美少女戦隊ハートフルレンジャー

なゆか

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悪と戦ってる同級生

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私は、人より少しだけ勘が良いと思う。

茶子「…うん、まぁ勘は良い方だと思うけどさー、
ええと、なんだこの状況は」

「グヘグヘッ、世の中の幸せを壊してやるグヘ」

学校帰り、目の前にソレは現れた。

茶子「…あー」

街に怪物なるモノが突如出現し暴れ、
それと、同じ学校の美女と
評される子達が闘っている。

それを知ったのは、つい先日の事…

学校帰りに立ち寄った本屋で、
ふざけた着ぐるみ…
この時は本物の怪物だとは思っていなかったが、
そのふざけた奴が本屋を占拠した。

絶体絶命の時、彼女達は現れた。

茜「宇宙に輝き燃えたぎる私の心は正義の印!
超豪炎の凄まじい力ッ
スパイシー・クレイジー・スーパー・ウルトラ
グレイト・パワフル・アクロバット・モンスター
デンジャラス・ドラゴン・スパイラルファイヤーを
お見舞いするぜッ!
宇宙の平和を守るべく華麗に見参ッ
ハートレッド!」

茶子「…は?」

私は何事かと思った。

葵「ハートブルー」

緑「こんにちわ0型、乙女座好きな事は読書
図書委員長をやっています。
ハートグリーン」

桃華「麗しきどきどきキュンキュン
恋するプリティ純情乙女!
はーい、宇宙一可愛いのは~?
ハートピンク!」

黄衣「猫より犬派!
ハートイエロー♪」

各々の個性溢れた登場とセリフを言って
横一列に並んだコスプレをした
同じ学校の女子達。

茜「美少女戦隊ハートフルレンジャーッ!」

彼女達は決めポーズをすると、
何処からともなく、ババーンと効果音が聞こえた。

私は正気かよと
この異様な光景に目を擦り、頬を抓る。

痛い、これは夢じゃない。

何だ何だと、イベントかなんかなのかと
周りを見渡すが、
先ほどのふざけた奴が暴れたせいで
本屋はグッチャグチャで
あんな商品ボロボロにして店的にアウトだろ。

これは一体何なんだ、
全く事態を把握できないし、理解できなかった。

私が頭を悩ませる間、
彼女達はふざけた奴に攻撃し出した。

その攻撃というのは、
炎の渦に、水の銃弾、突風に雷、
そして、もう1つは爆音。

もう見るからに場違いというか、
次元違いというか…
CGみたいなありえない光景が目の前に広がった。

そして…

クルっぺ「怪物の終末パワーから、
全て元通りにみんなの記憶を消すんだっぺ」

店の中で闘っていた為、店内は更にぐちゃぐちゃで
収集つかないなと思っていたが、
なんともご都合主義に魔法で元通り。

そして、よく分からないミニキャラが
巻き込まれた一般人の記憶を消すだの言って、
隠蔽工作に出た。

まぁ、こんな事日常で起こっていたなんて
非科学的で誰も信じないだろう…
だから私も早く記憶を消して欲しかったが
何の手違いだか、私のみ記憶を消し忘れ、
去っていったヒーロー達。

茶子「ちょ…待った!」

日常の裏で、あんなアクション特撮的な事が
起こっていたなんて、誰かに言いたいけど
普通に痛い奴だと思われるから言えない。

学校では、多分正体隠して生活している女子達。

そんなこんなで私は一人で悩み
モヤモヤが止まらなく冒頭に戻る。

「グヘグヘグヘグヘッ」

茶子「…えと、きゃー」

初見なら、それ相応の新鮮なリアクションが
取れるのだが、この不可解なモヤモヤの原因と
再び対面し、思った以上に薄くわざとらしい
リアクションを取ってしまった。

「グヘグヘ、お前の幸せから壊してやるグヘ」

茶子「やめて欲しー、今まさに困惑してるから」

「泣いて命乞いをするグヘ」

茶子「…まだやりたい事あるんで、死にたくないー」

「そうだッ 悲痛に苦しむ顔をして
俺様を楽しませるグヘ」

茶子「え、こんなリアクションでOKなのか」

怪物の人の苦しむリアクションの基準低いな。

とりあえず騒いでたら、助けが来るのだろうか。

私は辺りを見渡すが、普段の帰り道
誰もいない住宅街が広がっている。

茶子「…助けてー」

「グヘグヘッ」

茶子「うわ…キッツいな」

普段、助けてなんて叫ぶ事ないし
思いの外、恥ずかしくなってきた。

とにかく、早く来てくれないかな…
なんて、しばらく待っているが誰も来やしない。

「それじゃあ、お前の幸せに終止符をグヘ」

言いたい事が終わったのか
怪物は私の方に大砲的なものを構えた。

茶子「ちょっと、待ってもらってもいいですか?
そろそろ助けが」

「待たないグヘ」

バーンッと何か撃って来て、私はとっさに避ける。

ビチャッ

それは床に飛び散り、コンクリートを溶かした。

茶子「何これ硫酸的なやつじゃん…ちょっ
犠牲者出る前に助けに来てよ!」

私は恥じてる場合じゃないと
流石に叫びまくるが、誰も来ない。

「グヘグヘッお前は逃げられないグヘ。
ここは結界の中だからな、助けの声なんて
外には聞こえないグヘ」

まさかの結界の中、よく考えれば確かに住宅街で
こんな騒いでて誰も出て来ないわけがない。

茶子「それを先に言って!」

ということは、助けが遅れてるのは
絶賛襲われ中の私に
誰も気付かれていないって事か。

茶子「誰に知られずに死ぬの嫌だな」

怪物に再び大砲的なものを向けられる。
次避けられる保証はない…
当たったら確実にお陀仏だ。

茶子「本当助けてー!」

こんな極限状態なのに棒読みの私は何なんだ。

ピカピカーン

茶子「ん?」

何とも言えない効果音が耳に入る。

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