美少女戦隊ハートフルレンジャー

なゆか

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ハートフルレンジャーという同級生達と
ヒカルの戦闘が始まったのに、
クラスメイト達は席から動かず
ノーリアクションだった。

そして、操られてんのかクラスメイト達は、
一斉に立ち上がると戦隊達に襲い掛かり、
戦隊達は対峙するも生身の人間に
攻撃が出来ないらしく無抵抗のまま
あられもない姿になっていく。

攻撃のされ方が妙にエロく、
ヒカルはそういう思考のやつなのかと
イケメンの先入観を捨てた。

完全ピンチな戦隊達になす術がないなと
思いながら、私はミニキャラを探している。

桃華「きゃー!」

次々に肌色多めで倒れていく戦隊達。
その前に立ち塞がるカゲト。

カゲト「やめてくれヒカル!
目を覚ましてくれ!」

ヒカル「おやおや、カゲト。
本来の私を拒絶するとは嘆かわしい…
貴様も私の配下にしてやろう」

カゲト「ヒカル!」

ヒカル「私は人の闇に……おい」

カゲト「ヒカル?」

ヒカル「おい、そこの」

茶子「…え、私?」

なんか重要っぽい場面で声を掛けられた。

ヒカル「何故、自由に動けるのだ」

茶子「…うわ、間違えた」

さっき声掛けられた時に、なんかしていたのか…

ヒカル「お前、何者だ」

茶子「またその質問かー、えと一般人です」

クルっぺ「ピンチな時に助けに来てくれたっぺ」

物陰から出て来たミニキャラ。

茶子「そこに居たのか!
ほら、ジャージ返すから」

クルっぺ「返さなくていいっぺ。
一緒に闘うっぺ」

茶子「そういうのいいから、ジャージ」

ヒカル「貴様ッ、この私をシカトするんじゃない」

茶子「口挟むなっ、とりあえずコレにジャージ
返したら出てくんで」

ヒカル「…な…なんだと」

茶子「確かロッカーに」

私はロッカーから巾着を出す。

ヒカル「貴様は殺してやろう」

茶子「鬱陶しいな、人に殺すとか言うな!」

私は巾着をヒカルに投げつけた。

バチンッ

しかし、巾着はヒカルに当たることなく
なんかバリアー的なものに当たり落ちた。

クルっぺ「変身だっぺ‼︎」

またかよと、私は強制的に制服から
ジャージにチェンジした。

茶子「どんな仕組みだよ…嫌だよ。
なんで私が闘うんだよ、本職の人がやれよ」

というものの、戦隊達は
ヒカルの攻撃に倒れている。

ヒカル「…貴様はこいつらの仲間…なのか?」

ヒカルは首を傾げている。

茶子「首傾げんな、仲間じゃないわ。
ていうか、一目瞭然だろ。
その子達は美少女戦隊で正義の味方。
私はただジャージを着てる一般人」

ヒカル「では何故、闘おうと」

茶子「してないわ、ちゃんと耳付いてないのかよ。
勝手にジャージに着替えさせられただけだから」

カゲト「やっぱり貴様は」

茶子「察しろ、何もないから」

人の話しちゃんと聞けよと思う。

茶子「とにかく、帰るから」

カゲト「無責任だろッ…自分のクラスメイトが
ヒカルの術中にハマって操られてるのに
逃げるのかよ」

茶子「無責任も何も、私には何も責任ないでしょ
自分で何とかしろよ。その人の弟だろ」

カゲト「俺はヒカルの力に及ばないんだ」

あからさまな態度をとるカゲト。

ヒカル「貴様は私と闘うんだろう?
ならかかってくるがよい」

茶子「だから、闘わないって言ってんだろ」

クルっぺ「闘うっぺ」

茶子「お前はそんな物陰に隠れてないで
私を何とかすんじゃなくて、その子達に力とか
なんかパワーアップ的な事しろよ。
普通ピンチの時になんか起こんでしょ」

クルっぺ「そんなもの無いっぺ」

ピシャッ

何か弾ける音がして音の方を見ると、
ヒカルは、いつの間に高い位置に浮遊している。

茶子「…服装恥ずかしいなッ」

咄嗟にヒカルの服装にツッコんでしまった。

金髪で金の制服に金のマントで金のブーツ。
全身金とか…金閣寺かよと思う。

ヒカル「貴様ッ」

私のツッコミに怒ったらしいヒカルの手の平に
禍々しい黒い浮遊ブツがある。

ヒカル「貴様の感情を殺してやろう。
このハートブレイク、ゴールドマスターがな」

茶子「なんだよ、ハートブレイクって、
それに…その見た目でゴールドマスターって…ッ…
金好き過ぎでしょ、笑かすなッ」

私は普通にツボに入る。

クルっぺ「ハートブレイクは彼女達の敵っぺ。
人の心を殺す悪の組織っぺ、他にも
ハートクラッシャーもいるっぺ」

なんかそっちの世界観の話をされた。

茶子「ハートブレイクにハートクラッシャー…
何それダッサ…笑うわ本当やめて、
2次元じゃないんだから」

ヒカル「貴様の戯言など聞かぬ、死ね! 」

私は投げられた黒い浮遊ブツを払い除ける。

パシッ

茶子「とにかく、そのゴールドマスターッ…
ぶはッ…ダメだ、笑うわッ…」

ヒカル「貴様、今弾いたのか⁈」

茶子「そりゃ、なんかよく分からないし」

ヒカル「なんだとっ、これならどうだ!」

ヒカルは手を広げ、
またあの黒い浮遊ブツを出した。

ヒカル「死ね!」

さっきよりも、大きい黒い浮遊ブツ。

茶子「なんか汚いなッ」

私は再び黒い浮遊ブツを払い払い除けると
ヒカルは顔を真っ青にして、床に倒れ込んだ。

カゲト「ヒカルッ」

ヒカル「うぅ…カゲト…僕は正しい事を」

なんか始まっちゃったなと、私はミニキャラを捕まえて
教室から出た。

茶子「ジャージ、今脱いでくるから
持って帰って!それで、クラスメイトと一緒に
私にも記憶の隠蔽工作してよ」

クルっぺ「茶子は抜群な戦闘要員っぺ。
その話は飲めないっぺ」

茶子「私は一般人だから
マジで隠蔽工作しろよ」

クルっぺ「…まぁ、茶子のお陰で
ハートブレイクは全滅っぺ
これで世界の愛は守られたっぺ。
記憶操作は精進しまぁ~す」

茶子「腹立つ顔だなッ
本当頼んだよ」

私は女子トイレに入り、
ジャージから制服に着替え
ミニキャラに巾着を渡し、
2日間の非日常は終わりを告げた。

そして、世界は平和となった。

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