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親戚
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結局、久藤が帰った後、
熱が更に上がり、学校を3日も休んだ。
つまり、3日も久藤に会えていない。
久藤に会いたくて、家を抜け出そうとしたが
母に見られ、ネギを…まぁ、それは置いておいて
とにかく、今日からの登校許可を得た為
久藤に会う為に、足取り軽く通学している。
鞘田「あっそうだ。
なんかね、イケメン矛井君が
代わりにノートを取っといてくれてるよ」
籠山「そうなの?」
鞘田「私も風邪引いたら、
矛井君がノート取ってくれるかな」
籠山「それなら、
水道で頭から水被ればいいよ」
鞘田「そんなワイルドな事しないよ!」
籠山「それで、久藤が来たけど」
鞘田「あー久藤が暇そうにしてたから、
ほら私って超忙しい人じゃん?」
籠山「帰宅部でバイトもしてないさやが
忙しいの?」
面倒だから、押し付けたんだろう…
まぁ愛しの久藤が来たわけだし、
感謝はするが、なんとなく
お礼を口に出すのは止めた。
~
教室に入ると、すぐに矛井に声を掛けられる。
矛井「やっぱ、風邪引いてんじゃん」
籠山「さやに聞いたけど、
ノートを代わりに取ってくれたんだって?」
矛井「3日分もな」
籠山「ありがたや、ありがたや」
矛井に手を擦り合わせる。
矛井「本当キャラ変してんだな。
とりあえず、後でノート持ってくから」
籠山「ありがたい」
私は席に着き、引き出しに詰め込まれた
プリントを確認する。
籠山「さやでしょ、コレ」
鞘田「ほら、私超忙しい人じゃん?」
籠山「入れてくれたのはいいけど、
こんな詰め込むかね」
鞘田「忙しい人だからね」
籠山「忙しいアピールって、
何の意味があんの?」
グチャグチャに詰め込まれたプリントを出し、
日付順に並び変える。
鞘田「それよりさ、
かこって、矛井君と仲良いの⁈」
籠山「元中」
鞘田「言ってよー!」
籠山「元中だった」
鞘田「もっと早く言ってよ!」
籠山「あれ、久藤が登校して来ない」
鞘田「久藤も休んでるよ」
籠山「風邪?」
鞘田「しーらない」
私が家に招いたが為に
久藤に風邪を移してしまったのか…
本当生きててすみませんってなる。
矛井「乃亜なら、今日まで法事」
籠山「乃亜?」
矛井「久藤乃亜」
籠山「久藤乃亜⁈」
久藤の名前って、乃亜なの?
なにそれ可愛くない?
鞘田「矛井君って、久藤を名前で呼ぶ関係なの?」
矛井「親戚」
籠山「親戚なの⁈」
矛井「親戚で、今一緒に住んでる」
籠山「まっまじで⁈」
矛井「顔近いなっ!」
籠山「一つ屋根の下⁈」
矛井「部屋も同じ」
籠山「へっ部屋も同じ⁈」
矛井「だから、顔が近いッ!」
~ふわんふわんふわん~
久藤「おはよう、籠山さん」
毎朝、私の事を起こしてくれる久藤。
久藤「ふぅふぅ…はい、あーん。
美味しい?」
ご飯を冷まして、あーんしてくれる久藤。
久藤「おかえり、籠山さん。
ご飯にする?お風呂にする?
そ・れ・と・も…乃・亜?」
久藤はそんな事言わないか…
久藤「今日、寒くなるみたいだよ。
こっちの毛布の方が暖かいから一緒に寝よっか」
自分の布団を捲り、手招きをしてくる久藤。
久藤「やっぱり、綺麗だ。
かこ、君には白いウエディングドレスが
似合うと思ってたよ。俺と結婚してくれる?」
白いタキシードを着た久藤にプロポーズを…
~ふわんふわんふわん~
鞘田「おーい、かこ~?」
籠山「…結婚か」
矛井「結婚?」
鞘田「何言ってんの、かこ」
久藤と結婚生活か…
毎日どきどきするんだろうな…
籠山「あーでも、気持ち悪がられてんだった」
鞘田「私と矛井君を目の前にして、
独り言なの⁈」
さやに肩パンされ、我にかえる。
籠山「それで、いつから⁈」
矛井「何がだ?」
籠山「久藤と一緒に暮らしてるの」
矛井「高校入ってから」
籠山「一年の時も?」
矛井「高校入ってからって、今言っただろ」
矛井は、ほぼ2年間
久藤と同じ屋根の下で同じ部屋で生きてるのか。
籠山「羨ましい」
鞘田「かこッ食いつき過ぎでしょ!
なんか顔もキモいし、何高ぶってんの!」
矛井「ほれ、3日分のノート」
机にノートを置かれる。
籠山「法事なら、なんで矛井は登校して来てんの?」
矛井「お礼は?」
籠山「あっ、ノートありがとう」
矛井「で、俺が登校して来てんのは
法事は法事でも、俺には遠縁だし
親に強要されなかったから」
鞘田「法事で休みはラッキー休暇なのに、
登校してくるって、矛井君は
真面目でイケメンだね!」
さやは、矛井に凄いアピールしてるなと思うが、
人のふり見て我がふり直せだなと
私もせめて久藤と
普通に会話出来るようになれたらなと思う。
~
パラッ
3日分の矛井ノートは、
字が上手で、要点もまとめられ
とにかく見やすく分かりやすかった。
籠山「矛井、他のノートも貸してくれない?」
矛井「なんで?」
籠山「矛井が成績良い理由が分かったから」
矛井「別にいいけど、
俺のカーディガン早く返せよ」
籠山「あっ
その件でお詫びがありまして」
風邪を引いた日、
矛井から借りたカーディガンに
穴を開けてしまった。
水浴びをした後、
久藤が追いかけて来てくれて、
私は慌てて窓から中庭に逃げたせいである。
矛井「穴?」
籠山「弁償しようにも、タグが無くて」
矛井「あータグか、
妹に切られたんで着いてなかった」
矛井に妹?
つまり、久藤は矛井の妹とも
一つ屋根の下って事⁈
矛井「渋い顔すんなよ。
別にブランドとかじゃないから」
籠山「え…あぁ、そっちか…
それで、いくら?」
矛井「買ってくれんの?」
籠山「そりゃ、カーディガン破いて
ノートも取ってくれて、貸してくれるし」
矛井「それなら、今日の放課後に…」
~
鞘田「えっ矛井君のカーディガン弁償しに
今日の放課後、一緒に買い物だって⁈
私も行く!」
籠山「久藤にも、お金返さないとだな」
鞘田「久藤はどうでもいいでしょ!
とにかく、メイク直さないと!」
~
放課後
矛井「…はぁ」
鞘田「この色、矛井君に似合うと思うんだよね!」
矛井「籠山、何で鞘田が居んだよ」
籠山「あぁ、放課後の話したら
来たいって」
矛井「はぁ」
籠山「1万、下ろしたから
どれでも好きなカーディガンを選んでください」
矛井「…籠山って、乃亜の事好きなのか?」
籠山「え⁈」
鋭角から質問され、
バレたのかと目を見開いてしまう。
矛井「まぁ、聞くまでもねーか」
矛井は頭をかいて、深いため息を吐いた。
矛井「今、乃亜に彼女は居ない。
で、困った顔をよくするけど、
別に嫌いとかそう言うんではない」
籠山「な…何で、久藤情報を」
矛井「俺の妹は、5歳だから恋愛対象外」
籠山「恋愛対象外…」
矛井「乃亜に籠山はどんな奴だって、
聞かれたら、俺はなんて応えればいいんだ?」
籠山「友達…?」
矛井「…友達ね、分かった。
はい、このカーディガンにするわ。
会計済ませたら、籠山は帰っていいから」
矛井にカーディガンを渡され、
レジに向かう。
鞘田「かこ!
矛井君から、この後2人でって
誘われちゃった!」
さやは喜んでいるが、
会計後、矛井と一切目が合わないまま
私は1人で帰宅した。
~
パラッ
矛井に借りたノートは、
確かに見やすく分かりやすいが
私が休んだ3日分のノートのように
授業内容の詳細や、丁寧な字では
書かれていなかった。
熱が更に上がり、学校を3日も休んだ。
つまり、3日も久藤に会えていない。
久藤に会いたくて、家を抜け出そうとしたが
母に見られ、ネギを…まぁ、それは置いておいて
とにかく、今日からの登校許可を得た為
久藤に会う為に、足取り軽く通学している。
鞘田「あっそうだ。
なんかね、イケメン矛井君が
代わりにノートを取っといてくれてるよ」
籠山「そうなの?」
鞘田「私も風邪引いたら、
矛井君がノート取ってくれるかな」
籠山「それなら、
水道で頭から水被ればいいよ」
鞘田「そんなワイルドな事しないよ!」
籠山「それで、久藤が来たけど」
鞘田「あー久藤が暇そうにしてたから、
ほら私って超忙しい人じゃん?」
籠山「帰宅部でバイトもしてないさやが
忙しいの?」
面倒だから、押し付けたんだろう…
まぁ愛しの久藤が来たわけだし、
感謝はするが、なんとなく
お礼を口に出すのは止めた。
~
教室に入ると、すぐに矛井に声を掛けられる。
矛井「やっぱ、風邪引いてんじゃん」
籠山「さやに聞いたけど、
ノートを代わりに取ってくれたんだって?」
矛井「3日分もな」
籠山「ありがたや、ありがたや」
矛井に手を擦り合わせる。
矛井「本当キャラ変してんだな。
とりあえず、後でノート持ってくから」
籠山「ありがたい」
私は席に着き、引き出しに詰め込まれた
プリントを確認する。
籠山「さやでしょ、コレ」
鞘田「ほら、私超忙しい人じゃん?」
籠山「入れてくれたのはいいけど、
こんな詰め込むかね」
鞘田「忙しい人だからね」
籠山「忙しいアピールって、
何の意味があんの?」
グチャグチャに詰め込まれたプリントを出し、
日付順に並び変える。
鞘田「それよりさ、
かこって、矛井君と仲良いの⁈」
籠山「元中」
鞘田「言ってよー!」
籠山「元中だった」
鞘田「もっと早く言ってよ!」
籠山「あれ、久藤が登校して来ない」
鞘田「久藤も休んでるよ」
籠山「風邪?」
鞘田「しーらない」
私が家に招いたが為に
久藤に風邪を移してしまったのか…
本当生きててすみませんってなる。
矛井「乃亜なら、今日まで法事」
籠山「乃亜?」
矛井「久藤乃亜」
籠山「久藤乃亜⁈」
久藤の名前って、乃亜なの?
なにそれ可愛くない?
鞘田「矛井君って、久藤を名前で呼ぶ関係なの?」
矛井「親戚」
籠山「親戚なの⁈」
矛井「親戚で、今一緒に住んでる」
籠山「まっまじで⁈」
矛井「顔近いなっ!」
籠山「一つ屋根の下⁈」
矛井「部屋も同じ」
籠山「へっ部屋も同じ⁈」
矛井「だから、顔が近いッ!」
~ふわんふわんふわん~
久藤「おはよう、籠山さん」
毎朝、私の事を起こしてくれる久藤。
久藤「ふぅふぅ…はい、あーん。
美味しい?」
ご飯を冷まして、あーんしてくれる久藤。
久藤「おかえり、籠山さん。
ご飯にする?お風呂にする?
そ・れ・と・も…乃・亜?」
久藤はそんな事言わないか…
久藤「今日、寒くなるみたいだよ。
こっちの毛布の方が暖かいから一緒に寝よっか」
自分の布団を捲り、手招きをしてくる久藤。
久藤「やっぱり、綺麗だ。
かこ、君には白いウエディングドレスが
似合うと思ってたよ。俺と結婚してくれる?」
白いタキシードを着た久藤にプロポーズを…
~ふわんふわんふわん~
鞘田「おーい、かこ~?」
籠山「…結婚か」
矛井「結婚?」
鞘田「何言ってんの、かこ」
久藤と結婚生活か…
毎日どきどきするんだろうな…
籠山「あーでも、気持ち悪がられてんだった」
鞘田「私と矛井君を目の前にして、
独り言なの⁈」
さやに肩パンされ、我にかえる。
籠山「それで、いつから⁈」
矛井「何がだ?」
籠山「久藤と一緒に暮らしてるの」
矛井「高校入ってから」
籠山「一年の時も?」
矛井「高校入ってからって、今言っただろ」
矛井は、ほぼ2年間
久藤と同じ屋根の下で同じ部屋で生きてるのか。
籠山「羨ましい」
鞘田「かこッ食いつき過ぎでしょ!
なんか顔もキモいし、何高ぶってんの!」
矛井「ほれ、3日分のノート」
机にノートを置かれる。
籠山「法事なら、なんで矛井は登校して来てんの?」
矛井「お礼は?」
籠山「あっ、ノートありがとう」
矛井「で、俺が登校して来てんのは
法事は法事でも、俺には遠縁だし
親に強要されなかったから」
鞘田「法事で休みはラッキー休暇なのに、
登校してくるって、矛井君は
真面目でイケメンだね!」
さやは、矛井に凄いアピールしてるなと思うが、
人のふり見て我がふり直せだなと
私もせめて久藤と
普通に会話出来るようになれたらなと思う。
~
パラッ
3日分の矛井ノートは、
字が上手で、要点もまとめられ
とにかく見やすく分かりやすかった。
籠山「矛井、他のノートも貸してくれない?」
矛井「なんで?」
籠山「矛井が成績良い理由が分かったから」
矛井「別にいいけど、
俺のカーディガン早く返せよ」
籠山「あっ
その件でお詫びがありまして」
風邪を引いた日、
矛井から借りたカーディガンに
穴を開けてしまった。
水浴びをした後、
久藤が追いかけて来てくれて、
私は慌てて窓から中庭に逃げたせいである。
矛井「穴?」
籠山「弁償しようにも、タグが無くて」
矛井「あータグか、
妹に切られたんで着いてなかった」
矛井に妹?
つまり、久藤は矛井の妹とも
一つ屋根の下って事⁈
矛井「渋い顔すんなよ。
別にブランドとかじゃないから」
籠山「え…あぁ、そっちか…
それで、いくら?」
矛井「買ってくれんの?」
籠山「そりゃ、カーディガン破いて
ノートも取ってくれて、貸してくれるし」
矛井「それなら、今日の放課後に…」
~
鞘田「えっ矛井君のカーディガン弁償しに
今日の放課後、一緒に買い物だって⁈
私も行く!」
籠山「久藤にも、お金返さないとだな」
鞘田「久藤はどうでもいいでしょ!
とにかく、メイク直さないと!」
~
放課後
矛井「…はぁ」
鞘田「この色、矛井君に似合うと思うんだよね!」
矛井「籠山、何で鞘田が居んだよ」
籠山「あぁ、放課後の話したら
来たいって」
矛井「はぁ」
籠山「1万、下ろしたから
どれでも好きなカーディガンを選んでください」
矛井「…籠山って、乃亜の事好きなのか?」
籠山「え⁈」
鋭角から質問され、
バレたのかと目を見開いてしまう。
矛井「まぁ、聞くまでもねーか」
矛井は頭をかいて、深いため息を吐いた。
矛井「今、乃亜に彼女は居ない。
で、困った顔をよくするけど、
別に嫌いとかそう言うんではない」
籠山「な…何で、久藤情報を」
矛井「俺の妹は、5歳だから恋愛対象外」
籠山「恋愛対象外…」
矛井「乃亜に籠山はどんな奴だって、
聞かれたら、俺はなんて応えればいいんだ?」
籠山「友達…?」
矛井「…友達ね、分かった。
はい、このカーディガンにするわ。
会計済ませたら、籠山は帰っていいから」
矛井にカーディガンを渡され、
レジに向かう。
鞘田「かこ!
矛井君から、この後2人でって
誘われちゃった!」
さやは喜んでいるが、
会計後、矛井と一切目が合わないまま
私は1人で帰宅した。
~
パラッ
矛井に借りたノートは、
確かに見やすく分かりやすいが
私が休んだ3日分のノートのように
授業内容の詳細や、丁寧な字では
書かれていなかった。
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