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仮説の立証
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自分が気にしてる事は、
案外他人には、大した事がなかったりする。
でも、僕は気にするし
大した事だと思っている。
それは、大学時代の話だ。
僕が入ったゼミに、大学のミスコンで優勝した
咲という美女が居た。
彼女は、容姿端麗は勿論、
ゼミ内でもトップの成績、性格も気さくで優しく
周りの女子達が僻む気を削ぐレベルで完璧だった。
そんな隙の無い彼女は、
同じく容姿端麗な河合という美男と
行動を共にしているところを見かける事が多い。
カップルなんだろうと思っていたが、
周りの話を聞く限り、付き合ってはいないとの事。
あんな、完璧なのに彼氏が居ないのは
裏の顔がヤバい女なんじゃ無いかと思い
観察をしていると、
何やらストーカー被害に遭っていて
男性に対して、恐怖心があるそうだった。
でも、男性に恐怖心があるなら、
なんで河合と一緒に行動してるんだと疑問に思う。
だから、僕はある仮説を立てた。
・彼女が受けているストーカー被害は嘘。
・自分の為に動く河合を楽しんでいる。
・頃合いが付いたら、河合の気持ちに応える。
僕の仮説通りだったのなら、
彼女は相当な策士だろう。
しかし、僕の仮説は誤りだった。
それはゼミの課題提出の日、
河合がストーカーを見つけ出したのだ。
彼女にストーカー行為をしていたのは、
同じゼミの渡邉という男で、
以前、咲に課題を教えて貰った事で
好意を抱き、それがストーカー行為に
発展してしまったとの事。
渡邉は、咲に怖い思いをさせていたとは
思っておらず、教室で土下座をし謝罪後
大学を去って行った。
彼女のストーカー被害を解決させたと、
河合は賞賛を受け、咲と付き合う流れになったが
何故か恋人にはならなかった。
正直、出来すぎた流れだと思い、
新たに仮説を立てた。
・実はストーカーを仕組んだのは、河合で
咲と恋人になる為に守る演技をしていた。
・咲が河合と付き合わない理由は、
それに気付いたから。
この仮説が当たっているなら、
咲は本当に裏のない善人で、可哀想な被害者。
最初に立てた仮説は、全て誤りになる。
咲「ねぇ」
田無「え、僕ですか?」
咲「そうだよ」
あれは夏に自分の部屋のエアコンが壊れ
図書館で課題をしていた時の事。
いきなり、咲が現れ
声を掛けられた。
咲「同じゼミの田無くんだよね」
田無「そうですけど」
彼女は白いワンピースで、
髪はポニーテールにしていて、
襟足から、汗が滴っていた。
咲「私の事知ってる?」
田無「そりゃあ…」
咲「そっか、私の事知ってくれてはいるんだね」
知らない訳がないなと、
何故か嬉しそうに微笑む彼女を
疑問に思う。
咲「田無くんに知ってもらえてて嬉しいな」
田無「嬉しがる事ですかね…咲さんは、
ゼミの中でも成績トップですし、
色々目立つと言うか…」
咲「色々って?」
彼女は正面に座り、
開けた胸元を気にする事なく
身を乗り出してきた。
咲「色々って、何かな?」
田無「…目のやり場に困るんですけど」
咲「あっ田無君は、
こういうの気にするタイプだもんね」
話をした事もないのに、そんな事が分かるのかと
彼女を不気味に感じる。
咲「それで、色々っていうのは
どの事かな?」
田無「…先日のストーカーの件とか」
咲「あーそれか」
田無「他にも、なんで河合君と付き合わないとか」
咲「あーそれね」
僕が言った事に興味が無いのか
空返事をされた。
咲「他は?」
田無「無いですよ」
咲「無いの?」
田無「どこが目立ってるって他人の僕に問われても、
他にあるだとしても、外見くらいですよ」
咲「他人?」
田無「はい、こうやって話したのは
初めてですし、正直貴方の事知りませんよ」
咲「そっか…そうだよね、分かったよ」
何を理解したのか咲は、
立ち上がって、スカートを翻した。
咲「またね、田無くん」
何だったんだろうと、その時は思っていたが
夜、彼女にまたねと言われた事が頭を過り
エアコンが壊れて、汗だくなのに鳥肌が立った。
そこから、僕の行く先全てに
彼女が現れる様になった。
それを友人に相談するが、大した事じゃない
むしろ、ラッキーだと返答された。
そんな訳ないだろ…
これの状況が大した事じゃない?
僕の最初の仮説は正しかった。
彼女はヤバい女だった。
そして、僕は大学を卒業し
今も行く先には、彼女が現れる。
案外他人には、大した事がなかったりする。
でも、僕は気にするし
大した事だと思っている。
それは、大学時代の話だ。
僕が入ったゼミに、大学のミスコンで優勝した
咲という美女が居た。
彼女は、容姿端麗は勿論、
ゼミ内でもトップの成績、性格も気さくで優しく
周りの女子達が僻む気を削ぐレベルで完璧だった。
そんな隙の無い彼女は、
同じく容姿端麗な河合という美男と
行動を共にしているところを見かける事が多い。
カップルなんだろうと思っていたが、
周りの話を聞く限り、付き合ってはいないとの事。
あんな、完璧なのに彼氏が居ないのは
裏の顔がヤバい女なんじゃ無いかと思い
観察をしていると、
何やらストーカー被害に遭っていて
男性に対して、恐怖心があるそうだった。
でも、男性に恐怖心があるなら、
なんで河合と一緒に行動してるんだと疑問に思う。
だから、僕はある仮説を立てた。
・彼女が受けているストーカー被害は嘘。
・自分の為に動く河合を楽しんでいる。
・頃合いが付いたら、河合の気持ちに応える。
僕の仮説通りだったのなら、
彼女は相当な策士だろう。
しかし、僕の仮説は誤りだった。
それはゼミの課題提出の日、
河合がストーカーを見つけ出したのだ。
彼女にストーカー行為をしていたのは、
同じゼミの渡邉という男で、
以前、咲に課題を教えて貰った事で
好意を抱き、それがストーカー行為に
発展してしまったとの事。
渡邉は、咲に怖い思いをさせていたとは
思っておらず、教室で土下座をし謝罪後
大学を去って行った。
彼女のストーカー被害を解決させたと、
河合は賞賛を受け、咲と付き合う流れになったが
何故か恋人にはならなかった。
正直、出来すぎた流れだと思い、
新たに仮説を立てた。
・実はストーカーを仕組んだのは、河合で
咲と恋人になる為に守る演技をしていた。
・咲が河合と付き合わない理由は、
それに気付いたから。
この仮説が当たっているなら、
咲は本当に裏のない善人で、可哀想な被害者。
最初に立てた仮説は、全て誤りになる。
咲「ねぇ」
田無「え、僕ですか?」
咲「そうだよ」
あれは夏に自分の部屋のエアコンが壊れ
図書館で課題をしていた時の事。
いきなり、咲が現れ
声を掛けられた。
咲「同じゼミの田無くんだよね」
田無「そうですけど」
彼女は白いワンピースで、
髪はポニーテールにしていて、
襟足から、汗が滴っていた。
咲「私の事知ってる?」
田無「そりゃあ…」
咲「そっか、私の事知ってくれてはいるんだね」
知らない訳がないなと、
何故か嬉しそうに微笑む彼女を
疑問に思う。
咲「田無くんに知ってもらえてて嬉しいな」
田無「嬉しがる事ですかね…咲さんは、
ゼミの中でも成績トップですし、
色々目立つと言うか…」
咲「色々って?」
彼女は正面に座り、
開けた胸元を気にする事なく
身を乗り出してきた。
咲「色々って、何かな?」
田無「…目のやり場に困るんですけど」
咲「あっ田無君は、
こういうの気にするタイプだもんね」
話をした事もないのに、そんな事が分かるのかと
彼女を不気味に感じる。
咲「それで、色々っていうのは
どの事かな?」
田無「…先日のストーカーの件とか」
咲「あーそれか」
田無「他にも、なんで河合君と付き合わないとか」
咲「あーそれね」
僕が言った事に興味が無いのか
空返事をされた。
咲「他は?」
田無「無いですよ」
咲「無いの?」
田無「どこが目立ってるって他人の僕に問われても、
他にあるだとしても、外見くらいですよ」
咲「他人?」
田無「はい、こうやって話したのは
初めてですし、正直貴方の事知りませんよ」
咲「そっか…そうだよね、分かったよ」
何を理解したのか咲は、
立ち上がって、スカートを翻した。
咲「またね、田無くん」
何だったんだろうと、その時は思っていたが
夜、彼女にまたねと言われた事が頭を過り
エアコンが壊れて、汗だくなのに鳥肌が立った。
そこから、僕の行く先全てに
彼女が現れる様になった。
それを友人に相談するが、大した事じゃない
むしろ、ラッキーだと返答された。
そんな訳ないだろ…
これの状況が大した事じゃない?
僕の最初の仮説は正しかった。
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