風使い魔王の逆襲英雄譚

SchweinDikiy

文字の大きさ
7 / 10

5〜闇魔王領、ヘルゴス大陸〜

しおりを挟む
俺は魔王会議が終わると同時に闇魔王ダアルンの支配領である、ヘルゴス大陸へと来ていた。

ヘルゴス大陸は、別名暗黒大陸とも呼ばれ陽の光が当たらない暗闇の広がる大陸となっている。
なぜ陽が当たらない大陸になったかは諸説あるが一番の要因は魔王サタンが眠る大地だから、という説があるらしい。
魔王サタン、初代魔王にして魔王史上最強と恐れ戦かれた凶悪な魔王。

魔王サタンは元々神の使いだったらしいが何らかの理由で地獄へと落とされその怒りを力に世界の侵略を始めたと聞く。
また、魔王サタンは二重人格だったという噂もある。

まあよく分からないがこの世界にいる魔王を全て滅ぼそうと企んでいる俺としてはもっと情報が必要だと感じる相手だ。
出来ればまだ相手をしたくない。

そんなことを考えているとダアルンがベリアルとかいう悪魔と近づいてきた。

「おや、ジグラス早いじゃないか。まぁ、君はどうせあの不毛の地にただ突っ立っているだけで仕事が済む魔王だから直ぐに来れて当然か。」

こいつ、いくらなんでも言いようってもんがあるだろとは思いつつもこの大陸とこいつの見張りを頼まれただけの俺はまだ手を出せないのが現実だった。
こいつの皮肉にいちいち付き合ってたら埒が明かないのは明々白々。
さっさと切り替えてこの大陸の様子を眺めることにした。

それから数週間が経った。
ダアルンに怪しい行動は見られない。
しかし、契約を交わしたというベリアルの方は何度か外出していた。
どこに行ってたのかと訪ねても答えることは1度もなかった。
俺としてはヘルゴス大陸で猛威を振るうモンスター達を狩っていいとダアルンから許可を貰っていたのでモンスター狩りをして式展開の更なる上達をしていた。
そこで気になることがあった。
この大陸のモンスター達は頭がいい、式展開などをしている内に間合いを詰めたりそういった単純だが難しい技法を簡単にしてくることがわかった。
さらに、そのモンスター達の中でも上位の者は式展開せずに謎の力を操ってくる者がいた。 
この世界の物理法則をねじ曲げるような事をしてくるモンスターが居たのだ。

そのことをダアルンに言ったが、日常茶飯事だと一笑に付された。
訳が分からない俺はさらに尋問すると、どうやらこの大陸のモンスター達は魔王サタンのオーラを浴び、凶暴化したり、また魔王サタンの力の僅か一部を使ったりすると言う。
他にも頭の良いモンスターは悪魔との契約を交わしていたりと最早何でもアリと言わんばかりの行動をとっていたのだ。

近年、モンスターが力を増してると言うのは聞いていたが、魔王サタンのオーラを浴びたモンスターが他のモンスターに指示を出していたりしたのだとすれば人類が俺の大陸に縋り付くように攻めてきたのも納得が行く。
あの不毛の地、スリザット大陸は草原が広がっていてモンスターの湧きもかなり少ない為、人類が逃げようとするのは当然の場所であった。

ちなみにダアルンに式では無い異能について聞くと、「それは奴らが勝手に得た能力だ」としか言わなかった。

本当は何かを知っているのでは無いのだろうか。
そう勘繰ってしまうのも仕方の無い話であった。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

王家も我が家を馬鹿にしてますわよね

章槻雅希
ファンタジー
 よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。 『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

処理中です...