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二度目の訪問
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保護動物施設に行ってから、
1ヶ月経過したが、
寧々と音信不通のままだった。
ミモ「国岡~、寧々と連絡取れる?
前、お金借りてさ~」
寧々と共通の友達のミモから
連絡があり施設の事を話すと
イケメンに食いついたらしく寧々の件は
一旦保留でミモに行きたいとごねられた。
国岡「地図とか無いんだよなー」
ミモ「何、寧々に任せっきり的な?」
国岡「元々、寧々に誘われて行ったんだよね」
ミモ「へぇ~、つかイケメンどんなの?」
国岡「どんなって」
私にとって、スタッフがイケメンというより
珍しい動物と異様に頭突きしてきた
夢ちゃんの印象しかない。
国岡「行ってからのお楽しみ?」
適当に流し、うる覚えだが施設へ向かった。
~
国岡「ここだ」
建物の前に、見学者なのか
女性が集まっていて、
ここが施設だという裏付けになった。
ミモ「楽しみだわ」
国岡「まぁ、予約とかしないといけなかったら
入れないけどね」
ミモ「ここまで来たんだから、
そこをなんとかで通す」
ミモは自分の意見を曲げない為
周りからアクが強いと言われている。
2人で窓口に向かうと、ミモが興奮して背中を
叩いてくるくらいのイケメンがいた。
国岡「飛び入りなんですけど、
平気ですかね」
尼口「予約の見学者さんではないすね…
あれ…貴方は国岡さんじゃないっすか!」
国岡「…え」
前回会ったっけ?
尼口「また来てくださったんすね!
それに新しい女性も
連れてきてくださるなんて!」
ミモ「女性なんて初めて言われたッ」
ミモは興奮して、更に私の背中を叩く。
国岡「えと」
尼口「どうぞどうぞ」
窓口から出てきた『尼口』と
名札が付いたイケメンは友好的に
施設内に通してくれた。
女性だらけの見学者の中、
既に久世施設長が説明をし始めていた。
尼口「国岡さんは前回説明受けてるんで、
スマホだけ預けてもらって
先行っちゃっていいっすよ」
国岡「え、いや」
ミモ「いいって、先行って!
つか、施設長やばいな」
ミモは尼口さんに連れられ、
他の見学者達の方へ行った。
~
蒔生「また来てくださるなんて」
施設を進むと、
また夢ちゃんが頭突きしに来て
それと同時に蒔生さんも来た。
国岡「ここの事、話したら
友達が行きたいってなりまして…
まぁ、動物じゃなくて
スタッフ目当てですけど」
蒔生「どんな理由でも
来てくださるだけでいいんですよ」
ゴッ
国岡「夢ちゃん…強いな」
ゴッ
蒔生「相当、夢ちゃんに
好かれたようですね」
国岡「頭突きが強いですけど…」
蒔生「ふふふ、
はい、どうぞマスクです」
国岡「どうも」
~
その後、前回のように奥まで進み
珍しい動物を見て周り、
久世施設長が休憩だと言いに来て、
ミモがスタッフ一覧を持って
誰とキスするかと騒いでいて
私だけ、お茶を貰い
デジャヴかよとミモが先に帰った。
久世「じゃあ、またね」
国岡「はい」
前回同様、帰りは1人だなと
夢ちゃんとスタッフ達に見送られ
施設を後にした。
~
国岡「ミモと連絡取れない…
はぁ、どいつもこいつも」
2人連続で、友達よりイケメンをとったのか…
友情なんてクソ食らえだなと
ミモと施設に行ってから
1週間が経過した。
元子「ねぇ、最近寧々とミモと連絡取ってる?」
2人と同じ会社かつ、
私の幼馴染の元子から電話が掛かってきて
保護施設の事を話すが、彼氏が居るからか
イケメンには食いつかなかった。
元子「私、2人と同じ会社じゃん?
部署は違うんだけど、
無断欠勤してるって話で」
国岡「イケメンイケメンって浮かれてたから、
もしかしたら、あそこに入り浸ってるのかも」
元子「2人とも?」
国岡「ほら」
私は寧々とミモからの
最後のメッセージをスクショして送った。
国岡「これ以降、いくら電話しても
音信不通なんだよね」
元子「なら、殺されてるじゃん!」
突飛な事を言い出した元子に耳を疑う。
国岡「…は?」
元子「普通に会社を無断欠勤とか
ヤバいでしょ!
スラッシャー映画の展開じゃん!」
元子はホラー映画が好きで、
そういう発想なのかもしれないが
不謹慎だなと思う。
元子「見学者を集めて、
地下とかに監禁して殺してるんだよ!」
何を楽しそうに言ってるんだと、
電話口でテンションが上がり出す
元子に呆れる。
元子「人肉を食べてるか、
動物の餌に…いやっ
女の生き血を吸ってるとかなら
イケメンスタッフは、吸血鬼か悪魔だな!」
国岡「スラッシャーの次は、
ファンタジーか」
元子「その施設、
検索にヒットしないんでしょ?
もうそうじゃん!」
国岡「映画の見過ぎでしょ」
確かに音信不通で、会社を無断欠勤は
心配にはなるが、流石に映画みたいな事には
なってないだろと思う。
元子「因みに社内の人が、
2人のマンション訪ねたけど
部屋に誰もいなかったみたいで
管理人に部屋開けて貰ったら、
ミモが飼ってた猫、餓死しかけてたって」
国岡「実家は?」
元子「実家の方に連絡してるっぽいけど
帰ってもないみたい」
国岡「警察は?」
元子「無断欠勤の2人を実家が
どう対処するのかは
会社に関係ないからな…」
捜索願は、実家次第って事か…
国岡「…とりあえず、
保護施設の人に聞いてみるよ」
流石にミモがあんな愛でてた猫を
忘れてるなんて事ないよな…
元子「1人で?
まぁ、警官と行っても、
大体警官は殺されるパターンだから」
国岡「また、その考察か」
元子「国ちゃん、
彼氏出来た事なかったよね?
つまり、処女なら生き残る可能性が」
国岡「はいはい、とにかく
こっちでも連絡とってみるから」
ホラー映画の予備知識要らないなと、
電話を切り、明日施設に行ってみるかと
その日を終えた。
1ヶ月経過したが、
寧々と音信不通のままだった。
ミモ「国岡~、寧々と連絡取れる?
前、お金借りてさ~」
寧々と共通の友達のミモから
連絡があり施設の事を話すと
イケメンに食いついたらしく寧々の件は
一旦保留でミモに行きたいとごねられた。
国岡「地図とか無いんだよなー」
ミモ「何、寧々に任せっきり的な?」
国岡「元々、寧々に誘われて行ったんだよね」
ミモ「へぇ~、つかイケメンどんなの?」
国岡「どんなって」
私にとって、スタッフがイケメンというより
珍しい動物と異様に頭突きしてきた
夢ちゃんの印象しかない。
国岡「行ってからのお楽しみ?」
適当に流し、うる覚えだが施設へ向かった。
~
国岡「ここだ」
建物の前に、見学者なのか
女性が集まっていて、
ここが施設だという裏付けになった。
ミモ「楽しみだわ」
国岡「まぁ、予約とかしないといけなかったら
入れないけどね」
ミモ「ここまで来たんだから、
そこをなんとかで通す」
ミモは自分の意見を曲げない為
周りからアクが強いと言われている。
2人で窓口に向かうと、ミモが興奮して背中を
叩いてくるくらいのイケメンがいた。
国岡「飛び入りなんですけど、
平気ですかね」
尼口「予約の見学者さんではないすね…
あれ…貴方は国岡さんじゃないっすか!」
国岡「…え」
前回会ったっけ?
尼口「また来てくださったんすね!
それに新しい女性も
連れてきてくださるなんて!」
ミモ「女性なんて初めて言われたッ」
ミモは興奮して、更に私の背中を叩く。
国岡「えと」
尼口「どうぞどうぞ」
窓口から出てきた『尼口』と
名札が付いたイケメンは友好的に
施設内に通してくれた。
女性だらけの見学者の中、
既に久世施設長が説明をし始めていた。
尼口「国岡さんは前回説明受けてるんで、
スマホだけ預けてもらって
先行っちゃっていいっすよ」
国岡「え、いや」
ミモ「いいって、先行って!
つか、施設長やばいな」
ミモは尼口さんに連れられ、
他の見学者達の方へ行った。
~
蒔生「また来てくださるなんて」
施設を進むと、
また夢ちゃんが頭突きしに来て
それと同時に蒔生さんも来た。
国岡「ここの事、話したら
友達が行きたいってなりまして…
まぁ、動物じゃなくて
スタッフ目当てですけど」
蒔生「どんな理由でも
来てくださるだけでいいんですよ」
ゴッ
国岡「夢ちゃん…強いな」
ゴッ
蒔生「相当、夢ちゃんに
好かれたようですね」
国岡「頭突きが強いですけど…」
蒔生「ふふふ、
はい、どうぞマスクです」
国岡「どうも」
~
その後、前回のように奥まで進み
珍しい動物を見て周り、
久世施設長が休憩だと言いに来て、
ミモがスタッフ一覧を持って
誰とキスするかと騒いでいて
私だけ、お茶を貰い
デジャヴかよとミモが先に帰った。
久世「じゃあ、またね」
国岡「はい」
前回同様、帰りは1人だなと
夢ちゃんとスタッフ達に見送られ
施設を後にした。
~
国岡「ミモと連絡取れない…
はぁ、どいつもこいつも」
2人連続で、友達よりイケメンをとったのか…
友情なんてクソ食らえだなと
ミモと施設に行ってから
1週間が経過した。
元子「ねぇ、最近寧々とミモと連絡取ってる?」
2人と同じ会社かつ、
私の幼馴染の元子から電話が掛かってきて
保護施設の事を話すが、彼氏が居るからか
イケメンには食いつかなかった。
元子「私、2人と同じ会社じゃん?
部署は違うんだけど、
無断欠勤してるって話で」
国岡「イケメンイケメンって浮かれてたから、
もしかしたら、あそこに入り浸ってるのかも」
元子「2人とも?」
国岡「ほら」
私は寧々とミモからの
最後のメッセージをスクショして送った。
国岡「これ以降、いくら電話しても
音信不通なんだよね」
元子「なら、殺されてるじゃん!」
突飛な事を言い出した元子に耳を疑う。
国岡「…は?」
元子「普通に会社を無断欠勤とか
ヤバいでしょ!
スラッシャー映画の展開じゃん!」
元子はホラー映画が好きで、
そういう発想なのかもしれないが
不謹慎だなと思う。
元子「見学者を集めて、
地下とかに監禁して殺してるんだよ!」
何を楽しそうに言ってるんだと、
電話口でテンションが上がり出す
元子に呆れる。
元子「人肉を食べてるか、
動物の餌に…いやっ
女の生き血を吸ってるとかなら
イケメンスタッフは、吸血鬼か悪魔だな!」
国岡「スラッシャーの次は、
ファンタジーか」
元子「その施設、
検索にヒットしないんでしょ?
もうそうじゃん!」
国岡「映画の見過ぎでしょ」
確かに音信不通で、会社を無断欠勤は
心配にはなるが、流石に映画みたいな事には
なってないだろと思う。
元子「因みに社内の人が、
2人のマンション訪ねたけど
部屋に誰もいなかったみたいで
管理人に部屋開けて貰ったら、
ミモが飼ってた猫、餓死しかけてたって」
国岡「実家は?」
元子「実家の方に連絡してるっぽいけど
帰ってもないみたい」
国岡「警察は?」
元子「無断欠勤の2人を実家が
どう対処するのかは
会社に関係ないからな…」
捜索願は、実家次第って事か…
国岡「…とりあえず、
保護施設の人に聞いてみるよ」
流石にミモがあんな愛でてた猫を
忘れてるなんて事ないよな…
元子「1人で?
まぁ、警官と行っても、
大体警官は殺されるパターンだから」
国岡「また、その考察か」
元子「国ちゃん、
彼氏出来た事なかったよね?
つまり、処女なら生き残る可能性が」
国岡「はいはい、とにかく
こっちでも連絡とってみるから」
ホラー映画の予備知識要らないなと、
電話を切り、明日施設に行ってみるかと
その日を終えた。
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