どうしたらいいか分からない

なゆか

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叶わない恋?

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次の日

鞘田「それでね!」

朝っぱらから、さやは昨日矛井とファミレスに
行った話をしてきた。

鞘田「矛井君ってね、
ずっと好きな子が居たみたいなんだけど、
最近駄目になっちゃったみたいで、
まじ狙い目だよね!」

籠山「告白すんの?」

鞘田「一か八かね」

さやは、矛井に告白するのか…
なら、私も…

久藤「籠山さん」

幻聴か?
後ろから、久藤に呼ばれたような気がする。

鞘田「かこ、久藤が呼んでる!
私、先行ってるねー」

さやは、走り去って行き
振り返ると久藤が居た。

籠山「おはよう」

久藤「…おはよう、籠山さん」

久々の久藤を見て、やっぱり好きだなと
つま先から頭のてっぺんまで見る。

久藤「そんなに凝視しなくても、
夢じゃないよ」

籠山「あ、セクハラじゃなくて」

久藤「セクハラって、受け手次第で
そうかそうじゃないか決まるんだ。
だから俺は、セクハラなんて思わないよ」

籠山「…え」

久藤「一か八かで質問するけど、いい?」

籠山「うん」

なんだなんだ?
もしかして…

久藤「籠山さんは、俺の事好きなの?」

籠山「うん」

矛井が本人に言ったのか、
私は躊躇なしに頷き、
久藤は息を吐いた。

久藤「俺、鞘田さんの事が好きなんだ」

何とも呆気ない幕引き。

私から告白する間も無く、失恋した。

言葉も涙も出ない…

籠山「…」

変に上がって、
妄想までしてた私が馬鹿みたいだ。

籠山「そっか…」

登校するか…

このテンションで、
さやと話すのはキツいけど…
あとは、普段通りに戻るだけだ。

私は重くなった足を引き摺りながら
学校へ歩く。

久藤「籠山さん」

学校同じだし、後ろから着いてくるのは
当たり前だが失恋直後に話しかけないでよと
なんか惨めな気分だなと振り向く。

籠山「…何」

久藤「俺の事、諦める?」

籠山「…え、何」

久藤からの謎の問いに、
何言ってんだよと思う。

久藤「籠山さんは俺の事を好きだって認めたよね。
それで俺が鞘田さんを好きだと言ったら、
肩を落として、失恋したと思った」

籠山「…そうだけど」

久藤「失恋したと思った後、
俺への好きはどうなるの?」

籠山「…は?」

久藤「籠山さんが俺に対して好きだという
感情はどこに行くのかなって思って」

なんの問いだよ…
今そんな事聞くなよとイライラする。

籠山「…何、私が久藤の事好きなのが
そんなに嫌だったの?」

久藤「そんな事無いよ。
籠山さんの気持ちは嬉しい」

籠山「だったら、なんなの?
失恋確定してんだから、久藤の事は諦めるよ」

久藤「すぐに諦められるの?」

籠山「…どう言う事?」

久藤「少しの期間だけど、
俺の事好きで居てくれたんだよね?
その好きを無くす事は出来る?」

籠山「は?じゃあ、何?
諦めなかったら、私は久藤と恋人になれんの?」

久藤は、私に何を言わそうとしてるんだ?

籠山「久藤はさやの事が好きだって、
私に言ったよね?なら、無理じゃん…
叶わないなら、この好きを無くすしかないでしょ」

久藤「無くす為にはどうするの?」

籠山「知らないよッ…別に好きな人が出来たら
無くなんじゃない?」

久藤「好きな人が出来たら、
その好きは別の人への好きに上書きされて
元の好きは消えるって事?」

籠山「そうなんじゃん?」

何の話だよと、今振った相手に
する話じゃないでしょと、
さっきまで出てなかったのに涙が出て来た。

久藤「ごめんね、籠山さん」

久藤は私が貸していたハンカチを出した。

久藤「俺の事を好きになってくれる人が
いたなんて、初めてで…」

私はハンカチを取り、溢れた涙を抑える。

久藤「俺、どうしたらいいのか分からないんだ」

籠山「…そんなの…知らな…い」

久藤「叶わないと分かって、
この好きは無くすしかないのなら
俺のこの好きを上書きしてくれる?」

そう意味の分からない事を言われ、
私は久藤にキスをされた。

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