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大三ショウの謎
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「ほら、ショウ君。
またテレビに出てるわよ」
居間で寝転がっていると、
母に足蹴りされた。
酉野「足癖の悪い親だな」
「邪魔邪魔」
母は、ショウや他の二人の事を
男だと知っていたらしく、
何で今まで言ってくれなかったんだと
問い詰めたが、は?と言われて流された。
大三「次の作品では…」
「本当、綺麗な顔してるわね。
あんたも見習いなさいよ」
酉野「骨格から違うんだから、
見習うも何も無い!」
「まぁ仕方ないわ、
あんた変だもの」
酉野「諦めないでよ」
「今のあんた見てたら、
諦めざるを得ないでしょ」
酉野「母親にあるまじき言葉だな」
大三家は、歌舞伎をやっていて
その中でもショウは女型として舞台に立っている。
私は即座に謎が解けた。
酉野「あっそうか!
舞台上での女型を極める為に、
私生活を女装で過ごし
女性としての立ち振る舞いを
身体に染み込ませていた。
だから、中学まで女子の格好してて、
女型を中学で極めたから高校では男子に…」
「独り言のボリュームじゃないわよ」
酉野「明日、ショウが中学まで
女装してた謎を解明させてくる!」
「あんた、何言ってるの?
他に解決させないと、
いけない事あるじゃない」
~
そして、次の日
酉野「どうだ!」
私は昨日の推理をショウに話したが
手でバツを作られた。
大三「不正解」
酉野「えー!」
大三「中学、
酉野と行動を共にしてただろ」
酉野「うん、してたね」
大三「女子の振る舞いを学ぶ目的があるなら、
酉野とは一緒に居ない」
酉野「確かに…いや違う!」
大三「一度認めた事は覆らない」
酉野「ほら、私を見習いなよ」
大三「what did you say」
酉野「英語はやめて!」
大三「間違ってる」
酉野「え、何が」
ショウはため息を漏らし、
ルーズリーフに私がさっき言った事を
書き出した。
大三「私を見習いなよ…
それだけと、俺が酉野を見習うって事になる」
酉野「え、うん、合ってるよ」
大三「酉野の何を見習うの?」
一撃必殺のような言葉のナイフに、
私の心は殺傷された。
大三「酉野から学べるモノは、
何も思い当たらない」
酉野「酷過ぎる!
あるでしょ!」
私は必死に訊ねるが、
ピンとも来ていないようだ。
酉野「ほら、迸る?」
大三「あ、声のデカさ」
酉野「思いついたのが、それ⁈
つか、迸る声のデカさって何⁈」
大三「ガサツさ」
酉野「続けるの⁈
いや、ガサツは見習うところじゃなくて、
私が直さないといけないところ!」
大三「授業中に寝るところ」
酉野「あぁっそれも直さないとかっ」
大三「遅刻、早弁、馬鹿、寝癖、馬鹿、馬鹿」
酉野「ほぼ、馬鹿じゃん!」
まぁ、頭悪いのは認めざる得ない。
大三「逆に聞きたい。
どこを見習うの?」
酉野「もういいよ!
ありませんよ!」
お母さんから、ショウを見習えって
言われてる時点で
私がショウに勝るところはない。
大三「…?」
私をキョトン顔で見てくるショウは、
本当に顔整ってんなと
同じ臓器だとは思えない。
酉野「化粧から、教えてください」
大三「隈取?」
酉野「普通のヤツ!」
大三「白塗り?」
酉野「JKメイク!」
大三「酉野には、必要ない」
酉野「ショウを見習うんだから、
必要だ!」
大三「酉野に必要なのは、
他にあるだろ」
➖➖
※最後を2パターンにします。
「実は…」 END
「そもそも…」 END
またテレビに出てるわよ」
居間で寝転がっていると、
母に足蹴りされた。
酉野「足癖の悪い親だな」
「邪魔邪魔」
母は、ショウや他の二人の事を
男だと知っていたらしく、
何で今まで言ってくれなかったんだと
問い詰めたが、は?と言われて流された。
大三「次の作品では…」
「本当、綺麗な顔してるわね。
あんたも見習いなさいよ」
酉野「骨格から違うんだから、
見習うも何も無い!」
「まぁ仕方ないわ、
あんた変だもの」
酉野「諦めないでよ」
「今のあんた見てたら、
諦めざるを得ないでしょ」
酉野「母親にあるまじき言葉だな」
大三家は、歌舞伎をやっていて
その中でもショウは女型として舞台に立っている。
私は即座に謎が解けた。
酉野「あっそうか!
舞台上での女型を極める為に、
私生活を女装で過ごし
女性としての立ち振る舞いを
身体に染み込ませていた。
だから、中学まで女子の格好してて、
女型を中学で極めたから高校では男子に…」
「独り言のボリュームじゃないわよ」
酉野「明日、ショウが中学まで
女装してた謎を解明させてくる!」
「あんた、何言ってるの?
他に解決させないと、
いけない事あるじゃない」
~
そして、次の日
酉野「どうだ!」
私は昨日の推理をショウに話したが
手でバツを作られた。
大三「不正解」
酉野「えー!」
大三「中学、
酉野と行動を共にしてただろ」
酉野「うん、してたね」
大三「女子の振る舞いを学ぶ目的があるなら、
酉野とは一緒に居ない」
酉野「確かに…いや違う!」
大三「一度認めた事は覆らない」
酉野「ほら、私を見習いなよ」
大三「what did you say」
酉野「英語はやめて!」
大三「間違ってる」
酉野「え、何が」
ショウはため息を漏らし、
ルーズリーフに私がさっき言った事を
書き出した。
大三「私を見習いなよ…
それだけと、俺が酉野を見習うって事になる」
酉野「え、うん、合ってるよ」
大三「酉野の何を見習うの?」
一撃必殺のような言葉のナイフに、
私の心は殺傷された。
大三「酉野から学べるモノは、
何も思い当たらない」
酉野「酷過ぎる!
あるでしょ!」
私は必死に訊ねるが、
ピンとも来ていないようだ。
酉野「ほら、迸る?」
大三「あ、声のデカさ」
酉野「思いついたのが、それ⁈
つか、迸る声のデカさって何⁈」
大三「ガサツさ」
酉野「続けるの⁈
いや、ガサツは見習うところじゃなくて、
私が直さないといけないところ!」
大三「授業中に寝るところ」
酉野「あぁっそれも直さないとかっ」
大三「遅刻、早弁、馬鹿、寝癖、馬鹿、馬鹿」
酉野「ほぼ、馬鹿じゃん!」
まぁ、頭悪いのは認めざる得ない。
大三「逆に聞きたい。
どこを見習うの?」
酉野「もういいよ!
ありませんよ!」
お母さんから、ショウを見習えって
言われてる時点で
私がショウに勝るところはない。
大三「…?」
私をキョトン顔で見てくるショウは、
本当に顔整ってんなと
同じ臓器だとは思えない。
酉野「化粧から、教えてください」
大三「隈取?」
酉野「普通のヤツ!」
大三「白塗り?」
酉野「JKメイク!」
大三「酉野には、必要ない」
酉野「ショウを見習うんだから、
必要だ!」
大三「酉野に必要なのは、
他にあるだろ」
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※最後を2パターンにします。
「実は…」 END
「そもそも…」 END
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