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第二章 使命を探す旅
第30話 飛翔の決意
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飛翔は部屋に帰ってから、今日みんなに教えてもらったことを思い返していた。
シャクラ砂漠は人を拒んでいるようだ……そう言ったドルトムントの言葉。
『知恵の泉』を隠すために、人を拒むような過酷な自然環境になってしまったのかもしれない……そんな考えが、頭から離れない。
碑文には、
『宇宙の神は人々が宇宙の民である証として
扉を守る盾を授けた
一つは銀に輝く星砕剣
魔を祓い泉を独占の欲から守る』
とあった。
星砕剣がどのような力を持っているのか、飛翔は実際に見たことは無い。
だが、神親王から守ろうとすれば大いなる力が発揮されたに違いない。
飛王が星砕剣を使って守った結果が、この砂漠なのかもしれないと思った。
そして、今は自然が『知恵の泉』を守っている。
飛翔の心がシンと冷えた。
星砕剣を使った飛王が生き残れる確率はほぼ無いと思われた。
一緒に殉じた可能性……
飛王一人に背負わせてしまった後悔が襲ってくる。
すまなかった……一人にしてしまって。
そして自分がいなくなった直後の禊祭で力が発動したとすれば、聖杜国の民も巻き添えを食ったに違いない。
胸の鼓動が激しくなり、耳元でドクドクと鳴り響く。
拭いさろうとしても頭をもたげてくる不安に耐え切れず、飛翔は胸に手を当てた。
いや……飛王はまだここにいる!
手を当てたまま、心を澄ます。飛王の声を感じた。
飛翔、俺は大丈夫だ!
そう語り掛けてくる飛王の声が聞こえた。
何度も何度も大丈夫だと語り掛けてくれている。
そして、飛翔の安否を気遣う声も……
そうさ! 飛王は生きているはずだ!
俺たちは繋がっている。
だから俺にはわかる!
飛翔は大きく息を吸う。
ふぅーとゆっくり吐いて、少しだけ笑顔になった。
飛翔の頭の中には、もう一つの手掛かりが浮かんだ。
『ルシア織』
この名前から、なぜか飛翔はリフィアを思った。
もしかしたら、リフィアは生き延びて、今のルシア国の辺りに栄えていたルドヴィカ大国辺りの地域で、機織りを続けていたかも知れない。
それが後世に伝えられてルシア織になったのだとしたら。
ついつい良い方に考えてしまいたくなる。
もしかしたら、上手くみんなで逃げた後に剣の盾を発動させることができたかもしれない。そうすれば、飛王も、リフィアも、瑠月も流花も、他のみんなも……生き残れたはずだ。
頼むから無事でいてくれ!
心の中で叫んだ。
俺が持っている星光石の指輪は、こうやってタイムトラベルするための物なのだろうか?
飛翔はもう一度碑文の文字を思い出す。
『もう一つは青く輝く宇宙色の石
星光石の指輪
身に付けし者は、時の輪をくぐり
泉の過去と未来を繋ぐ』
でも、自分の意志でどこかに行かれるわけでは無いし、どうやって飛王の元に戻ればいいのかすらわからない。
泉の過去と未来を守るとはどういう意味なのか?
全然わからないけれど、砂漠に埋もれたであろう『泉』を探すことができれば、なんとかなるかもしれない!
飛翔はこれから自分がやらなくてはならないことを頭の中でまとめた。
一つは、もう一度砂漠へ行って『知恵の泉』を見つけ出すこと。
もう一つは、今の世界で彼らの足跡を辿ること。生き抜いていた証を見つけること。
文献のようなものが残されていればよいが、それが無理ならせめて彼らの技術が伝わった痕跡が見つかれば、可能性がぐっと高くなる。
飛翔は気持ちを奮い立たせた。
まずは聖杜国と聖杜の民がどうなったか調べよう。
『ティアル・ナ・エストレア』の本当の使命……それはきっとその先に見えてくるはずだ。
よし、明日からはできるかぎり情報を集めるぞ。
シャクラ砂漠は人を拒んでいるようだ……そう言ったドルトムントの言葉。
『知恵の泉』を隠すために、人を拒むような過酷な自然環境になってしまったのかもしれない……そんな考えが、頭から離れない。
碑文には、
『宇宙の神は人々が宇宙の民である証として
扉を守る盾を授けた
一つは銀に輝く星砕剣
魔を祓い泉を独占の欲から守る』
とあった。
星砕剣がどのような力を持っているのか、飛翔は実際に見たことは無い。
だが、神親王から守ろうとすれば大いなる力が発揮されたに違いない。
飛王が星砕剣を使って守った結果が、この砂漠なのかもしれないと思った。
そして、今は自然が『知恵の泉』を守っている。
飛翔の心がシンと冷えた。
星砕剣を使った飛王が生き残れる確率はほぼ無いと思われた。
一緒に殉じた可能性……
飛王一人に背負わせてしまった後悔が襲ってくる。
すまなかった……一人にしてしまって。
そして自分がいなくなった直後の禊祭で力が発動したとすれば、聖杜国の民も巻き添えを食ったに違いない。
胸の鼓動が激しくなり、耳元でドクドクと鳴り響く。
拭いさろうとしても頭をもたげてくる不安に耐え切れず、飛翔は胸に手を当てた。
いや……飛王はまだここにいる!
手を当てたまま、心を澄ます。飛王の声を感じた。
飛翔、俺は大丈夫だ!
そう語り掛けてくる飛王の声が聞こえた。
何度も何度も大丈夫だと語り掛けてくれている。
そして、飛翔の安否を気遣う声も……
そうさ! 飛王は生きているはずだ!
俺たちは繋がっている。
だから俺にはわかる!
飛翔は大きく息を吸う。
ふぅーとゆっくり吐いて、少しだけ笑顔になった。
飛翔の頭の中には、もう一つの手掛かりが浮かんだ。
『ルシア織』
この名前から、なぜか飛翔はリフィアを思った。
もしかしたら、リフィアは生き延びて、今のルシア国の辺りに栄えていたルドヴィカ大国辺りの地域で、機織りを続けていたかも知れない。
それが後世に伝えられてルシア織になったのだとしたら。
ついつい良い方に考えてしまいたくなる。
もしかしたら、上手くみんなで逃げた後に剣の盾を発動させることができたかもしれない。そうすれば、飛王も、リフィアも、瑠月も流花も、他のみんなも……生き残れたはずだ。
頼むから無事でいてくれ!
心の中で叫んだ。
俺が持っている星光石の指輪は、こうやってタイムトラベルするための物なのだろうか?
飛翔はもう一度碑文の文字を思い出す。
『もう一つは青く輝く宇宙色の石
星光石の指輪
身に付けし者は、時の輪をくぐり
泉の過去と未来を繋ぐ』
でも、自分の意志でどこかに行かれるわけでは無いし、どうやって飛王の元に戻ればいいのかすらわからない。
泉の過去と未来を守るとはどういう意味なのか?
全然わからないけれど、砂漠に埋もれたであろう『泉』を探すことができれば、なんとかなるかもしれない!
飛翔はこれから自分がやらなくてはならないことを頭の中でまとめた。
一つは、もう一度砂漠へ行って『知恵の泉』を見つけ出すこと。
もう一つは、今の世界で彼らの足跡を辿ること。生き抜いていた証を見つけること。
文献のようなものが残されていればよいが、それが無理ならせめて彼らの技術が伝わった痕跡が見つかれば、可能性がぐっと高くなる。
飛翔は気持ちを奮い立たせた。
まずは聖杜国と聖杜の民がどうなったか調べよう。
『ティアル・ナ・エストレア』の本当の使命……それはきっとその先に見えてくるはずだ。
よし、明日からはできるかぎり情報を集めるぞ。
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