妄想女子、イケメン男子に揶揄われる

なゆか

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猥談

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廊下にて

伊野「結局なんで残ってたの?」

山田「明日提出のプリントやってたんですよ、
それにしても伊野さんは冷静なんですね」

さっきの事がなかったかのように、
普通に話しかけてくる。

伊野「自分でその話ぶり返すんだ」」

ちょうど廊下の突き当たりに大きな鏡がある。

山田「ほら見てください。
こうやって隣に並んでみると、
まず顔のサイズが違く、顔も整ってて
これがイケメンです」

伊野「話の論点ズレてね?
山田さんが俺の事卑猥な目で見てるって
話だったじゃん」

山田「…」

伊野「やっぱ馬鹿なんだね」

隣に並んでいる伊野君は笑っている。

山田「笑顔がイケメン」

伊野「イケメンイケメン言わない欲しいんだけど、
かなりハードル上がるから」

ハードル上がっても、全然イケメンなのに、
なんでそれが伝わんないんだ。

伊野「あっそうそう、 
で結局聞き逃してたんだけど
俺とナニしたいの?」

山田「逆にそこぶり返すんですか…
さっき若干話したじゃないですか」

伊野「聞いてなかったわー、で
結局俺との妄想だし、俺には聞く権利はあるでしょ」

山田「まじで言ってるんですか?
それ、本当…ある意味セクハラというか…逆に
私がこれから伊野さんにセクハラしますって
言ってるようなもんですよ」

伊野君は何考えてんだ?
天然通り過ぎて、逆に馬鹿なのか?

伊野「ここまで話されたんなら、
聞いときたいから、どんと来い」

 こういうのが本当キャラっぽいんだよな。
あんまり危ないのは伏せて
適当に言って早く帰ろう。

山田「例えば…関尾さんと立川さんに…」

伊野「いや、ホモの方じゃなくて
山田さん対のやつ」

山田「…私はホモ的な目でしか見てないですよ」

伊野「嘘つくなし、さっき
俺が山田さんの弟の知り合いで
泊まりが何とかって言ったじゃん。
いいよ、その泊まりの妄想聞かせてよ」

やっぱ、覚えてるんかい…

山田「はぁ、あー…でもまぁ既に
軽蔑されてるんで…もういっか…」

伊野「高校も卒業までもう少しだしね」

今の口に出てたのか…
まぁ高校卒業したら会う事ないだろうし、
生活で重なる部分ないし、
すれ違いもないだろう。

山田「一応念押ししますけど、
言ってもいいんですか?」

伊野「いーよ」

廊下を歩きながら、私は深呼吸をした。

山田「えっと、まず実際に妄想には
自分は投影しなく、自分の分身対伊野さんで
妄想してます」

伊野「うん…ん? まぁ続けて」

山田「よく少年漫画とかの主人公に
感情移入するじゃないですか?
それと同じで、私は自分の妄想内に
主人公を作って、それと伊野さんを
第三者視点から見て萌えてます」

伊野「なんか複雑だな」

山田「自分視点の場合は、自分の身体は
目に映らなくて、視線のみじゃないですか。
そうじゃなくて、漫画を見てる感じになります」

伊野「…ん、続けて」

山田「んで、物語とかシチュエーションに
伊野さんを登場させて萌えてるんですけど、
さっきの弟の知り合いが伊野さんだったらって言うのは
家に伊野さんが泊まり来る=家に居るって事自体が
萌えポイントなんですよ」

伊野君はふんふんと話を聞いて居る。

普通だったら本人相手に話すなんて
あり得ない状況だ。

山田「まぁお泊まりなんで、
夜に部屋を間違えて
私の布団に入って来ちゃうとかですよ、んで
まぁ夜這い系とか…ですかね…」

言葉が出れば出るほど、
後悔と罪悪感がすごい。

伊野「ん? 山田さんが俺の事襲うんじゃないの?」

山田「伊野さんが受けなのは
ホモ的な展開の時で
ノーマルなら普通に攻めですよ」

伊野「え、じゃあ俺に襲われる妄想してんの?」

山田「…まぁはい」

伊野君は顔を引きつらせる。

伊野「思ってたのと違うわー…
なんか俺とイチャイチャするとか
そういうのかと思ってた…
俺に襲われたいとか、それ…やばくね」

山田「だから聞かない方が良かったんですよ。
二次元脳とごっちゃなので考えてる事は
エロ同人とかになるんですよ。
伊野さんが想像してた恋愛モノみたいな
そういうイチャイチャは
今まで彼氏が出来たことない私にとって
想像出来ないんですよ
私にとってイケメン伊野さんは
パンチラみたいな見れてラッキー的な存在なので
私対なんておこがましすぎて萌えないんですよ」

伊野「拗れてるな」

山田「捻くれて拗れまくった結果が
酷いことされたいになるんですよ。
あっでも、これは二次元脳とごっちゃなので
実際はこの行為は犯罪ですし、私は男子に
慣れてないんで嫌ですけどね」

伊野「脳内ではドMのド変態で、実際は
チキンって事か…複雑なんだね」

山田「まぁ、そんな感じです」

彼には私の思考は絶対理解出来ないと思う。

ちょうど昇降口に着き、靴に履き替える。

山田「…はぁ」

この暴露はきっと後悔する事になるだろう…
こんな喋ってしまう今のテンションやばいな。

山田「暗い」

外は日が沈んで、薄暗くなっていた。

山田「全部忘れるのは難しいと思いますけど
これからは関わると変な妄想されると
思っておいてください、そしたら
近づきたくなくなりますよ、きっと
じゃあ、さよなら」

私はそそくさと伊野君の返答を
待たずに歩き出す。

伊野「山田さんって、
俺でオナったりすんの?」

まさかの発言に私は振り返る。

山田「は? いや、第三者視点からなので
見て萌えるので、それはないですよ。
自分がされたいじゃなくて、
ヤってるのを見たい観る専なので
襲われたいってのも、伊野さんの攻めが見たくて…」

伊野「オナんないのか、へー意外」

山田「よだれは出ますけど、
別に快感を求めてないので」

伊野「この質問に普通に対応してるから、
その考えは確固たることなんだね」

オナニーしてるの発言は正直ビビったが
私はサラッと返答した。

伊野「ヤりたいとか思ってないのかー」

山田「思ってないです」

伊野「キスとかも?」

山田「キスはまぁ…」

伊野「え、キスはしたいの?」

山田「それはまぁ…でも、腕にしてるんで
死ぬほどしたいわけではないです」

伊野「腕にって、練習してんの⁈」

山田「練習…まぁそうなりますかね。
柔らかいとか聞くんで
二の腕とかで実際はどんな感触なのかなって
たまに、吸い付いてますね」

伊野「…まじかよ、それ面白すぎ!」

伊野君は腹を抱えて笑い出す。

山田「洗いざらい話し過ぎて、なんとも…
あんまり周りに言わないでくださいね」

伊野「言わない言わない!」

こんな爆笑してて、話のネタとして使われそう。

伊野「本当掘れば掘るほど面白いな!
つか、今の話してる事あり得ない内容だよね?
下ネタ通り過ぎてる感」

山田「…なんか、今更嘘ついてもバレるんで
言っちゃえばいいやって諦めてます」

伊野「山田さんが洗いざらい話してくれたから、
俺にも質問していいよ。なんでも答えてあげる」

私は再び振り返る。

伊野「食いつきいいな!」

山田「え、なんでもいいんですか?」

伊野「いいよ」

こんなチャンスねぇよ…神様のご加護や!

山田「伊野さんもオナるんですか?」

伊野「あっオナニー話ね~
うん、オナるよ」

山田「ま…まじですか」

伊野「まじですよ、目血走ってて怖いわ」

山田「溜まってるなら彼女作れば
いいんじゃないんですか?」

伊野「いやいや、生理現象だから。
それに彼女は山田さんが思ってるように
なんつうの?性欲処理的の為に作るとか思ってないし、
彼女居た時もオナニーはしてたよ」

そうなのか…新発見だ。

山田「…どっどんな感じなんですか?」

伊野「どんな感じって…
なんつうの、ふぁってなるよ」

山田「ふぁってなるんですね…なるほど」

全然分からないが、ふぁってなるみたいだ。

伊野「ネタとかの話し聞く?」

山田「はい!」

伊野「話振ったけど、まじか」

そして私は伊野君から、
未成年のAV、エロ本入手方法や、
どんなジャンルに興奮するのかなど
深いところまで、ズリネタ話しをした。

山田「なんか、見る目変わりました」

伊野「洗いざらいし過ぎたわー、
俺もちょっと後悔してるからね」

いつの間にか駅の改札に着いた。

山田「伊野さんって、何線ですか?」

伊野「俺? 俺はバスだから」

バス停は今居る改札の真逆の場所にある。
つまり、遠くまで歩いてきてくれたというわけだ。

山田「こりゃ惚れますわ」

伊野「何、また惚れたの?」

山田「…」

伊野「なんで、黙んのさ」

伊野君は爽やかに笑い、手を振って
来た方向へ戻って行った。

本当にあの人は…たまらんな。
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