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御神木の意味がつかめないよ!
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御神木になる……ってことが、いまひとつ、どういうことかあたしにはわからない。森も林も、新型太陽フレアのせいで、枯れてしまったし、ね。
川や海のお魚さんも、ほとんど死んじゃったみたい。どこに行っても、どこに隠れても、太陽フレアにやられてしまうから。
きっと御神木は、ケンが言ってたように、いっぱい悪いものを吸収し、枯れてしまった森やよどんでしまった海や川を復活させるんだ、きっと。そういうことなら、なりがいもあるかな、とは正直おもうよ。
それに。
……樹木になっちゃったら動くことはできないだろうけど、それは今も似たようなもんだしさ。昼間は外に出られないから、お部屋の中でモニターばっかし眺めている。授業もお習字もなにもかもがオンライン……。大人はみんな夜になると出かけたりしてるけど、子どもは外出禁止だって。ま、運動会や遠足や卒業式は夜にやってるけど。
なんだか、みんながどんどん夜型人間になっていくよ。それもアリだとはおもうけど、やっぱり不自然かなあ。
ということは、あたしたちの役割は、みんなの以前の生活を取り戻す、ってことかしら。
……そんなことをあれこれと考えているうちに、マコのニキビから芽が出てきたよ。
ニョッキリ。
おめでとうと言ってあげればいいのか、残念ねと告げればいいのか、なんとも複雑すぎて、すんなりとことばが浮かんでこなかった。
部屋から移される前、マコが言ったよ。
「御神木になっても…!わたしに話しかけてみてね」
「うん……そうする」と、こたえてあげた。
「ホントだよ」
「うん、約束する」
そう言うのが精一杯で、あたしはなんだか悲しくなってきたよ。ケンは無表情な顔をしていて、マコを見送ったあとで、
「さあ、次に芽が出るのはどっちかな」
と、ぼそり。
芽が出てほしいのかほしくないのか、ケンはどうおもっているのか、いないのか、そのあたりのところはよくわからない。
「また会えるかあ……マコちゃんに……」
あたしがつぶやくと、
「さあ、どうだか……」
と、ケンが無愛想に言った。
「見に行ったことないからなあ、御神木」
「あ……? そう言えば、御神木って、どこに生えているのかなあ」
あたしがきいた。
「それは国家機密だろ? だから警備も厳重なんだろなあ、たぶん」
「見たい!」
「無理ちゃ無理」
「でも、見たいなあ」
「方法はある……けどな」
「え? どんな?」
「いまは見れなくても、たとえば、自分が御神木になったとき、動け動けと念ずれば、脚の下の根が持ち上がって、動けるかもな……知らんけど」
そんなことを言われてあたしは呆れ返った。からかって楽しんでいるのか……と、睨みつけようとしたとき、ケンの表情が妙にこわばっていることに気づいた。
ひょっとしたら、真剣に御神木になっても動けるようにすることを考えているのか……なんて、おもったり。
すると、
「土の中で……」
と、いきなりケンが喋りはじめた。
「……御神木の根毛がどんどんのびていけば、いつかは、ほかの御神木の根と地中でつながって、なにか、とてつもなく、素晴らしいことが起きるかも……最近、よくそんな夢をみるんだ」
そう言ってからケンがニヤリと笑った。寝ているときの夢なのか、それとも……。そのあたりのところは、あたしにもよくはわからないのだけれど。
川や海のお魚さんも、ほとんど死んじゃったみたい。どこに行っても、どこに隠れても、太陽フレアにやられてしまうから。
きっと御神木は、ケンが言ってたように、いっぱい悪いものを吸収し、枯れてしまった森やよどんでしまった海や川を復活させるんだ、きっと。そういうことなら、なりがいもあるかな、とは正直おもうよ。
それに。
……樹木になっちゃったら動くことはできないだろうけど、それは今も似たようなもんだしさ。昼間は外に出られないから、お部屋の中でモニターばっかし眺めている。授業もお習字もなにもかもがオンライン……。大人はみんな夜になると出かけたりしてるけど、子どもは外出禁止だって。ま、運動会や遠足や卒業式は夜にやってるけど。
なんだか、みんながどんどん夜型人間になっていくよ。それもアリだとはおもうけど、やっぱり不自然かなあ。
ということは、あたしたちの役割は、みんなの以前の生活を取り戻す、ってことかしら。
……そんなことをあれこれと考えているうちに、マコのニキビから芽が出てきたよ。
ニョッキリ。
おめでとうと言ってあげればいいのか、残念ねと告げればいいのか、なんとも複雑すぎて、すんなりとことばが浮かんでこなかった。
部屋から移される前、マコが言ったよ。
「御神木になっても…!わたしに話しかけてみてね」
「うん……そうする」と、こたえてあげた。
「ホントだよ」
「うん、約束する」
そう言うのが精一杯で、あたしはなんだか悲しくなってきたよ。ケンは無表情な顔をしていて、マコを見送ったあとで、
「さあ、次に芽が出るのはどっちかな」
と、ぼそり。
芽が出てほしいのかほしくないのか、ケンはどうおもっているのか、いないのか、そのあたりのところはよくわからない。
「また会えるかあ……マコちゃんに……」
あたしがつぶやくと、
「さあ、どうだか……」
と、ケンが無愛想に言った。
「見に行ったことないからなあ、御神木」
「あ……? そう言えば、御神木って、どこに生えているのかなあ」
あたしがきいた。
「それは国家機密だろ? だから警備も厳重なんだろなあ、たぶん」
「見たい!」
「無理ちゃ無理」
「でも、見たいなあ」
「方法はある……けどな」
「え? どんな?」
「いまは見れなくても、たとえば、自分が御神木になったとき、動け動けと念ずれば、脚の下の根が持ち上がって、動けるかもな……知らんけど」
そんなことを言われてあたしは呆れ返った。からかって楽しんでいるのか……と、睨みつけようとしたとき、ケンの表情が妙にこわばっていることに気づいた。
ひょっとしたら、真剣に御神木になっても動けるようにすることを考えているのか……なんて、おもったり。
すると、
「土の中で……」
と、いきなりケンが喋りはじめた。
「……御神木の根毛がどんどんのびていけば、いつかは、ほかの御神木の根と地中でつながって、なにか、とてつもなく、素晴らしいことが起きるかも……最近、よくそんな夢をみるんだ」
そう言ってからケンがニヤリと笑った。寝ているときの夢なのか、それとも……。そのあたりのところは、あたしにもよくはわからないのだけれど。
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