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あやめの現代での奮闘 完
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「あんた誰ね!?」
「あ、あやめさん!オレの母ちゃん」
ま、まさかこんなところでお母様に出会うとは・・・。いやこんなところというのは失礼か・・・。
ここは武蔵様のお母様の生家・・・来訪するのも当たり前だ。ここは遅ればせながらちゃんと丁寧な挨拶をしなければ!
「お邪魔しております。武蔵様のお世話をさせていただいております、あやめと申します。よろしくお願い致します」
「お世話・・・あんたはインフルエンザと嘘吐いて女の子と遊んでいるの!?」
「母ちゃん!違うって!本当にインフルエンザだったんだよ!明日から仕事復帰するの!」
「家にカラーボックス欲しかったから、リニューアルしたって広告も入ってたから買いに行ったの。そしたらあなたが休んでいるって店長さんが言ってたから急いで来たの」
「仕事はちゃんとしてるから!正社員にもなったしちゃんとしてるから!!!」
「そんな事より、あなたあやめちゃんって言ったね?」
「は、はい!」
「あなた武蔵とどういった関係?彼女?なんで武蔵の世話なんてしてるの?」
「はい!遅ればせながら、私は武蔵様とこの度夫婦とーー」
オレはさすがにこの場で嫁と伝えるのはマズイと思い被せて大声で言いかえた。
「あやめさん!オレから言うから!母ちゃん!あやめさんは彼女だよ!オレが弱ってたから薬飲ませてくれたりご飯作ってくれたりしてたんだ!!もういいだろう?とりあえずオレは大丈夫だから帰ってよ!」
「か、か、彼女!?武蔵の彼女さんなの!?」
いやいや母ちゃんまでなんでそんなに驚くんだよ!?
「夫婦(めおと)・・・・グスン・・」
「あやめちゃん?なんで泣いてるの!?私の言葉が悪く聞こえたならごめんなさい!武蔵に初めて彼女ができたから嬉しいのよ!」
漆原様も武蔵様も私を妻と言ってくれない・・・。何故でしょうか。本当は草の者を妻として受け入れたくないという事なのでしょうか・・・。
「やっぱその声は・・・おばちゃん!こんにちわ!」
「あら?里志君!?」
「先日の言葉に甘えて裏で研究させてもらってます!」
「そうだったのね!武蔵が仕事サボってるかと思って来てしまったのよ。まあ大丈夫みたいだしもう帰るね!あやめちゃん?武蔵をよろしくね?優しい子だから!」
「もう!母ちゃん!いいから早く帰ってくれ!」
「はい!はい!お邪魔しました~♪」
クッソ!初めて彼女と言ったからかかなり上機嫌になったな!?
ってかあやめさんは何で涙流してんの!?
「えっと・・・俺は有沙と買い物に行ってくるから・・・まぁその・・・な?じゃあな!」
里志君まで・・・。
「あやめさん・・・」
「申し訳ございません。私・・・帰ります。元気になったようですし」
「あっ、ちょっ、ちょっと!あやめさん!?」
オレは何がなにやら分からず追いかけたかったが一応まだ待機しておかないといけない日だったから行くに行けず・・・。
武田との戦の前に戦国でインフルエンザ流行らせるわけにもいけないし・・・。ってか、オレなんかマズイ事言ったか!?
「あれ?お姉ちゃん?なんで泣いてるの?」
「うん?奥方殿は帰られたか?合田様はどうだ!?元気にしているか!?」
「あやめ!?どうしたの!?」
「みんな・・・グスン・・・すいません。何でもありません!目に埃が入っただけです!武蔵様は・・・合田様は治りました。明日から仕事が始まるみたいです。ですのでまた5日ほどは夜の来訪になるかと思います。少し失礼致します」
「お、おい・・・」
「お姉ちゃん!?」
「な、なんだ!?おい!小川の爺さん!あやめと武蔵になにかあったのか?せっかく武蔵の快気祝いに猪捕まえて来てやったのだが・・・」
「慶次坊!ワシの事爺呼ばわりするなと何回も言ってるだろうが!」
「俺が甲賀に居る時からあんたは爺だったんだから別にいいじゃねーか!それより何かあったのか?」
「いや・・・分からぬ・・・痴話喧嘩でもしたのやもしれぬ」
「そうか。まぁ時間経てば仲直りするだろうよ。それより他の誰もこの事は知らんよな?」
「ワシが見張っておった。誰にも知られておらん」
「ねぇ?お姉ちゃんどうしたの?なにかあったの?合田様と喧嘩でもしたの?」
「だから何でもないって!」
「あやめ~!私達にちゃんと言いな?いろはちゃんも気使ってくれてるよ!」
「伊織まで・・・何もないって!」
「何年一緒に居ると思ってるのよ!何回も任務を一緒にこなしたけどこんなあやめ初めてじゃん!」
「そうだよ!こんなお姉ちゃん初めて見たよ!」
「グッ・・・うわぁぁぁぁん・・・・」
「「お姉ちゃん!?あやめ!?」」
「そうだったの・・・。合田様のお母さんに会ったんだ。それで妻と紹介されず、本当は結婚したくないのかと思ったんだ?」
「うん・・・」
「けど、合田様の表情とか所作を見ても嘘に見えなかったよ?そもそもあやめに嘘吐いてまで結婚してなにか合田様に利がある?なにもないでしょう?なにか理由があるんだよ!」
「そうだよ!一ノ瀬お姉ちゃんが言ってたよ!未来でも法律ってもので夫婦が決まるから結婚する前にお付き合いするんだって!だから漆原様も一ノ瀬お姉ちゃんも夫婦(めおと)ではなく彼氏、彼女って関係って言ってたよ!」
「え!?なにそれ!?」
「車なるものに乗ってる時言ってたじゃん!聞いてなかったの?」
まったく聞いてなかった・・・彼女・・・彼氏・・・
「いろは!?その彼女、彼氏というのは未来では必ずなる関係なの!?」
「一ノ瀬お姉ちゃんが言うには結婚する前にかならずそういう関係になるって言ってたよ?」
って事は・・・私の勘違いってこと!?なら早く武蔵様に謝らないとーー
「ほほほ。ここに居ましたか」
「「「竹中様!」」」
「ほほほ。私如き頭を下げなくとも良いですよ?お館様から特別任務を授かりましたよ。いろは嬢は岐阜に戻り商いせよ!とお館様が言っておられます。あやめ嬢と伊織嬢は私について来なさい」
嘘でしょ!?私武蔵様に謝っていなーー
「返事がないですね?なにかしておられましたか?」
「い、いえ!申し訳ございません!直ちに!」
武蔵様・・・すいません!!必ず謝ります!!
「あ、あやめさん!オレの母ちゃん」
ま、まさかこんなところでお母様に出会うとは・・・。いやこんなところというのは失礼か・・・。
ここは武蔵様のお母様の生家・・・来訪するのも当たり前だ。ここは遅ればせながらちゃんと丁寧な挨拶をしなければ!
「お邪魔しております。武蔵様のお世話をさせていただいております、あやめと申します。よろしくお願い致します」
「お世話・・・あんたはインフルエンザと嘘吐いて女の子と遊んでいるの!?」
「母ちゃん!違うって!本当にインフルエンザだったんだよ!明日から仕事復帰するの!」
「家にカラーボックス欲しかったから、リニューアルしたって広告も入ってたから買いに行ったの。そしたらあなたが休んでいるって店長さんが言ってたから急いで来たの」
「仕事はちゃんとしてるから!正社員にもなったしちゃんとしてるから!!!」
「そんな事より、あなたあやめちゃんって言ったね?」
「は、はい!」
「あなた武蔵とどういった関係?彼女?なんで武蔵の世話なんてしてるの?」
「はい!遅ればせながら、私は武蔵様とこの度夫婦とーー」
オレはさすがにこの場で嫁と伝えるのはマズイと思い被せて大声で言いかえた。
「あやめさん!オレから言うから!母ちゃん!あやめさんは彼女だよ!オレが弱ってたから薬飲ませてくれたりご飯作ってくれたりしてたんだ!!もういいだろう?とりあえずオレは大丈夫だから帰ってよ!」
「か、か、彼女!?武蔵の彼女さんなの!?」
いやいや母ちゃんまでなんでそんなに驚くんだよ!?
「夫婦(めおと)・・・・グスン・・」
「あやめちゃん?なんで泣いてるの!?私の言葉が悪く聞こえたならごめんなさい!武蔵に初めて彼女ができたから嬉しいのよ!」
漆原様も武蔵様も私を妻と言ってくれない・・・。何故でしょうか。本当は草の者を妻として受け入れたくないという事なのでしょうか・・・。
「やっぱその声は・・・おばちゃん!こんにちわ!」
「あら?里志君!?」
「先日の言葉に甘えて裏で研究させてもらってます!」
「そうだったのね!武蔵が仕事サボってるかと思って来てしまったのよ。まあ大丈夫みたいだしもう帰るね!あやめちゃん?武蔵をよろしくね?優しい子だから!」
「もう!母ちゃん!いいから早く帰ってくれ!」
「はい!はい!お邪魔しました~♪」
クッソ!初めて彼女と言ったからかかなり上機嫌になったな!?
ってかあやめさんは何で涙流してんの!?
「えっと・・・俺は有沙と買い物に行ってくるから・・・まぁその・・・な?じゃあな!」
里志君まで・・・。
「あやめさん・・・」
「申し訳ございません。私・・・帰ります。元気になったようですし」
「あっ、ちょっ、ちょっと!あやめさん!?」
オレは何がなにやら分からず追いかけたかったが一応まだ待機しておかないといけない日だったから行くに行けず・・・。
武田との戦の前に戦国でインフルエンザ流行らせるわけにもいけないし・・・。ってか、オレなんかマズイ事言ったか!?
「あれ?お姉ちゃん?なんで泣いてるの?」
「うん?奥方殿は帰られたか?合田様はどうだ!?元気にしているか!?」
「あやめ!?どうしたの!?」
「みんな・・・グスン・・・すいません。何でもありません!目に埃が入っただけです!武蔵様は・・・合田様は治りました。明日から仕事が始まるみたいです。ですのでまた5日ほどは夜の来訪になるかと思います。少し失礼致します」
「お、おい・・・」
「お姉ちゃん!?」
「な、なんだ!?おい!小川の爺さん!あやめと武蔵になにかあったのか?せっかく武蔵の快気祝いに猪捕まえて来てやったのだが・・・」
「慶次坊!ワシの事爺呼ばわりするなと何回も言ってるだろうが!」
「俺が甲賀に居る時からあんたは爺だったんだから別にいいじゃねーか!それより何かあったのか?」
「いや・・・分からぬ・・・痴話喧嘩でもしたのやもしれぬ」
「そうか。まぁ時間経てば仲直りするだろうよ。それより他の誰もこの事は知らんよな?」
「ワシが見張っておった。誰にも知られておらん」
「ねぇ?お姉ちゃんどうしたの?なにかあったの?合田様と喧嘩でもしたの?」
「だから何でもないって!」
「あやめ~!私達にちゃんと言いな?いろはちゃんも気使ってくれてるよ!」
「伊織まで・・・何もないって!」
「何年一緒に居ると思ってるのよ!何回も任務を一緒にこなしたけどこんなあやめ初めてじゃん!」
「そうだよ!こんなお姉ちゃん初めて見たよ!」
「グッ・・・うわぁぁぁぁん・・・・」
「「お姉ちゃん!?あやめ!?」」
「そうだったの・・・。合田様のお母さんに会ったんだ。それで妻と紹介されず、本当は結婚したくないのかと思ったんだ?」
「うん・・・」
「けど、合田様の表情とか所作を見ても嘘に見えなかったよ?そもそもあやめに嘘吐いてまで結婚してなにか合田様に利がある?なにもないでしょう?なにか理由があるんだよ!」
「そうだよ!一ノ瀬お姉ちゃんが言ってたよ!未来でも法律ってもので夫婦が決まるから結婚する前にお付き合いするんだって!だから漆原様も一ノ瀬お姉ちゃんも夫婦(めおと)ではなく彼氏、彼女って関係って言ってたよ!」
「え!?なにそれ!?」
「車なるものに乗ってる時言ってたじゃん!聞いてなかったの?」
まったく聞いてなかった・・・彼女・・・彼氏・・・
「いろは!?その彼女、彼氏というのは未来では必ずなる関係なの!?」
「一ノ瀬お姉ちゃんが言うには結婚する前にかならずそういう関係になるって言ってたよ?」
って事は・・・私の勘違いってこと!?なら早く武蔵様に謝らないとーー
「ほほほ。ここに居ましたか」
「「「竹中様!」」」
「ほほほ。私如き頭を下げなくとも良いですよ?お館様から特別任務を授かりましたよ。いろは嬢は岐阜に戻り商いせよ!とお館様が言っておられます。あやめ嬢と伊織嬢は私について来なさい」
嘘でしょ!?私武蔵様に謝っていなーー
「返事がないですね?なにかしておられましたか?」
「い、いえ!申し訳ございません!直ちに!」
武蔵様・・・すいません!!必ず謝ります!!
応援ありがとうございます!
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