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(27)星型に折った手紙の行方
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*舞踏会中の詳細については1話参照のこと。
──────────
舞踏会場に流れていた音楽がピタッと止まった。
イアンが合図をして止めさせたのだ。
「アンリ……いや、アンリエール・フェルズ! 君との婚約を破棄する!」
イアンの声が会場に響き渡り、衆目を集める。
それから偽アンリは、自らが学園内で行ったいじめについて糾弾されていった。彼女は抗議したものの、ジュリオが保管していた物的証拠により有責は確定的だった。
衛兵たちに両脇を固められた偽アンリは、なすすべもなく連れられていく。
「やめて! 離しなさいっ! 私はイアン様の婚約者ですよ?!」
「だから、お前との婚約は破棄すると言ってるだろう。辺境の修道院で頭を冷やすがいい」
温度を一切感じさせないイアンの言葉に、私も息を呑んだ。
北の修道院の話は私も知っている。
一度入ったら死ぬまで出ることはできないと言われている、厳しい修道院。例え私が元の身体に戻れたとしても、出ることはもうかなわないだろう。
やはり彼にとって私はもうお荷物でしかないのかもしれない。
勝手に、幼馴染のよしみで自宅に幽閉くらいですませてくれるものだと思いこんでいた。
カエルの姿になっても優しくしてくれていたし……。
彼がラーラと親密になったのだと気づいてからは、離れなければと思っていたが、今まで通り優しくしてくれる彼に──
『婚約破棄してからも元の身体に戻ることに協力してもらえるんじゃないか?』って、
『このままの関係でもいいんじゃないか?』って、
どこかで期待していたのだ。
けれど──もう……。
「連れていけ。仮にも公爵令嬢だから丁重に扱えよ」
「イアン様っ、イアン様──っ!?」
遠ざかっていく偽アンリの後ろ姿をぼやっと眺めながら私は、長い、長いため息をついた。
──ホント何なの、この茶番……。
私は若干冷えた目でこの成り行きを見つめていた。
この茶番が王妃とラーラの……というかラーラが発案して王妃がそれに乗ったわけだから、〝ラーラが〟やりたかったことなのだろう。
衆目環視下での大々的な婚約破棄──それはする側のイアンにとってもされる側の私にとっても好ましい状況じゃない。
大勢の前で私を貶めたら王妃の溜飲は下がるのかもしれないけど。
自らがラーラに説明していたように、婚約破棄をするような者と婚約を結んでいたイアンだって無傷ではすまないだろう。
わざわざこんな大がかりなことをしなくても、相談してくれれば婚約は解消したのに──とも思ったが。
そういえば、今の私はアンリエールじゃなかったんだった。公爵令嬢でもなんでもない、ただのカエル──しかも、おもちゃのカエル。それも、なぜか極彩色の……。
先ほどまでの様子を見るに、事前に相談したとしても偽アンリはやすやすと婚約の解消には応じなかっただろう。
そう思わせるほど、偽アンリの目線からも態度からもイアンへの強い執着が感じられた。
ああ、それでもあれは本当の私じゃないのに!
その事実はイアンしか知らない。
それに、あれは確かに〝アンリエール〟のしたことで──特にラーラを階段から突き落とした件に関しては、完全にやりすぎだ。
いじめの範疇を超えている。
もしあの時イアンが助けなかったら、彼女はきっと大ケガをしていただろう。
いくら公爵令嬢と言えど、理由なく他者を傷つけて許されるわけがない──となれば、やっぱり修道院に送られても仕方がないのかもしれない。
でも──元の身体に戻れたとしても、イアンどころか家族にすら会えなくなるなんて、悲しすぎる!
イアンとラーラがまだ何事か話していたけど、二人の話を聞きたくなかった私は、ポケットの中で小さくなって耳をふさいでいた。
──────────
「はぁー、疲れたね」
盛大な茶番の後、舞踏会は早々にお開きとなった。まぁ、あの茶番のために開いたようなものだから当然と言えば当然なのかもしれないけれど。
自室に戻ったイアンは、いつものように私を机の上に載せると、上着を脱ぎながら息を吐いた。
私が来てからというもの、イアンは自室に誰も近づかせなくなった。おもちゃのカエルと会話する第一王子──そんな噂がたったら大変だしね。
だから、今はイアンと二人──じゃなくて一人と一匹(?)きりだ。
「どうしたの、アンリ? 元気ないね? あっ、もしかして偽アンリのことで──」
首を横に振る私。
「そう? 気になることがあったら何でも話して欲しいんだけど……」
ラーラとの仲について聞いたら答えてくれるんだろうか──いや、やっぱり聞きたくないかもしれない。
もう一度、首を横に振る私。
「今日のことについて色々話しておきたいところなんだけど、ちょっと匂いが気になるから先にお風呂に入ってきてもいいかな? アンリも一緒に入る?」
イアンとお風呂に?!
それ、なんてご褒美──いやいやいや。一緒に入れるわけがないでしょ?!
つい、いつものクセで妄想トリップしそうになる自分を何とか押さえこんだ私は、また首を振った。
それに、私はやらなければならないことがある。
「そう? 残念。また今度一緒に入ろうね?」
なんて、無邪気な声で言われると思わず決心が鈍ってしまうからやめて欲しい。
「じゃあ、いい子で待っててね」
イアンは優しげに目を細めると、持ち上げた私の背中にキスを落とした。
『……っ!!』
ほらほら、そういうところだぞ、君!
こういうことをするから勘違いしちゃうんじゃないか!
まだここにいてもいいんじゃないかって。
カエルの私でも必要としてくれるんじゃないかって。
イアンが浴室へ向かった後、私は椅子の背にかけられた上着の内ポケットをゴソゴソと探った。
そう、確かこの辺に──あった! 私がそこから取り出したのは黒い翻訳紙だった。
これさえあれば、他の人とも意思疎通が図れるかもしれない。できればその相手は家族が望ましいけれども──イアンを頼れない今、どうやって帰ろうかな。
私は取り出した翻訳紙を四つに折りたたんでお腹のポケットに突っ込んだ。
そうそう、すっかり忘れていたこのポケット。
お湯でグツグツ煮られてしまったせいで、あの時おもちゃたちから借りた小物は大半がダメになってしまっていた。
今残っているのは、おもちゃの兵士に借りた銀色の剣だけだ。まぁ、剣といっても人間からしたら針みたいなものだろうけど。それでも何もないよりは心強い。
それから──翻訳紙を入れた私は、代わりに白い便箋を取り出して机の上に広げた。
イアンが学園へ行っている間に、彼の執務室の机の中からパク……じゃなくてちょっと拝借して書きつけたものだ。
これは、書き置きだ。
いくらなんでも黙っていなくなったら、優しいイアンは心配してしまうだろうから。
翻訳紙を勝手に持っていってしまうことのお詫びと、今までの感謝を書き連ねてみた。
私がおもちゃのカエルになっても、イアンはイアンだった。
突拍子もないことを言いだしたおもちゃのカエルを、私だとちゃんと信じてくれた。
私がアンリエールだった時と何一つ変わらないように接してくれていた。
私が元の身体に戻れるように調べて、手を尽くしてくれてもいた。
私の前では相変わらずよく泣いて笑って──でも、そんな泣き虫王子はもう、私の手から離れていってしまったのだ。
これから先、おもちゃの身では何も助けてあげられないに違いない。カエルの姿の私が側にいることは、彼にとっても負担でしかないだろう。
そろそろ子離れしないといけないよね──私は苦笑にならない苦笑をした。今実際にあれこれ世話を焼かれているのは私の方で、イアンを子どもと呼ぶのはおかしいかもしれないけど。
それでも、私の手を離れてラーラの手を取るイアンを想像すると、激しい寂寥感に苛まれる。
親が子離れする時はこんなに胸が張り裂けそうな思いをするもんなんだな。
お父様やお母様もそう感じてくれているのだろうか?
例え私が扱いに困る娘であったとしても、修道院に送られることを知って手放しがたいと、そう思ってくれているだろうか?
──ああ。
カエルは表情が変えられないのが不便だな。
悲しい時に悲しい顔ができないんだから。
『ま、悪くないんじゃないかな?』
私は、便箋を読み返しながらひとりごちた。
最初の頃に比べたら、カエルの手で書く文字もずいぶんと上達したんじゃないだろうか?
ミミズがのたくったような字から、少なくとも幼児が書く字くらいまではステップアップしているんじゃないかと思う。
『……』
私は一度広げたそれを、また折りたたみ始めた。
『今まで心配かけてばかりでごめんね。これからはもう心配かけるようなことにはならないからね』
昨日そう伝えたらイアンは、
「うーん? そう? そうだねぇ……アンリって実は結構お転婆だもんね。でも、僕はアンリを心配できることも嬉しいから、じゃんじゃん心配かけちゃってもいいよ。まぁ、危ないことだけはあんまりして欲しくないけど」
って笑ってた。
あの時の彼の笑顔が頭から離れてくれないけれど、今の私には感傷にひたっている時間はない。
彼が戻ってくる前にここから去らなければ。
出ていくことを、何度か伝えようと思ったのだけれど、結局直接伝える勇気は出なかった。
だって、もし引き止められたらまだ側にいたいって思っちゃうじゃないか。
こんな時でも私は意気地なしなのだ。
仕方がない。それが私──アンリエール・フェルズなんだから。
だから、全ての思いを込めて、便箋を星の形に折る。
『──さようなら、イアン』
離れていても。
どこにいても。
どんな時でも。
私は、あなたの幸せを願ってるよ。
──────────
舞踏会場に流れていた音楽がピタッと止まった。
イアンが合図をして止めさせたのだ。
「アンリ……いや、アンリエール・フェルズ! 君との婚約を破棄する!」
イアンの声が会場に響き渡り、衆目を集める。
それから偽アンリは、自らが学園内で行ったいじめについて糾弾されていった。彼女は抗議したものの、ジュリオが保管していた物的証拠により有責は確定的だった。
衛兵たちに両脇を固められた偽アンリは、なすすべもなく連れられていく。
「やめて! 離しなさいっ! 私はイアン様の婚約者ですよ?!」
「だから、お前との婚約は破棄すると言ってるだろう。辺境の修道院で頭を冷やすがいい」
温度を一切感じさせないイアンの言葉に、私も息を呑んだ。
北の修道院の話は私も知っている。
一度入ったら死ぬまで出ることはできないと言われている、厳しい修道院。例え私が元の身体に戻れたとしても、出ることはもうかなわないだろう。
やはり彼にとって私はもうお荷物でしかないのかもしれない。
勝手に、幼馴染のよしみで自宅に幽閉くらいですませてくれるものだと思いこんでいた。
カエルの姿になっても優しくしてくれていたし……。
彼がラーラと親密になったのだと気づいてからは、離れなければと思っていたが、今まで通り優しくしてくれる彼に──
『婚約破棄してからも元の身体に戻ることに協力してもらえるんじゃないか?』って、
『このままの関係でもいいんじゃないか?』って、
どこかで期待していたのだ。
けれど──もう……。
「連れていけ。仮にも公爵令嬢だから丁重に扱えよ」
「イアン様っ、イアン様──っ!?」
遠ざかっていく偽アンリの後ろ姿をぼやっと眺めながら私は、長い、長いため息をついた。
──ホント何なの、この茶番……。
私は若干冷えた目でこの成り行きを見つめていた。
この茶番が王妃とラーラの……というかラーラが発案して王妃がそれに乗ったわけだから、〝ラーラが〟やりたかったことなのだろう。
衆目環視下での大々的な婚約破棄──それはする側のイアンにとってもされる側の私にとっても好ましい状況じゃない。
大勢の前で私を貶めたら王妃の溜飲は下がるのかもしれないけど。
自らがラーラに説明していたように、婚約破棄をするような者と婚約を結んでいたイアンだって無傷ではすまないだろう。
わざわざこんな大がかりなことをしなくても、相談してくれれば婚約は解消したのに──とも思ったが。
そういえば、今の私はアンリエールじゃなかったんだった。公爵令嬢でもなんでもない、ただのカエル──しかも、おもちゃのカエル。それも、なぜか極彩色の……。
先ほどまでの様子を見るに、事前に相談したとしても偽アンリはやすやすと婚約の解消には応じなかっただろう。
そう思わせるほど、偽アンリの目線からも態度からもイアンへの強い執着が感じられた。
ああ、それでもあれは本当の私じゃないのに!
その事実はイアンしか知らない。
それに、あれは確かに〝アンリエール〟のしたことで──特にラーラを階段から突き落とした件に関しては、完全にやりすぎだ。
いじめの範疇を超えている。
もしあの時イアンが助けなかったら、彼女はきっと大ケガをしていただろう。
いくら公爵令嬢と言えど、理由なく他者を傷つけて許されるわけがない──となれば、やっぱり修道院に送られても仕方がないのかもしれない。
でも──元の身体に戻れたとしても、イアンどころか家族にすら会えなくなるなんて、悲しすぎる!
イアンとラーラがまだ何事か話していたけど、二人の話を聞きたくなかった私は、ポケットの中で小さくなって耳をふさいでいた。
──────────
「はぁー、疲れたね」
盛大な茶番の後、舞踏会は早々にお開きとなった。まぁ、あの茶番のために開いたようなものだから当然と言えば当然なのかもしれないけれど。
自室に戻ったイアンは、いつものように私を机の上に載せると、上着を脱ぎながら息を吐いた。
私が来てからというもの、イアンは自室に誰も近づかせなくなった。おもちゃのカエルと会話する第一王子──そんな噂がたったら大変だしね。
だから、今はイアンと二人──じゃなくて一人と一匹(?)きりだ。
「どうしたの、アンリ? 元気ないね? あっ、もしかして偽アンリのことで──」
首を横に振る私。
「そう? 気になることがあったら何でも話して欲しいんだけど……」
ラーラとの仲について聞いたら答えてくれるんだろうか──いや、やっぱり聞きたくないかもしれない。
もう一度、首を横に振る私。
「今日のことについて色々話しておきたいところなんだけど、ちょっと匂いが気になるから先にお風呂に入ってきてもいいかな? アンリも一緒に入る?」
イアンとお風呂に?!
それ、なんてご褒美──いやいやいや。一緒に入れるわけがないでしょ?!
つい、いつものクセで妄想トリップしそうになる自分を何とか押さえこんだ私は、また首を振った。
それに、私はやらなければならないことがある。
「そう? 残念。また今度一緒に入ろうね?」
なんて、無邪気な声で言われると思わず決心が鈍ってしまうからやめて欲しい。
「じゃあ、いい子で待っててね」
イアンは優しげに目を細めると、持ち上げた私の背中にキスを落とした。
『……っ!!』
ほらほら、そういうところだぞ、君!
こういうことをするから勘違いしちゃうんじゃないか!
まだここにいてもいいんじゃないかって。
カエルの私でも必要としてくれるんじゃないかって。
イアンが浴室へ向かった後、私は椅子の背にかけられた上着の内ポケットをゴソゴソと探った。
そう、確かこの辺に──あった! 私がそこから取り出したのは黒い翻訳紙だった。
これさえあれば、他の人とも意思疎通が図れるかもしれない。できればその相手は家族が望ましいけれども──イアンを頼れない今、どうやって帰ろうかな。
私は取り出した翻訳紙を四つに折りたたんでお腹のポケットに突っ込んだ。
そうそう、すっかり忘れていたこのポケット。
お湯でグツグツ煮られてしまったせいで、あの時おもちゃたちから借りた小物は大半がダメになってしまっていた。
今残っているのは、おもちゃの兵士に借りた銀色の剣だけだ。まぁ、剣といっても人間からしたら針みたいなものだろうけど。それでも何もないよりは心強い。
それから──翻訳紙を入れた私は、代わりに白い便箋を取り出して机の上に広げた。
イアンが学園へ行っている間に、彼の執務室の机の中からパク……じゃなくてちょっと拝借して書きつけたものだ。
これは、書き置きだ。
いくらなんでも黙っていなくなったら、優しいイアンは心配してしまうだろうから。
翻訳紙を勝手に持っていってしまうことのお詫びと、今までの感謝を書き連ねてみた。
私がおもちゃのカエルになっても、イアンはイアンだった。
突拍子もないことを言いだしたおもちゃのカエルを、私だとちゃんと信じてくれた。
私がアンリエールだった時と何一つ変わらないように接してくれていた。
私が元の身体に戻れるように調べて、手を尽くしてくれてもいた。
私の前では相変わらずよく泣いて笑って──でも、そんな泣き虫王子はもう、私の手から離れていってしまったのだ。
これから先、おもちゃの身では何も助けてあげられないに違いない。カエルの姿の私が側にいることは、彼にとっても負担でしかないだろう。
そろそろ子離れしないといけないよね──私は苦笑にならない苦笑をした。今実際にあれこれ世話を焼かれているのは私の方で、イアンを子どもと呼ぶのはおかしいかもしれないけど。
それでも、私の手を離れてラーラの手を取るイアンを想像すると、激しい寂寥感に苛まれる。
親が子離れする時はこんなに胸が張り裂けそうな思いをするもんなんだな。
お父様やお母様もそう感じてくれているのだろうか?
例え私が扱いに困る娘であったとしても、修道院に送られることを知って手放しがたいと、そう思ってくれているだろうか?
──ああ。
カエルは表情が変えられないのが不便だな。
悲しい時に悲しい顔ができないんだから。
『ま、悪くないんじゃないかな?』
私は、便箋を読み返しながらひとりごちた。
最初の頃に比べたら、カエルの手で書く文字もずいぶんと上達したんじゃないだろうか?
ミミズがのたくったような字から、少なくとも幼児が書く字くらいまではステップアップしているんじゃないかと思う。
『……』
私は一度広げたそれを、また折りたたみ始めた。
『今まで心配かけてばかりでごめんね。これからはもう心配かけるようなことにはならないからね』
昨日そう伝えたらイアンは、
「うーん? そう? そうだねぇ……アンリって実は結構お転婆だもんね。でも、僕はアンリを心配できることも嬉しいから、じゃんじゃん心配かけちゃってもいいよ。まぁ、危ないことだけはあんまりして欲しくないけど」
って笑ってた。
あの時の彼の笑顔が頭から離れてくれないけれど、今の私には感傷にひたっている時間はない。
彼が戻ってくる前にここから去らなければ。
出ていくことを、何度か伝えようと思ったのだけれど、結局直接伝える勇気は出なかった。
だって、もし引き止められたらまだ側にいたいって思っちゃうじゃないか。
こんな時でも私は意気地なしなのだ。
仕方がない。それが私──アンリエール・フェルズなんだから。
だから、全ての思いを込めて、便箋を星の形に折る。
『──さようなら、イアン』
離れていても。
どこにいても。
どんな時でも。
私は、あなたの幸せを願ってるよ。
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