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1-1 濡れ衣
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【ピグマリオンコンプレックス】
人形を愛する人の事を言うっぽいと
昨日、テレビでやっていた。
山台「これって…」
~
入学当初、同級生に人形を持った
滅茶苦茶イケメンがいると噂になっていた。
人形?と思っていたが、
何度か見かける度、
彼はフランス人形と戯れてる。
そんな変わり者が気に入らないのか、
一部の男子達は彼に嫌がらせをしていた。
結果、嫌がらせをしていた男子達は
全員退学になったらしい…
違うクラスだった為、
詳しい状況は知らないがその件があり、
『羽黒鳴』は、
腫物扱いされるようになった。
山台「まじか」
そして…二年に進級し、
私は羽黒と同じクラスだった。
~
教室にて
「どっどうすんの⁈」
「やっやばいでしょ」
「病院送りにされるッ」
クラスメイト達が教室の中心に集っていた。
山台「どうしたの?」
「あぁっ山台!」
私は男子に腕を引かれ、
何事かと集団の中心を見ると
なんと羽黒の人形が床に落ちていた。
羽黒の後ろの席の赤戸が誤って
落としたらしく、青ざめた顔をしていた。
山台「正直に謝れば」
赤戸「…殺される」
そんな怯える?と思っていると、
赤戸は一年の時、
羽黒と同じクラスだったと捕捉された。
山台「でも、このまま落としっぱなしは
まずいでしょ」
私は、誰も拾う気配すらない人形を
手に取ったタイミングで教室の
ドアが開かれた。
ガラッ
羽黒「ルネ」
…羽黒だ。
クラスメイト達が凍りついたのが分かる。
赤戸「はっ羽黒、
山台がその子落としたんだ」
山台「は?」
突然、濡れ衣を着せられた。
山台「ちょっと…何言って」
羽黒「僕のルネに触るな」
ガンッ
一瞬の事で分からなかったが、
私は床に倒れ込んでいた。
山台「ゲホッ…ゲホッ…」
蹴られた?
私の手には、まだ人形があり
倒れた衝撃で腕がもげた。
カランッ
腕が床に転がり、
更にクラスメイト達は凍りつく。
羽黒「…よくも…僕のルネを傷付けたな」
羽黒は椅子を振り上げている。
山台「…ほ…本気?」
濡れ衣で殴られるなんて
たまったもんじゃ無い…
椅子を振り下ろされる前に
私は羽黒の腕を掴んだ。
羽黒「…っ」
山台「うわッ…」
羽黒が暴れたせいで
足がもつれ、後ろに倒れた。
ガシャーンッ
ガラスが割れる音…
羽黒「…ぁ」
なんだ…何で…廊下に…
私に覆い被さる羽黒は目を見開いている。
カチャッ
何かが上から降って来て、
それを私は掴んだ。
山台「…な…に」
手が熱くドクドクいっている…
山台「…は…はッ…はぁ…」
ジワジワと背中が熱くなっていく。
羽黒「…真っ赤だ」
羽黒の言葉に身体中に
尋常じゃない痛みが走る。
私は悲鳴を上げ、羽黒を押し退け
散らばったガラスを避ける。
山台「い"ぃッ……救急車…呼んでッ」
この光景を教室から見ている
クラスメイト達に怒鳴る。
山台「すぅ…ッ…痛ッ…はぁ…」
ヤバい…ガラスが身体中に刺さってる。
担任「血だらけじゃ無いかッ
山台、大丈夫か⁈」
先生が教室に駆け込んで来て、
私はすぐに保健室に運ばれた。
~
「すぐに救急車来るからね」
ガラスを抜くと出血がどうなるか分からないと
ガラスが刺さった箇所は一旦抜かずに、
切り傷のみ、応急処置をされた。
山台「ゔッ…痛ぃ…」
「大丈夫だから、すぐに救急車来るから」
保健の先生に励まされるが、
痛みに冷や汗が止まらない。
しばらくするとサイレンが聞こえ、
血だらけのまま救急車で運ばれた。
~
「申し訳ないのだけど、
痕は残ってしまいます」
病院でガラスを抜き、応急処置を受けた。
最近は糸で縫わないらしいが、
痕は残るとのこと。
「どうしたのよ!」
母は珍しく会社を中抜けし、病院に来た。
母は担任から経緯を説明されたらしいが、
話が食い違っていた。
私は羽黒に腹を蹴られ、
椅子で殴られそうになったのを
阻止しようとした結果
ガラスに突っ込んだ。
それが事実なのに…
担任から聞かされた経緯というのは、
老朽化して割れたガラスから
羽黒を庇ったという事になっていた。
山台「…なんで」
庇ったというのは、
ガラスを掴んだ事に対して?
いや、そもそも私は暴力を振るわれてるし、
赤戸に濡れ衣も着せられている。
「この程度で呼び出すんじゃないわよ」
母にとって、私に起こった事は、
【この程度】らしい…
「全く、こっちは仕事してるんだから
これ以上迷惑かけさせないで」
母は私を慰める事なく、担任の言葉を鵜呑みにし
怒ったまま会社に戻っていった。
一生消えない傷を負わされてるのに
なんで私が怒られないといけないんだと
怒りで泣いた。
~
次の日、
当たり前だが学校を休み
何日か療養する事にした。
人形を愛する人の事を言うっぽいと
昨日、テレビでやっていた。
山台「これって…」
~
入学当初、同級生に人形を持った
滅茶苦茶イケメンがいると噂になっていた。
人形?と思っていたが、
何度か見かける度、
彼はフランス人形と戯れてる。
そんな変わり者が気に入らないのか、
一部の男子達は彼に嫌がらせをしていた。
結果、嫌がらせをしていた男子達は
全員退学になったらしい…
違うクラスだった為、
詳しい状況は知らないがその件があり、
『羽黒鳴』は、
腫物扱いされるようになった。
山台「まじか」
そして…二年に進級し、
私は羽黒と同じクラスだった。
~
教室にて
「どっどうすんの⁈」
「やっやばいでしょ」
「病院送りにされるッ」
クラスメイト達が教室の中心に集っていた。
山台「どうしたの?」
「あぁっ山台!」
私は男子に腕を引かれ、
何事かと集団の中心を見ると
なんと羽黒の人形が床に落ちていた。
羽黒の後ろの席の赤戸が誤って
落としたらしく、青ざめた顔をしていた。
山台「正直に謝れば」
赤戸「…殺される」
そんな怯える?と思っていると、
赤戸は一年の時、
羽黒と同じクラスだったと捕捉された。
山台「でも、このまま落としっぱなしは
まずいでしょ」
私は、誰も拾う気配すらない人形を
手に取ったタイミングで教室の
ドアが開かれた。
ガラッ
羽黒「ルネ」
…羽黒だ。
クラスメイト達が凍りついたのが分かる。
赤戸「はっ羽黒、
山台がその子落としたんだ」
山台「は?」
突然、濡れ衣を着せられた。
山台「ちょっと…何言って」
羽黒「僕のルネに触るな」
ガンッ
一瞬の事で分からなかったが、
私は床に倒れ込んでいた。
山台「ゲホッ…ゲホッ…」
蹴られた?
私の手には、まだ人形があり
倒れた衝撃で腕がもげた。
カランッ
腕が床に転がり、
更にクラスメイト達は凍りつく。
羽黒「…よくも…僕のルネを傷付けたな」
羽黒は椅子を振り上げている。
山台「…ほ…本気?」
濡れ衣で殴られるなんて
たまったもんじゃ無い…
椅子を振り下ろされる前に
私は羽黒の腕を掴んだ。
羽黒「…っ」
山台「うわッ…」
羽黒が暴れたせいで
足がもつれ、後ろに倒れた。
ガシャーンッ
ガラスが割れる音…
羽黒「…ぁ」
なんだ…何で…廊下に…
私に覆い被さる羽黒は目を見開いている。
カチャッ
何かが上から降って来て、
それを私は掴んだ。
山台「…な…に」
手が熱くドクドクいっている…
山台「…は…はッ…はぁ…」
ジワジワと背中が熱くなっていく。
羽黒「…真っ赤だ」
羽黒の言葉に身体中に
尋常じゃない痛みが走る。
私は悲鳴を上げ、羽黒を押し退け
散らばったガラスを避ける。
山台「い"ぃッ……救急車…呼んでッ」
この光景を教室から見ている
クラスメイト達に怒鳴る。
山台「すぅ…ッ…痛ッ…はぁ…」
ヤバい…ガラスが身体中に刺さってる。
担任「血だらけじゃ無いかッ
山台、大丈夫か⁈」
先生が教室に駆け込んで来て、
私はすぐに保健室に運ばれた。
~
「すぐに救急車来るからね」
ガラスを抜くと出血がどうなるか分からないと
ガラスが刺さった箇所は一旦抜かずに、
切り傷のみ、応急処置をされた。
山台「ゔッ…痛ぃ…」
「大丈夫だから、すぐに救急車来るから」
保健の先生に励まされるが、
痛みに冷や汗が止まらない。
しばらくするとサイレンが聞こえ、
血だらけのまま救急車で運ばれた。
~
「申し訳ないのだけど、
痕は残ってしまいます」
病院でガラスを抜き、応急処置を受けた。
最近は糸で縫わないらしいが、
痕は残るとのこと。
「どうしたのよ!」
母は珍しく会社を中抜けし、病院に来た。
母は担任から経緯を説明されたらしいが、
話が食い違っていた。
私は羽黒に腹を蹴られ、
椅子で殴られそうになったのを
阻止しようとした結果
ガラスに突っ込んだ。
それが事実なのに…
担任から聞かされた経緯というのは、
老朽化して割れたガラスから
羽黒を庇ったという事になっていた。
山台「…なんで」
庇ったというのは、
ガラスを掴んだ事に対して?
いや、そもそも私は暴力を振るわれてるし、
赤戸に濡れ衣も着せられている。
「この程度で呼び出すんじゃないわよ」
母にとって、私に起こった事は、
【この程度】らしい…
「全く、こっちは仕事してるんだから
これ以上迷惑かけさせないで」
母は私を慰める事なく、担任の言葉を鵜呑みにし
怒ったまま会社に戻っていった。
一生消えない傷を負わされてるのに
なんで私が怒られないといけないんだと
怒りで泣いた。
~
次の日、
当たり前だが学校を休み
何日か療養する事にした。
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