色んなストーカー

なゆか

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専門学校で、私なんかじゃ話すことは愚か
目を合わせる事もできないような
人気者のイケメン同級生がいる。

不釣り合い過ぎて、好きになる事も恐れ多いが
彼が視界に入る度、彼に魅了されていくのが
嫌なほど分かった。

世の中、フルネームが分かれば
ネットでたくさんの情報が手に入る。

情報を辿れば、彼のプロフィール、コミュニティと
容易く彼の事を知る事ができる。

それに加え、頻繁に写真や動画をアップしている為
日頃の彼の動向も分かる。

彼は私の事を知らないだろうが、
私は彼の事を知っている。

なんて、彼の事を知った気で
想いを募らせていた。

そんなある日の事

益江「あれ、家の鍵掛け忘れたかも」

「え~まじで~」

私の想い人の益江君は、
教室でそう嘆いていた。

家の鍵掛け忘れた、つまり
今、益江君の部屋に入ることができる。

彼の住むマンションは把握済みで
今、早退すれば彼の部屋に入る事ができ、
ネットでは観れない彼の情報が手に入る。

どうする?

彼の事をもっと知ったら、
この想いは更に膨れ上がるだろうな。

「ねー課題写させてくんない?」

そんなチャンスは
すぐに奪われそうになる。

どうする?
断って、早退すれば…

「お願いします!」

目の前で手を合わせる友達、
その後ろに益江君の姿が見える。

どうする?

どうしよう…

どうすれば…

益江「ははは!そんでよ」

益江君が笑っている。

その顔を見て、
私はこのチャンスを掴む事をやめ、
早退せずに友達に課題を移させた。

「神!」



次の日

「聞いた?昨日、益江君の家にストーカーが
入ったっぽいよ!」

昨日…

「それで今日さ~
益江君、警察行ってて遅刻っぽいよ!
そのストーカーって
同じクラスの
ほら、よくあの席に座ってた」

顔すら覚えていない
クラスメイト。

「同じクラスに犯罪者居るとか、
ヤバいよね~」

犯罪者…

私は実行に移さなかったが、
実際に行動を起こし、
犯罪者となったクラスメイト。

私もそうなっていたかもしれない…
誤った選択をしなくて良かったと思う。

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