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君の隣がいい
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私が住むアパートはボロい。
女1人で住むセキュリティではないが、
まだ学生の身、お金が無かった。
「ほら、タダ飯でいーから
珍しい酒を譲渡しろ」
お金が無いのに、大学では飲みサークルに入っていて
バイト先が酒屋という事もあり、
珍しいお酒を安く仕入れられる。
それをサークルの長と言われている人に渡すと、
タダでご飯を食べられ、食費を浮かしている。
元々、飲みサークルに
入るつもりなんてなかったのに
友達に誘われ、押し切られ入る羽目となった。
サークル内はガヤガヤ飲む組と
しっぽり飲む組の2種類に分かれていて、
勿論私はしっぽり組だが、
入った初日にガヤガヤ組の春紀君に吐かれ
嫌な経験をしたが、今はしっぽり飲んでいる為
平和にサークル活動をしている。
春紀君は、ガヤガヤ組の中心人物で
彼は遅れて参加して来るたびに
何故かガヤガヤ組の席では無く、
しっぽり組の私の隣に座る。
吐かれた時の介抱くらいでしか話した事ない為
何で毎度隣に座るか分からないが、
彼が座れば、ガヤガヤ組の人達は
こっちの席に集まって来る。
その度、私含めしっぽり組は席を移動するが
いつの間に隣に春紀君が座っていてと
席移動を繰り返している。
一度、長が春紀君に何で毎度私の隣に
座るんだと質問をしていたが、
彼の返答は…
春紀「なんとなく」
だそうだ。
謎だなと、今日も何度も席を移動し解散となり、
ボロアパートへ帰った。
ガチャン
野宮「こんばんは、桜井さん」
アパートの通路で、丁度部屋から出て来た
隣人の桜井さんと出会した。
桜井「あっ野宮ちゃん、おかえりなさい」
桜井さんは、優しくて穏やかなお姉さんで
普段からお世話になっている人だ。
桜井「野宮ちゃん、聞きたい事が
あるんだけどいいかな」
野宮「はい?」
桜井「最近、ポストとかに
イタズラされてない?」
野宮「イタズラですか?」
桜井「そっか、野宮ちゃんは大丈夫そうだね」
桜井さんの顔は、
少しやつれているように見える。
野宮「大丈夫ですか?」
桜井「ちょっと、最近イタズラというか
嫌がらせというか…
寝てる時間に窓に小石ぶつけられたり、
洗濯物に泥水掛けられてたり…」
野宮「警察に相談はしたんですか?」
桜井「女1人でこんなアパートに住んでる方がって
追い返されちゃって」
野宮「酷い対応…」
桜井「それで、急なんだけど
今から引越す事になって、
ここでお別れなんだけど
野宮ちゃんも気を付けてね」
桜井さんはそう言って部屋に戻って行った。
最近、元気なかったのは
嫌がらせのせいだったのか…
気付けなくて、申し訳なかったなと
自分も部屋に戻る。
~
次の日の朝
このマンションは壁が薄い為、
隣の部屋の物音は丸聞こえである。
桜井さんの部屋から大きい物音がして、
まだ桜井さんがいるなら
最後になるかもと挨拶をしに通路に出ると、
春紀君が荷物を運んでいた。
野宮「え、春紀君?」
春紀「…ん」
よく見れば引越し業者も居る。
春紀「ここに越して来たんだ。
まさか、野宮が隣とはな」
春紀君って、良いとこのマンションに
住んでんじゃなかったっけ?
そんな事を以前、噂で聞いた事があった。
野宮「えと、隣よろしく」
春紀「ん」
雑談する関係でもない為、私はすぐに部屋に戻った。
~
その日の飲みサーで、
隣に春紀君が引越して来た話を
長にすると、どんだけ私の隣好きなんだよと
笑って少し話題になったものの
それ以上は何もなく、雑談に花を咲かせた。
まぁ、春紀君と専攻が被っていない為、
アパートで出会わす事はないだろうな…
~
野宮「…はぁ」
春紀君が隣に越して来てから、
数週間が経ち、私は頭を悩ませていた。
飲みサー解散後、帰るアパートが同じだが、
一緒に帰るとかはなく、春紀君と
仲良くならないのはよいが…
春紀君は毎度違う女子を部屋に持ち帰り
毎夜、私は耳を塞ぐ生活を送るようになった。
壁薄いんだから、まじでやめて欲しい…
ホテル行けよと寝る時間に、
お酒も入ってるからか声のボリュームが凄く、
知り合いの営み中の声なんて聞きたくもない。
そのせいで、春紀君が夜に私のベットに
入って来る変な夢も見るようになるし
流石に注意しないとなと、
春紀君の部屋のドアをノックする。
春紀「何か?」
野宮「あのさ、ここのアパート壁薄くてさ…
それで…」
いざ対面すると言いづらいな…
春紀「あーなるほど」
察したのか春紀君は眉間に皺を寄せ、
睨んで来る。
春紀「気をつけろって話だろ?」
野宮「…うん」
春紀「考えとく」
そう言ってすぐにドアを閉められた。
腹立つな…何なんだよっ!
あんな嫌な奴だったんだなと、
私はイライラしながら部屋に戻る。
あの調子じゃ、聞く耳持っていないんだろうなと
案の定、この日も営み中の声が聞こえ、
嫌がらせなのか
いつも以上にうるさかった。
野宮「最悪…」
私は耳を塞ぎながら、布団を被り
無理矢理目を閉じた。
~
ギシッ
春紀「…好き」
また、変な夢だ。
春紀「好き…好きだよ…野宮」
夢の中の春紀君は私の隣に寝ていて
頬を撫でてくる。
野宮「…ん…私は…嫌い」
春紀「…は?」
野宮「嫌い…」
夢の中の春紀君は目を見開いた。
春紀「…俺の事、嫌いなのか」
野宮「…ん」
春紀「そうか…でも、俺は好きだから」
夢の中でも言うこと聞かない嫌な奴だなと、
私は目を閉じる。
春紀「野宮が振り向くまで、
ずっと側に居るからな」
~
朝
私は普段通り、顔を洗って
服を着替えて、授業の準備して
軽く朝ごはんを食べて部屋を出た。
春紀「野宮」
部屋の鍵を閉めてる時、
春紀君が部屋から出て来た。
野宮「…何」
春紀「おはよう」
今まで挨拶なんてして来なかったくせに、
いきなり何なんだよと、私は軽く会釈して
その場を後にした。
春紀「…野宮、好きだよ」
女1人で住むセキュリティではないが、
まだ学生の身、お金が無かった。
「ほら、タダ飯でいーから
珍しい酒を譲渡しろ」
お金が無いのに、大学では飲みサークルに入っていて
バイト先が酒屋という事もあり、
珍しいお酒を安く仕入れられる。
それをサークルの長と言われている人に渡すと、
タダでご飯を食べられ、食費を浮かしている。
元々、飲みサークルに
入るつもりなんてなかったのに
友達に誘われ、押し切られ入る羽目となった。
サークル内はガヤガヤ飲む組と
しっぽり飲む組の2種類に分かれていて、
勿論私はしっぽり組だが、
入った初日にガヤガヤ組の春紀君に吐かれ
嫌な経験をしたが、今はしっぽり飲んでいる為
平和にサークル活動をしている。
春紀君は、ガヤガヤ組の中心人物で
彼は遅れて参加して来るたびに
何故かガヤガヤ組の席では無く、
しっぽり組の私の隣に座る。
吐かれた時の介抱くらいでしか話した事ない為
何で毎度隣に座るか分からないが、
彼が座れば、ガヤガヤ組の人達は
こっちの席に集まって来る。
その度、私含めしっぽり組は席を移動するが
いつの間に隣に春紀君が座っていてと
席移動を繰り返している。
一度、長が春紀君に何で毎度私の隣に
座るんだと質問をしていたが、
彼の返答は…
春紀「なんとなく」
だそうだ。
謎だなと、今日も何度も席を移動し解散となり、
ボロアパートへ帰った。
ガチャン
野宮「こんばんは、桜井さん」
アパートの通路で、丁度部屋から出て来た
隣人の桜井さんと出会した。
桜井「あっ野宮ちゃん、おかえりなさい」
桜井さんは、優しくて穏やかなお姉さんで
普段からお世話になっている人だ。
桜井「野宮ちゃん、聞きたい事が
あるんだけどいいかな」
野宮「はい?」
桜井「最近、ポストとかに
イタズラされてない?」
野宮「イタズラですか?」
桜井「そっか、野宮ちゃんは大丈夫そうだね」
桜井さんの顔は、
少しやつれているように見える。
野宮「大丈夫ですか?」
桜井「ちょっと、最近イタズラというか
嫌がらせというか…
寝てる時間に窓に小石ぶつけられたり、
洗濯物に泥水掛けられてたり…」
野宮「警察に相談はしたんですか?」
桜井「女1人でこんなアパートに住んでる方がって
追い返されちゃって」
野宮「酷い対応…」
桜井「それで、急なんだけど
今から引越す事になって、
ここでお別れなんだけど
野宮ちゃんも気を付けてね」
桜井さんはそう言って部屋に戻って行った。
最近、元気なかったのは
嫌がらせのせいだったのか…
気付けなくて、申し訳なかったなと
自分も部屋に戻る。
~
次の日の朝
このマンションは壁が薄い為、
隣の部屋の物音は丸聞こえである。
桜井さんの部屋から大きい物音がして、
まだ桜井さんがいるなら
最後になるかもと挨拶をしに通路に出ると、
春紀君が荷物を運んでいた。
野宮「え、春紀君?」
春紀「…ん」
よく見れば引越し業者も居る。
春紀「ここに越して来たんだ。
まさか、野宮が隣とはな」
春紀君って、良いとこのマンションに
住んでんじゃなかったっけ?
そんな事を以前、噂で聞いた事があった。
野宮「えと、隣よろしく」
春紀「ん」
雑談する関係でもない為、私はすぐに部屋に戻った。
~
その日の飲みサーで、
隣に春紀君が引越して来た話を
長にすると、どんだけ私の隣好きなんだよと
笑って少し話題になったものの
それ以上は何もなく、雑談に花を咲かせた。
まぁ、春紀君と専攻が被っていない為、
アパートで出会わす事はないだろうな…
~
野宮「…はぁ」
春紀君が隣に越して来てから、
数週間が経ち、私は頭を悩ませていた。
飲みサー解散後、帰るアパートが同じだが、
一緒に帰るとかはなく、春紀君と
仲良くならないのはよいが…
春紀君は毎度違う女子を部屋に持ち帰り
毎夜、私は耳を塞ぐ生活を送るようになった。
壁薄いんだから、まじでやめて欲しい…
ホテル行けよと寝る時間に、
お酒も入ってるからか声のボリュームが凄く、
知り合いの営み中の声なんて聞きたくもない。
そのせいで、春紀君が夜に私のベットに
入って来る変な夢も見るようになるし
流石に注意しないとなと、
春紀君の部屋のドアをノックする。
春紀「何か?」
野宮「あのさ、ここのアパート壁薄くてさ…
それで…」
いざ対面すると言いづらいな…
春紀「あーなるほど」
察したのか春紀君は眉間に皺を寄せ、
睨んで来る。
春紀「気をつけろって話だろ?」
野宮「…うん」
春紀「考えとく」
そう言ってすぐにドアを閉められた。
腹立つな…何なんだよっ!
あんな嫌な奴だったんだなと、
私はイライラしながら部屋に戻る。
あの調子じゃ、聞く耳持っていないんだろうなと
案の定、この日も営み中の声が聞こえ、
嫌がらせなのか
いつも以上にうるさかった。
野宮「最悪…」
私は耳を塞ぎながら、布団を被り
無理矢理目を閉じた。
~
ギシッ
春紀「…好き」
また、変な夢だ。
春紀「好き…好きだよ…野宮」
夢の中の春紀君は私の隣に寝ていて
頬を撫でてくる。
野宮「…ん…私は…嫌い」
春紀「…は?」
野宮「嫌い…」
夢の中の春紀君は目を見開いた。
春紀「…俺の事、嫌いなのか」
野宮「…ん」
春紀「そうか…でも、俺は好きだから」
夢の中でも言うこと聞かない嫌な奴だなと、
私は目を閉じる。
春紀「野宮が振り向くまで、
ずっと側に居るからな」
~
朝
私は普段通り、顔を洗って
服を着替えて、授業の準備して
軽く朝ごはんを食べて部屋を出た。
春紀「野宮」
部屋の鍵を閉めてる時、
春紀君が部屋から出て来た。
野宮「…何」
春紀「おはよう」
今まで挨拶なんてして来なかったくせに、
いきなり何なんだよと、私は軽く会釈して
その場を後にした。
春紀「…野宮、好きだよ」
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