【完結】泣き虫王子とカエル公女〜王子様はカエルになった公女が可愛くて仕方がないらしい〜

真辺わ人

文字の大きさ
20 / 36

(19)泣き虫王子と怪しい店番

しおりを挟む
*投稿遅くなってごめんなさい!

──────────


 甘く見すぎてた!

 市場は戦場だ。
 ところせましと店が立ち並び、人々は目を皿のようにして掘り出し物を探している。

 ──甘い、甘いですよフェルズ嬢! 市場では血を見る覚悟が必要なんです!
 なぜか脳内にちっちゃいシンが現れてわめいてる──毎回どこから現れるんだろうか? まさかお前、私の脳内に住んでるわけじゃないだろうな?

 でも、今回ばかりはこいつの言う通りかもしれない。ここは生半可な気持ちで来ていいところじゃなかった。物見遊山で足を踏み入れた私は粛清されてしかるべきだ。
 ポケットの中にいる私は、ぎゅうぎゅうと押しつぶされそうになりながら、そう思った。
 市場を堪能するつもりだったのに、ポケットから顔を出すような余裕すらない。

「大丈夫、アンリ? この辺りは少しすいてるみたいだ。一息つこうか」

 イアンが押しあい圧しあい殺しあい直前の人の塊から抜け出たところは、市場の端のようだった。店も少ない代わりに人も少ない。
 私は大丈夫という合図に、イアンの胸をトンとたたく。

「そう、よかった……こんなに混んでるとは思わなかった。何というか……熱気がすごいよね」

 さすがにイアンもぐったりした声だった。
 普段だだっ広い王宮と学園を行き来してるだけの生活だからね。私たちは二人とも、人ゴミには慣れていないのだ。
 庶民は週に一度はあの戦場に参戦しているらしい。たくましいはずである。貴族社会の腹の探りあいよりよっぽど過酷な環境だ。

 店の人間に何か尋ねようにも、まずもって店に近づけない。手持ちのカゴに戦利品満載で練り歩く女性に、今すぐ弟子入りでもしたい気分だ。
 こんな調子では本の作者探しどころではない。
 そう、絶望しかけた時だった。

 ──くんくん……うん?

 ふと、花のような香りが鼻腔をくすぐった……おもちゃのカエルに鼻腔なんかあるのかというツッコミはひとまず置いておいて。

『…………』

 この香りには覚えがある。
 確か、ラーラがイアンの横に座った時にこの香りがしていた。そう気づいた私は、イアンの胸を何度かたたいた。

「どうしたの、アンリ?」

 イアンは私をポケットから取り出して、手のひらに乗せた。

『あっちの方になんかあるよ』

 私は香りが漂ってくる方向を指差す。イアンはまだこの香りに気づいていないようだった。

「あっちになんかある?」

 翻訳紙がなくても、その意思を正確にくみ取ってくれるイアンに感謝。
 私が肯定の代わりにイアンの手を一回たたくと、彼は軽く頷いて私をポケットに戻した。

 ちなみにこの庶民服の上着のポケットも、制服や執務服と同様少しだけ改造されている。ポケットの一部に刺繍が施されているのだが、その刺繍にところどころ小さな穴が空いている。もちろん欠陥などではなくて、意図して空けてあるのである。だから私は、ポケットから顔を出さなくても外を見ることができた。

『……』

 私は香りが漂ってくる方向を、ただにらみつけた。


──────────


「いらっしゃいお兄さん。何かお探しかな?」

 その店は市場の端の端にあった。
 敷物を一枚敷いて、その上に商品だかよくわからないものを並べていただけで、もはや店といってもいいのかわからないようなものだった。
 イモリの黒焼き、カエルの心臓(!)、コウモリの羽など……まるで魔女が調合に使いそうな怪しげなものが、雑多に置いてある。

 私たちに声をかけたのは若い男で、店番のようだ。
 その若い男はなかなかの美男子だった。さっきまでのイアンみたいに若い女性にモテそうだ。
 しかし、私たちの他に店の前に立ち止まる者はいなかった。不思議なことに、他の人はまるで店が存在しないかのように通り過ぎていく。

「マークァイ・アドシタァーワという人物について知っているか?」
「……なぜ、その名をご存知で?」

 イアンが探るように問いかけた途端、男のニヤニヤ笑いがなりを潜めた。代わりに目がらんらんと輝きだす。なにか面白いものを見つけた──まるでそう語っているかのように。

「この本の作者を探している」

 イアンが懐から取りだしたのは、例の禁書だった──って、ちょっとイアンさん?! 王宮の禁書庫のブツ、外に持ち出したりして大丈夫?!

「へぇ……ここでその名を尋ねられたのは二回目ですね。だけど、直接本を持ってこられたのは初めてかなぁ。それにしても、こんな古い本よく持ってましたねぇ」
「う……それはその……」

 まさか王宮の禁書庫から勝手に持ち出したとは、口が裂けても言えない。

「その本は確か何十年も前に禁書に指定されて、一冊残らず焼かれたはずなんですけど……ま、いいでしょう。オレがその作者だと言ったらあんたはどうします?」

 まるでイアンを試すように、男は笑いながら言った。笑うと美人がすごみを増して何だか怖い……。

 ──じゃなくて!

 今、自分が作者だって言わなかった?!
 確かこの本は百年ほど前に書かれたもののはずだ。その作者だということは──この若い男は百歳オーバーということだろうか。
 まさか。
 そんなことあるはずがない。ヨボヨボのおじいさんならまだしも、目の前の男はどう見ても二十代から三十前半くらいにしか見えない。
 きっとからかわれているだけだろう。その証拠にイアンだって落ち着き払っているじゃないか。

「うん……まぁ信じるよ」

 ──えっ、信じるの?! この、どう見ても胡散くさい男を?!

 私の驚きをよそに、イアンは淡々と言葉を続ける。

「もしも。あなたが本当にこの本の作者だというならば、教えて欲しいことがあるんだ」

 すると、男は口元を歪めた──これは私も知っている。人をバカにしたような笑い。

「情報には対価が必要ですよ、お坊ちゃん」
「いくらでも出す。好きな額を言え」

 そんな……作者本人だという証拠はない。そもそも、百歳オーバーの作者がこんな若い男なのもおかしい。騙されているよ、イアン!!
 男にはきっと、イアンが世間知らずのお坊ちゃんに見えているのだろう。

 ──カモだよ、カモ!

 侍女のマリッサに聞いたことがある。詐欺師というものは、相手カモの欲しているものを自分が持っているように錯覚させる手腕に長けているのだそうだ。
『結婚相手が欲しい女には甘い言葉をささやいて、金が欲しい相手には儲け話を持ちこんでその気にさせ──そして気づいた時には跡形もなく消えているんです! それが奴らの手口ですから!』
 そう憎々しげに吐き捨てていたマリッサ。普段はおちゃらけて明るい彼女の豹変ぶりにたいそう驚いたものだ。いったい彼女に何があったのだろうか──。
 
「──オレの望む対価は金などではないんですが。そうですねぇ……では、情報の対価にそのポケットの──……」

 えっ……ポケット?!

 男の指は確かに私が入っているポケットをさしていた。
 まさか、情報の対価は私──? いやいやいや……今の私はただのおもちゃのカエルだし。そんなはずがない。
 イアンの鼓動が早くなったのを感じる。それに、頬も心なしか引きつっているように見える。
 私たちは固唾を飲んで、男の次の言葉を待った。

「──ポケットの、赤い宝石のついたブローチを」

 ──ほっ。

 イアンからも微かな安堵が感じられた 。
 思い切り息を吐き出したい気分だ。
 よかったよかった。本当によかった。
 私をもとに戻す情報の対価に私を渡したら意味ないもんね!?
 本当によかったぁぁぁぁぁ……。
 対価が宝石ならば、後々、似たようなものを買ってイアンに返すことができる。まぁ、私がもとに戻れればの話だけど……。

「実は、いわくつきの宝石を集めるのが趣味でしてね。そちらの宝石は加工されていますが、もとは三十人の女の血をすったとされるブラッディ──」
「こ、これでいいのか?」

 ぎゃぁぁぁぁぁーっ!!!
 こわいこわいこわい!
 三十人の女の血ってなんなの……!?

 イアンは男の話を最後まで聞かずに、ササッとポケットからブローチを外した。男に手渡すその手は少しばかり震えている。それでもポーカーフェイスを崩さないイアンに、お姉さんは成長を感じるよ!
 ──いや。心なしか顔が青ざめている気がするけども。

 男は手渡されたブローチをしげしげと眺めた後、大切そうにポケットにしまいこんだ。

「毎度あり。さて、知りたいのは何でしょうか?」
「このページの『呪薬』について聞きたい。精神と身体を切り離すものだ」
「ほう──お坊ちゃんもこの薬に興味がおありで? どこの誰を呪うのかは知らないが『呪薬』は呪い師にしか扱えないんでね。やめておいた方が身のためだと思いますよ?」
「僕『も』ってことは、この薬について聞きに来た者が他にもいるのか?」
「おっと、これは失言だったかな。今のは聞かなかったことにしてくれますかい? 客の秘密をうっかりしゃべるようじゃ呪い師失格ですからね」
「やっぱりあんたも呪い師なんだな? 僕はこの呪薬が欲しいんじゃない。この薬によってかけられたまじないを解きたいだけなんだ。新しい肉体に宿った魂を、元の肉体に戻したい」
「……なるほど。事情は何となくわかりましたが……結論から言うと、残念ながらその呪いを解く方法はないですねぇ」

 その答えは予想はしていたが、作者本人に断言されると、絶望感が半端ないな──いや待て。この男は詐欺師なんだから信用してはダメだ。

「例えば、同じ薬を使って魂を新しい肉体から元の肉体に戻すことはできないのか?」
「無理ですね。
 強力な『呪薬』というものは、必ず制限しばりがあるんです。逆に言えば、制限しばりがあるからこそ効き目も強力だともいえるんですがね。
 あの薬は一生に一度しか作用しないというのが制限それですよ。肉体の方にも、魂の方もにね。だからこれと同じ薬は二度は使えないんです」

 呪薬の制約しばりについては、イアンの推測通りだった。

「では、違う呪薬を……」
「うーん、魂をもとの肉体うつわに戻すような効果のある呪薬は聞いたことがないですねぇ……」
「そんな……じゃあ、打つ手がないってことなのか……」

 イアンの声が震えている。
 それほどまでに私のことを考えてくれるだなんて──不謹慎だけど嬉しいと思ってしまう自分がいる。

「うーん、そうですねぇ……全くないこともないけど……」
「あるのかっ?!」
「……何らかの条件が揃って、新しい器に移された魂が、自然にそこを離れるような状況になれば、そのままもとの肉体(うつわ)に戻ることも可能かもしれないとは思ってますけどねぇ。
 まぁ、そんな面白……いや、そんな奇妙な状況か起こりうる確率なんて──針の穴に縄が通る確率の方がまだ高くないかって話でして」

 針の穴に縄を通すなんて不可能じゃない?! 有り体に言って無理だということか。

「──それに」
「それに?」
「考えてもみてくださいよ? その本にも書いてあると思いますが、魂が離れた肉体は、その存在を維持できない。生きる意志の塊である魂が存在しないんですから。肉体は抜け殻の状態で放置すれば、すぐに死んで腐ってしまうでしょう。
 奇跡が起こって新しい肉体から魂を切り離すことができたとしても、そんな状態の肉体に戻るのは無理でしょう?」

 うわぁぁぁ……いやだ! すごくいやだ!

 そんな状態の肉体に戻ったら、ホラー小説によく出てくる『生ける死体』になってしまうじゃないか。それに、自分の身体が腐っていくところを想像したらちょっと吐き気が……。

「おそらく、『呪薬』も使わずに魂と肉体を切り離すとなると、すごく骨の折れる作業になるでしょうねぇ……」
「どういうことだ? 方法があるのか?」
「あるっちゃあるんですけど、まだ一度も成功したことがないのでオススメできません」
「何でもいいから言ってくれ!」
「……そこまで言うなら──まぁ、衝撃を与えることで、魂と肉体のつながりを切れやすくすることは理論上は可能だと思いますよ。ただ、人間の身体っていうのは弱いから、強い衝撃を与えるとすぐ壊れちゃうんですよねぇ」

 男は、あはは困りますよねーと、無邪気に笑った。
 背筋をうすら寒い何かが走り抜ける。
 まさか……それを実際に試しでもしたのだろうか? そういえば男はさっき『一度も成功したことがない』と言わなかっただろうか?

 誰か、違うと言って!

 イアンの顔も青ざめ過ぎて、もはや死期間近な病床の美青年風になってしまっている──いや、そんな設定は今いらない。

「まぁ、そういうわけで。あまりお役に立てなくて申しわけない──いただいた宝石分には届かなかったかもしれませんねぇ。
 うーん……では、今回のことはオレの借りということにしておきますかね。何か困ったことがあったら一度だけ助けてあげることにしましょう。もちろん無償で。
 オレの力が必要な時は、ノックァーの森の奥にある廃教会を訪ねていらっしゃい!」

 男は、そんな微妙な言葉を残すと、ぱぱっと店じまいしてどこかに行ってしまった。




──────────


本編外。赤い宝石にまつわる『いわく』の話。


 昔、たいそう美しい女性がいた。
 彼女はある伯爵の後妻だったが、それからすぐに伯爵が亡くなったために若くして未亡人になったとの事だった。
 彼女はいつまでも若く美しかったため、多くの者がその秘訣を彼女に尋ねた。
 彼女はいつもにこやかに微笑むばかりで、その問いに答えることはなかったという。
 そんな彼女が常に胸元につけていたのはローザイトという赤い宝石だった。ローザイトはピンク色の宝石として、若い娘に人気がある宝石だったが、夫人の胸にあるローザイトはなぜか真っ赤なそれだった。
 どうしても彼女の若さと美しさの秘訣が知りたかった令嬢が一人、無謀にも夜中の彼女の屋敷に忍び込んだ。
 そこでカーテンの隙間から覗き見たのは、若い娘の生き血をすする伯爵夫人と血に濡れて赤く輝くローザイトだった。
 彼女の密告により夫人は捕らえられ、血をすすられていた娘やその証拠などを集めるために、屋敷中がくまなく捜索された。
 すると、庭の隅から三十人をゆうに超える人骨が発見されることになった。
 夫人が処刑された日、彼女が大切にしていた宝石は真っ二つに割れてしまったらしい。元は赤味がやや強いだけのピンク色の宝石は、割れてしまってなおも血のように真っ赤に輝いていたという。

おしまい

しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました

しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、 「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。 ――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。 試験会場を間違え、隣の建物で行われていた 特級厨師試験に合格してしまったのだ。 気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの “超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。 一方、学院首席で一級魔法使いとなった ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに―― 「なんで料理で一番になってるのよ!?  あの女、魔法より料理の方が強くない!?」 すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、 天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。 そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、 少しずつ距離を縮めていく。 魔法で国を守る最強魔術師。 料理で国を救う特級厨師。 ――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、 ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。 すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚! 笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。

悪役令嬢と氷の騎士兄弟

飴爽かに
恋愛
この国には国民の人気を2分する騎士兄弟がいる。 彼らはその美しい容姿から氷の騎士兄弟と呼ばれていた。 クォーツ帝国。水晶の名にちなんだ綺麗な国で織り成される物語。 悪役令嬢ココ・レイルウェイズとして転生したが美しい物語を守るために彼らと助け合って導いていく。

悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。

槙村まき
恋愛
 スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。  それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。  挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。  そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……! 第二章以降は、11時と23時に更新予定です。 他サイトにも掲載しています。 よろしくお願いします。 25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!

「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)

透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。 有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。 「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」 そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて―― しかも、彼との“政略結婚”が目前!? 婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。 “報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。

転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。 ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!! スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。 ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!? 氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。 このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

[完]本好き元地味令嬢〜婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました〜

桐生桜月姫
恋愛
 シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。  だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎  本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎ 〜これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である〜 夕方6時に毎日予約更新です。 1話あたり超短いです。 毎日ちょこちょこ読みたい人向けです。

悪役令嬢、記憶をなくして辺境でカフェを開きます〜お忍びで通ってくる元婚約者の王子様、私はあなたのことなど知りません〜

咲月ねむと
恋愛
王子の婚約者だった公爵令嬢セレスティーナは、断罪イベントの最中、興奮のあまり階段から転げ落ち、頭を打ってしまう。目覚めた彼女は、なんと「悪役令嬢として生きてきた数年間」の記憶をすっぽりと失い、動物を愛する心優しくおっとりした本来の性格に戻っていた。 もはや王宮に居場所はないと、自ら婚約破棄を申し出て辺境の領地へ。そこで動物たちに異常に好かれる体質を活かし、もふもふの聖獣たちが集まるカフェを開店し、穏やかな日々を送り始める。 一方、セレスティーナの豹変ぶりが気になって仕方ない元婚約者の王子・アルフレッドは、身分を隠してお忍びでカフェを訪れる。別人になったかのような彼女に戸惑いながらも、次第に本当の彼女に惹かれていくが、セレスティーナは彼のことを全く覚えておらず…? ※これはかなり人を選ぶ作品です。 感想欄にもある通り、私自身も再度読み返してみて、皆様のおっしゃる通りもう少しプロットをしっかりしてればと。 それでも大丈夫って方は、ぜひ。

【完結】転生したら悪役継母でした

入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。 その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。 しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。 絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。 記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。 夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。 ◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆ *旧題:転生したら悪妻でした

処理中です...