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海老で鯛を釣る
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私の友達の朱里ちゃんは
平良君という男子をストーカーしているようだ。
ガチャン
朱里「あのね!今日も平良君は
私に飲み掛けのオレンジジュースくれたんだよ」
初めは沢山の平良君の写真を見せられ、
凄く好きなんだろうと思った。
でも、見せられる写真はどれも盗撮写真だった。
次第に平良君がその日どう行動していたか、
探偵ばりのメモ、平良君が鼻をかんだティッシュ、
飲み残しのカップなどを見せてきたりと
朱里ちゃんがやってる行為は
ストーカーのソレだった。
現在、朱里ちゃんは平良君と付き合ってると
言っていたが、盗撮写真や行動メモを見る限り
彼には別の彼女が居るように思う。
朱里「じゃあね!」
ガチャン
~
ガチャン
朱里「私ね、幸せな平良君の事が
好きだったみたい」
何度も聞かされる朱里ちゃんからの
平良君情報から推測するに、
今の平良君は彼女と別れ、傷心中らしい。
朱里「落ち込んでる平良君なんて、
私の好きな平良君じゃない!」
滅茶苦茶な事を言いながら、
怒っている朱里ちゃん。
朱里「でも、私が元気出させたら
平良君は幸せになってくれるよね」
怒りからの笑顔の切り替えの速さに、
毎度驚かされるが、怒りが収まって良かった。
朱里「またね!」
ガチャン
~
ガチャン
今日はいつもよりも遅い時間に
朱里ちゃんが戻って来た。
朱里「平良君を連れて来たよ!」
平良「何、この部屋」
朱里「私の大親友を紹介したくて」
あぁ、彼が平良君か…写真よりもイケメンだな。
平良「…ぇ」
平良君は、驚いたのか
私に目を見開いている。
朱里「あのね、平良君と2人で映画観て来たんだよ!
ほら、今話題のラブコメのさ~CMやってる!」
平良「し…朱里、コレ…どう言う事」
朱里「どうしたの?平良君」
平良「どうしたのじゃなくて…
大親友って…」
朱里「あっパンフレットも買ったんだよ!
後で見せてあげるね」
朱里ちゃんは、ニコニコしながら
平良君の言葉を遮り、鞄から
パンフレットを出した。
朱里「平良君、お茶出すから
この部屋で待っててね!」
朱里ちゃんは部屋から出て行き、平良君は
私に近づいて来た。
平良「…警察、呼ぼうか?」
コソッと私に言ってくるが、
必要無いと首を振る。
平良「…いや、まじで」
平良君はドン引きした顔をしているが、
私は首を振る。
平良「それ、ストックホルム症候群ってヤツだろ。
朱里は何を思って、君がいるこの部屋に
俺を招いたのかは分かんねーけど、
とにかく、逃げれるよう協力するから」
ガチャンッ
部屋の外で鍵の閉まる音がした。
平良「え…ちょっと…」
平良君はすぐにドアノブを回し始めたが、
勿論ドアは開かない。
平良「朱里ッ」
朱里「どうしたの?」
部屋の外から朱里ちゃんの声がする。
平良「ここを開けろ」
朱里「どうして?」
平良「俺も彼女みたいな目に遭わせるつもりで
ここに呼んだんだなッ」
平良君の怒鳴り声が部屋に響く。
朱里「平良君が何言ってるのか分からないけど、
私は私の大親友と私の好きな人が
仲良しになればいいなって思ったの」
平良「ふざけんなッ
とっとと開けろ!警察呼ぶからなッ」
朱里「呼んだって構わないよ」
構わないんだなと、
平良君は本当に警察を呼んだ。
~
それから、1週間。
平良「体調は相変わらず良好みたいだな」
ここは病院。
平良「7年も監禁されてたのに、疲弊してないし
ずっと、朱里に世話されてたんだよな?
まじでストックホルム症候群って怖いな」
心配してくれているのか、
ただ好奇心を抱いたのか…
平良君はこの1週間欠かさずに、
私の病室に通い、質問をしてくる。
平良「警察沙汰になってるのに、
両親とか親族、誰一人来ないって聞いたけど
天涯孤独って事?
だから、今まで助けが来なかったのか?
普通失踪届とか出されるよな?」
平良君は毎回前のめりで、
ベットに手を突く。
平良「そんな手足じゃ、
1人じゃ何も出来ないんだろ?
それに、声も出せないんだったな…
今後どうすんの?どうやって生きてくんだ?
誰かに面倒見てもらうツテとかあんの?
この段階で誰も来ないって事は、
ツテは無いんだろ?
つか、監禁される前まで
どうやって生活してたんだ?
ここの入院費とか誰が出すんだ?」
事情聴取以上の質問の嵐に、
私は頷く事と首を振る事しか出来ない。
平良「可哀想だな。
これもなんかの縁だから、
今度からは俺がお前の面倒見てやるよ」
私に同情した平良君はすんなりと、
私の身元引受人となった。
朱里ちゃんは逮捕されてしまったけど、
今後私は平良君に面倒を見てもらう事になり、
彼女が望んだ結果となった。
海老で鯛って本当に釣れるんだなと思った。
平良君という男子をストーカーしているようだ。
ガチャン
朱里「あのね!今日も平良君は
私に飲み掛けのオレンジジュースくれたんだよ」
初めは沢山の平良君の写真を見せられ、
凄く好きなんだろうと思った。
でも、見せられる写真はどれも盗撮写真だった。
次第に平良君がその日どう行動していたか、
探偵ばりのメモ、平良君が鼻をかんだティッシュ、
飲み残しのカップなどを見せてきたりと
朱里ちゃんがやってる行為は
ストーカーのソレだった。
現在、朱里ちゃんは平良君と付き合ってると
言っていたが、盗撮写真や行動メモを見る限り
彼には別の彼女が居るように思う。
朱里「じゃあね!」
ガチャン
~
ガチャン
朱里「私ね、幸せな平良君の事が
好きだったみたい」
何度も聞かされる朱里ちゃんからの
平良君情報から推測するに、
今の平良君は彼女と別れ、傷心中らしい。
朱里「落ち込んでる平良君なんて、
私の好きな平良君じゃない!」
滅茶苦茶な事を言いながら、
怒っている朱里ちゃん。
朱里「でも、私が元気出させたら
平良君は幸せになってくれるよね」
怒りからの笑顔の切り替えの速さに、
毎度驚かされるが、怒りが収まって良かった。
朱里「またね!」
ガチャン
~
ガチャン
今日はいつもよりも遅い時間に
朱里ちゃんが戻って来た。
朱里「平良君を連れて来たよ!」
平良「何、この部屋」
朱里「私の大親友を紹介したくて」
あぁ、彼が平良君か…写真よりもイケメンだな。
平良「…ぇ」
平良君は、驚いたのか
私に目を見開いている。
朱里「あのね、平良君と2人で映画観て来たんだよ!
ほら、今話題のラブコメのさ~CMやってる!」
平良「し…朱里、コレ…どう言う事」
朱里「どうしたの?平良君」
平良「どうしたのじゃなくて…
大親友って…」
朱里「あっパンフレットも買ったんだよ!
後で見せてあげるね」
朱里ちゃんは、ニコニコしながら
平良君の言葉を遮り、鞄から
パンフレットを出した。
朱里「平良君、お茶出すから
この部屋で待っててね!」
朱里ちゃんは部屋から出て行き、平良君は
私に近づいて来た。
平良「…警察、呼ぼうか?」
コソッと私に言ってくるが、
必要無いと首を振る。
平良「…いや、まじで」
平良君はドン引きした顔をしているが、
私は首を振る。
平良「それ、ストックホルム症候群ってヤツだろ。
朱里は何を思って、君がいるこの部屋に
俺を招いたのかは分かんねーけど、
とにかく、逃げれるよう協力するから」
ガチャンッ
部屋の外で鍵の閉まる音がした。
平良「え…ちょっと…」
平良君はすぐにドアノブを回し始めたが、
勿論ドアは開かない。
平良「朱里ッ」
朱里「どうしたの?」
部屋の外から朱里ちゃんの声がする。
平良「ここを開けろ」
朱里「どうして?」
平良「俺も彼女みたいな目に遭わせるつもりで
ここに呼んだんだなッ」
平良君の怒鳴り声が部屋に響く。
朱里「平良君が何言ってるのか分からないけど、
私は私の大親友と私の好きな人が
仲良しになればいいなって思ったの」
平良「ふざけんなッ
とっとと開けろ!警察呼ぶからなッ」
朱里「呼んだって構わないよ」
構わないんだなと、
平良君は本当に警察を呼んだ。
~
それから、1週間。
平良「体調は相変わらず良好みたいだな」
ここは病院。
平良「7年も監禁されてたのに、疲弊してないし
ずっと、朱里に世話されてたんだよな?
まじでストックホルム症候群って怖いな」
心配してくれているのか、
ただ好奇心を抱いたのか…
平良君はこの1週間欠かさずに、
私の病室に通い、質問をしてくる。
平良「警察沙汰になってるのに、
両親とか親族、誰一人来ないって聞いたけど
天涯孤独って事?
だから、今まで助けが来なかったのか?
普通失踪届とか出されるよな?」
平良君は毎回前のめりで、
ベットに手を突く。
平良「そんな手足じゃ、
1人じゃ何も出来ないんだろ?
それに、声も出せないんだったな…
今後どうすんの?どうやって生きてくんだ?
誰かに面倒見てもらうツテとかあんの?
この段階で誰も来ないって事は、
ツテは無いんだろ?
つか、監禁される前まで
どうやって生活してたんだ?
ここの入院費とか誰が出すんだ?」
事情聴取以上の質問の嵐に、
私は頷く事と首を振る事しか出来ない。
平良「可哀想だな。
これもなんかの縁だから、
今度からは俺がお前の面倒見てやるよ」
私に同情した平良君はすんなりと、
私の身元引受人となった。
朱里ちゃんは逮捕されてしまったけど、
今後私は平良君に面倒を見てもらう事になり、
彼女が望んだ結果となった。
海老で鯛って本当に釣れるんだなと思った。
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