ていない兵士は聞くと、
「奴隷の如く働かせると覚悟していたが、むしろ今までの労働環境がおかしいことがわかった。国そのものがブラック企業ならぬブラック国だったんだ。決まった時間内で働き、賄いも出るし、シエスタっていう名前の昼寝時間まである。俺はこのあと日当をもらって食いたい物を買って社宅というところで食って寝るんだ。プレハブだが個室だぞ!」
「なんだその夢の生活は! ここは集団で寝てるっていうのに!」
「ユリエルって神の言うことは本当だった。思ってたよりこの村快適だぞ。攻めて搾取するよりも住んだほうが絶対にいい! むしろ初日だが俺はもうここに住みたいと思っている」
「人間が治める国より、魔族が治める村の方が住み心地がいいってどういうことだよ」
「治療費を分割払いが終わったらプレハブ小屋でなく木の家が与えられるらしい。なんでも風呂トイレ別が当たり前らしい」
「風呂トイレって家の中にあるって初めて聞いたが、家の中匂わないのか?」
「見せてもらったけど、家の中に湯船があってボタンを押すだけでお湯が出るんだ。トイレもレバーを引けば水が汚物を流してくれて、むしろ清潔だった」
「ここの村って文明違いすぎね?」
「戻ってもこんな暮らし、できないだろうな」
「住処どうのこうのいうまえに、今日食べる食べ物でいっぱいいっぱいだからな」
こうして話が広がり、働きたくなる者が増えて経済がまた回っていくのであった。
二週間後。玉座にて。
「姫様。投降兵を率いていた隊長たちが御目通りを願っております。抹殺しますか?」
「オカリナよ。いまだにそなたの処刑基準がわからぬ。兵士たちはおそらく帰順したいって頼んでくるとふんでおるわ」
「いかがなされるおつもりで?」
「妾は来年の夏を快適に過ごすために、団扇を開発しなければならぬゆえ、忙しいと伝えよ」
「かしこまりました」
「あとオカリナ。暇なら四天王候補の一人、風のウインドとやらを見つけて参れ。奴の能力なら扇風機どころかエアコンまで作ってくれそうじゃ。ああ、そしたら雷の方も見つけてほしいのう。じゃが、これ以上裸のおっさんを増やされてものう」
「ご心情お察しします」
その後、宮殿の外にて、オカリナは私の返事を兵隊長たちに答えた。
「そんなわけで、姫様は夏に向けて快適に過ごせるための新技術を開発中ゆえお会いすることはできない。姫様の側近の私ですらこれから人材集めに奔走するのだ」
「まだ夏が終わったばかりだというのに!」
「そうだな。なんでも宮殿の中で、夏は暑く冬は寒いなんてありえないって呟いておられたからな」
「それって当たり前なのでは?」
「夏はほどよく涼しく、冬はほどよく暖かいのが理想だそうだ」
「労働環境といい、プレハブ小屋の快適さといい俺らの常識の遥か先を見ておられるんですね」
「それこそ古の悪魔姫。私が唯一忠義を尽くせるお方ということだ。そろそろ人探しに行かねばならん」
そう言ってオカリナは空を飛んでいなくなったのであった。
さらに一週間後。
「慈愛の女神リィナ様とお見受けしました」
喫茶店でバイトをしているエプロン姿のリィナは投降兵に声をかけられた。
「聞かなくても女神にしか見えないでしょ?」
少しムッとするリィナ。
口は動かすがテーブルを適当に拭いている。
「あんたたち投降兵でしょ? 私に何のようよ? 私、バイト中だから、無駄話なんか店長に見つかったら怒られるのよ」
「実は姫様に直接お礼とお願いを聞き入れてもらいたかったんですが、オカリナさんはいないし、ヴィオラ村長には「あんたたちのリストを作るだけで忙しい。三千人いて字を書ける人がいないっておかしくないか」と突っぱねられまして」
「識字率、この村では八割超えるからね」
「話を聞くと学校という存在に驚きました」
「ミナエが言うには、意思疎通や報連相って大事らしいから、まずは読み書きからやってるみたいよ」
「頭が上がりません。リィナ様にはこれを」
「ムムッ、これは行列が常にできて手に入らないアップルパイというスイーツじゃない」
「姫様へとりなしていただければさしあげようかと」
「確かに私の言うことならミナエは耳を傾けてくれるとは思うけど、これって賄賂じゃないの?」
「アップルパイごときが賄賂にはなりませんよ」
「投降兵よ。お主も悪よのう」
悪そうな顔をしてリィナはアップルパイを受け取るのであった。
宮殿の大広間にて、私はある人物と面会をしていると、
「ミナエ。投降兵たちが面会を望んでいるわ」
アップルパイを食べながらリィナがやって来ては頼み事をしてきた。
「どうせ、そのアップルパイで買収されたんじゃろう? 女神くせに情けないのう」
「仕方がないじゃない、喫茶店のバイトなんて最低賃金だし、並んでアップルパイを買う時間帯も合わないし。たまには私もスイーツを堪能したいわ」
「というか、勤務中じゃなかったのか?」
「店長がいなかったからバイトリーダーにうまいこと騙して抜け出してきたのよ」
「......だそうじゃが」
私はそれまで話をしていた人物にため息をついて言うと、
「遅刻はする。つまみ食いはする。仕事は適当にやる。もうクビですね」
「げっ、店長。今のは天の声よ」
「知らんわ。ロッカーの片付けをして出て行きなされ」
「神、やっとバイト先を見つけたのに、悲しみ」
こうして、リィナは目的をすっかり忘れ、店長に必死に謝る。
そんな悲しい女神の姿を見せられるのであった。
急遽建設された大きな施設にて、バスクは傷ついた者、麻痺、毒といった状態異常に侵された者たちを見てウンザリしていた。
「残業といったレベルじゃないわね。賃金の引き上げを要求したいわ」
クラリも文句を言う。
「二人とも落ち着け。見た感じ全ては、こいつらの自爆によるものだよ」
ユリエルは二人の前に立つと、傷だらけの兵士たちに聞く。
「お前たち。治してほしいか? 治すには治療費が必要だが」
「うぅ、俺たちにはその金がない」
「だろうな。しかし姫様が労働を対価として治療をするよう伝えられている」
「労働だと!? 牢屋に捕虜として投獄ではないのか」
「投獄なんかしてもタダ飯を食わせるだけではないか。それよりも、働けば捕虜だろうが対価を支払うのがうちの姫様だ。まぁ真面目に働けば三食昼寝付きで雨風が防げる家に住めるくらい稼げるがどうする?」
ユリエルが言うと、兵士たちは相談し始めた。
「捕虜なのに今の暮らしより豊かになるとは」
「ということは投降したら、より豊かな生活が出来るというのか」
「しかし国には家族を残してきた。俺一人が投降するわけにはいかん」
「なら呼び寄せればいいんじゃないか?」
「しかしそんなこと許されるのか? こっちは兵士たちだけで三千人。家族を含めたら倍以上になる。これだけの人数を食べさせる食糧はあるのか?」
ざわつき始める兵士たちがユリエルに尋ねた。
「どちらにせよ、お前たちはこの村のため、また自分自身を癒すために働く。それでいいか?」
ユリエルは静かにそう告げた。
兵士たちはユリエルに診てもらい、バスクやクラリが治療をしていく。
治った者は仮施設として建てられた、プリンセス・サーバンツ出張所に登録をし、プレハブ小屋に住み込み働くことになった。
「てか、三千人って思っていたより多いのね。姫様から支給された『マナミ製二十四時間戦えるエナジードリンク。ママレモン味』をどんだけがぶ飲みさせるつもりよ」
クラリの不満が止まらないでいると、
「でも残業は一日一時間までと決めてくれたじゃないか。そして出張代の代わりに『ヨシオ製快適睡眠枕』も送られてきたし。ほら、そこの患者はこれを飲ませろ」
バスクは枕と草をクラリに渡すと、
「一応聞くけど、なんの草?」
「睡眠草改だ。寝相が悪くてベッドから落ちないように、枕元にご先祖様が見守って身体が動かなくなる」
「それ、ただの金縛りじゃない」
動けるようになった投降兵は、プリンセス・サーバンツ出張所で受付をして働きに出る。主に農作業がメインだが、突出した技能があればそっちで働いてもらってもいる。
一日を終え、働きに出た兵士たちが満足そうな顔をして診療所に立ち寄った。
「お前、大丈夫か?」
治療を受け、まだ働きに出ていない兵士は聞くと、
「奴隷の如く働かせると覚悟していたが、むしろ今までの労働環境がおかしいことがわかった。国そのものがブラック企業ならぬブラック国だったんだ。決まった時間内で働き、賄いも出るし、シエスタっていう名前の昼寝時間まである。俺はこのあと日当をもらって食いたい物を買って社宅というところで食って寝るんだ。プレハブだが個室だぞ!」
「なんだその夢の生活は! ここは集団で寝てるっていうのに!」
「ユリエルって神の言うことは本当だった。思ってたよりこの村快適だぞ。攻めて搾取するよりも住んだほうが絶対にいい! むしろ初日だが俺はもうここに住みたいと思っている」
「人間が治める国より、魔族が治める村の方が住み心地がいいってどういうことだよ」
「治療費を分割払いが終わったらプレハブ小屋でなく木の家が与えられるらしい。なんでも風呂トイレ別が当たり前らしい」
「風呂トイレって家の中にあるって初めて聞いたが、家の中匂わないのか?」
「見せてもらったけど、家の中に湯船があってボタンを押すだけでお湯が出るんだ。トイレもレバーを引けば水が汚物を流してくれて、むしろ清潔だった」
「ここの村って文明違いすぎね?」
「戻ってもこんな暮らし、できないだろうな」
「住処どうのこうのいうまえに、今日食べる食べ物でいっぱいいっぱいだからな」
こうして話が広がり、働きたくなる者が増えて経済がまた回っていくのであった。
二週間後。玉座にて。
「姫様。投降兵を率いていた隊長たちが御目通りを願っております。抹殺しますか?」
「オカリナよ。いまだにそなたの処刑基準がわからぬ。兵士たちはおそらく帰順したいって頼んでくるとふんでおるわ」
「いかがなされるおつもりで?」
「妾は来年の夏を快適に過ごすために、団扇を開発しなければならぬゆえ、忙しいと伝えよ」
「かしこまりました」
「あとオカリナ。暇なら四天王候補の一人、風のウインドとやらを見つけて参れ。奴の能力なら扇風機どころかエアコンまで作ってくれそうじゃ。ああ、そしたら雷の方も見つけてほしいのう。じゃが、これ以上裸のおっさんを増やされてものう」
「ご心情お察しします」
その後、宮殿の外にて、オカリナは私の返事を兵隊長たちに答えた。
「そんなわけで、姫様は夏に向けて快適に過ごせるための新技術を開発中ゆえお会いすることはできない。姫様の側近の私ですらこれから人材集めに奔走するのだ」
「まだ夏が終わったばかりだというのに!」
「そうだな。なんでも宮殿の中で、夏は暑く冬は寒いなんてありえないって呟いておられたからな」
「それって当たり前なのでは?」
「夏はほどよく涼しく、冬はほどよく暖かいのが理想だそうだ」
「労働環境といい、プレハブ小屋の快適さといい俺らの常識の遥か先を見ておられるんですね」
「それこそ古の悪魔姫。私が唯一忠義を尽くせるお方ということだ。そろそろ人探しに行かねばならん」
そう言ってオカリナは空を飛んでいなくなったのであった。
さらに一週間後。
「慈愛の女神リィナ様とお見受けしました」
喫茶店でバイトをしているエプロン姿のリィナは投降兵に声をかけられた。
「聞かなくても女神にしか見えないでしょ?」
少しムッとするリィナ。
口は動かすがテーブルを適当に拭いている。
「あんたたち投降兵でしょ? 私に何のようよ? 私、バイト中だから、無駄話なんか店長に見つかったら怒られるのよ」
「実は姫様に直接お礼とお願いを聞き入れてもらいたかったんですが、オカリナさんはいないし、ヴィオラ村長には「あんたたちのリストを作るだけで忙しい。三千人いて字を書ける人がいないっておかしくないか」と突っぱねられまして」
「識字率、この村では八割超えるからね」
「話を聞くと学校という存在に驚きました」
「ミナエが言うには、意思疎通や報連相って大事らしいから、まずは読み書きからやってるみたいよ」
「頭が上がりません。リィナ様にはこれを」
「ムムッ、これは行列が常にできて手に入らないアップルパイというスイーツじゃない」
「姫様へとりなしていただければさしあげようかと」
「確かに私の言うことならミナエは耳を傾けてくれるとは思うけど、これって賄賂じゃないの?」
「アップルパイごときが賄賂にはなりませんよ」
「投降兵よ。お主も悪よのう」
悪そうな顔をしてリィナはアップルパイを受け取るのであった。
宮殿の大広間にて、私はある人物と面会をしていると、
「ミナエ。投降兵たちが面会を望んでいるわ」
アップルパイを食べながらリィナがやって来ては頼み事をしてきた。
「どうせ、そのアップルパイで買収されたんじゃろう? 女神くせに情けないのう」
「仕方がないじゃない、喫茶店のバイトなんて最低賃金だし、並んでアップルパイを買う時間帯も合わないし。たまには私もスイーツを堪能したいわ」
「というか、勤務中じゃなかったのか?」
「店長がいなかったからバイトリーダーにうまいこと騙して抜け出してきたのよ」
「......だそうじゃが」
私はそれまで話をしていた人物にため息をついて言うと、
「遅刻はする。つまみ食いはする。仕事は適当にやる。もうクビですね」
「げっ、店長。今のは天の声よ」
「知らんわ。ロッカーの片付けをして出て行きなされ」
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