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第六章 古の泉
第53話 苔むした碑文
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「これは……」
倒れて苔むした石碑はかなり細かく砕かれてしまっていたが、一つだけ損傷の少ない石碑があった。
緑に覆われた文字に目をやった飛王は、『第三章』の文字に呆然とする。
第三章! そんなものがあったのか?
俺達が慣れ親しんできた碑文は第二章までしかない。
第三章があると言うことは、碑文には続きがあったと言うことなのだろうか?
それが、いつの間にか伝えられずに来てしまったのかもしれない。
慌てて続きを読み解く。
第三章
宇宙の神は、やがて人々が成長し、宇宙の民であることよりも
自分が神となることを望むようになると分かっていた
宇宙の神の存在がいらなくなった時、扉もその役割を終える
だから、扉を閉じる方法も授けた
それは鍵を壊すための剣、星砕剣と呼ばれた
「な!」
飛王は驚きのあまり声を失った。
星砕剣は鍵を壊すための剣?
一体どういうことなのだろうか?
神殿の碑文には、星砕剣は泉の扉を守る盾と記されている。
だから『ティアル・ナ・エストレア』は、剣と指輪で『知恵の泉』を守る役割を担っているのだと思っていた。
だが、目の前の碑文は、それとは逆の事が書かれている。
第三章は続きではない!
これは全然違う碑文の内容だ。
偽物だ!
いや違う……こちらの方が古い。
と言うことは、神殿の地下に保存されている碑文の方が偽物と言うことなのか?
そもそも、知恵の泉の扉に『鍵』があったことすら知らなかった。
その『鍵』は一体今どこにあるのだろうか?
混乱する頭を落ち着けるために、飛王は必死に他の石碑も読み進めた。
瑠月と李秀も手伝って、砕けた石碑を繋ぎ合わせていく。
第一章の文字は、慣れ親しんだ碑文とほぼ同じだったため、比較的直ぐに繋ぎ合わせることができた。
「第一章は我々が知っている内容と同じですね」
瑠月がほっとしたような声で言った。
「まあな」
奥歯に物が挟まったような物言いの飛王を、瑠月がちらりと見て続けた。
「内容は同じですが、一か所だけ言葉が違いますね。泉が『フエンテ』では無くて『ティアル』と書かれています。この古の都では泉の事を『ティアル』と呼んでいたと言うことですね」
「『ティアル』は『希望』と言う意味ではないんだな」
飛王は念を押すように繰り返した。
第一章
宇宙の神はこの星に、宇宙と同じ青い色の髪と
星の光を宿した金色の目を持つ人を作った
そして、始まりの地の泉に扉を一つ作った
宇宙の知恵を惜しみなく授けるために
そして人々は、宇宙の民となった
『始まりの地の泉』と『始まりの地の泉』
飛王たちの知るエストレア語では、『ティアル』は『希望』を意味している。
そして、泉はエストレア文字で『フエンテ』と表記され、発音される。
書き換えられている!
なぜ?
古の碑文を写す際に、間違ってしまったのだろうか?
いや、違う。
間違ったのではない。
敢えて、書き換えたのだ!
正義感の強い飛王は、沸々と怒りが沸き上がってくるのを抑えられなくなっていた。
どういう事だ!
こんな大切なことを書き換えるなんて!
碑文の内容がこんなに変わってしまっていたら、真実が伝わらないでは無いか。
この分だと、多分第二章も大きく内容が変わってしまっているに違いない。
第二章には、飛翔の持つ星光石の指輪について書かれているはずだ。
一体どんな内容が書かれていたのか?
飛翔は無事なのだろうか?
星光石の指輪の力で、『時の輪をくぐり抜ける』ことが本当にできたのだろうか?
飛王の焦りは、飛翔を案じる気持ちの大きさに比例して大きくなる。
一刻も早く、第二章の文字を繋ぎ合わせなければ……
飛王は膝をつくと、必死に残りの石碑の欠片をかき集めた。
だが、第二章を形作っていたであろう石は、かなり細かく砕けていて、暗い中での作業はなかなかはかどらない。
「くそ!」
いつも朗らかな声音を崩さない飛王が、珍しく大きく舌打ちをして怒りを露わにした。
「なぜ、こんな改ざんをしたんだ! 一体誰がこんなことを!」
衝撃と心配で動揺する飛王に、瑠月も李秀もかける言葉が思いつかなかった。
三人で必死に石碑を繋ぎ合わせているうちに、夜明けが近づいてきた。
白々とし始めた空を見上げて、飛王は大きく息を吐いた。
なぜこのようなことに……
星砕剣は、『泉を守る盾』では無かった。
泉の鍵を壊して、知恵の『泉を封印』するための物だった。
こんな真逆の意味があったなんて!
これから俺はどうすれば良いのだろう?
豊かな未来のために『知恵の泉』を守ろうとしている聖杜国の民の思い、誓を守ってきた民の気持ち、犠牲……
それを無駄にするような役目が与えられていたなんて!
自分の存在意義が根こそぎ崩れてしまったような気がした。
『ティアル・ナ・エストレア』は『希望』
全然違ったじゃないか!
『ティアル・ナ・エストレア』は『希望を打ち砕く者』じゃないか!
こんな時飛翔が居てくれたら……
あいつだったらなんと言っただろうか?
うな垂れる飛王の口から、苦し気な言葉が絞りだされた。
「なぜ、泉を希望なんて言葉に言い変えたんだろう……」
そんな飛王を見つめながら、瑠月が静かに言った。
「なんとなく、わかる気がします」
飛王は顔をあげると、不思議そうに瑠月を見た。
いつも冷静沈着ではあるが、正義感が強く不正に厳しいのは瑠月も同じだった。
常に理論派の瑠月にとって、事実が捻じ曲げられる事態は一番許せないはず、だから今回も、瑠月が一緒に怒ってくれると思っていたからだ。
瑠月は、崩れて木の根に浸食された街並みを見回しながら言葉を続けた。
「これほどの災害が起こったんです。人々は恐怖に怯え絶望したに違いありません。どうしてこんなことになったのか? 生き残った人々は、これからどうしたら良いのか分からなくて『知恵の泉』に縋った」
「なるほど、『知恵の泉』に教えてもらえば良い案が浮かぶはずだからな」
「でも、この泉はその時力を失っていたのかもしれません。結局この地は捨てられたのですから」
「と言うことは、泉の力が一時的に失われていたと言うことか?」
「あるいは、場所を移動したか?」
「泉の位置が移動する!」
「あくまでも仮定の話ですが……」そう断ってから瑠月は話を先へ進めた。
「生き残った人々はこの泉がもう力を持っていないことに気がついて、更に絶望したのでしょう。生きる場所を探してここから移動したのだと思います。その先で見つけたのが『新しい泉』。歓び安堵した人々は再び泉を奉り、その知恵で国を興した」
「それが聖杜の『知恵の泉』と言うことか!」
「おそらく」
瑠月は大きく頷いた。
「人々は、苦難の果に見つけた『新しい泉』に『希望』を見出したんですよ。だから『希望』になった」
瑠月の言葉は王に対する臣下の言葉では無く、親友への打ち明け話のような柔らかい語り口調だった。
「私は元々論理的に物事を見ていくタイプです。なんでも探求して、その事象の理を知りたい。そしてそれを言葉にして後世に残したい。そんな気持ちで勉強をしてきました。だから、言葉で表現できない事や、自分の頭で理解できないものは一つでも無くしたい願望に取りつかれています。そんな私にとって『知恵の泉』はわからないことを知るための大切な辞書であり、頼みの綱なんです」
瑠月はそう言って、はにかんだように笑った。
「泉の知識を使って、自然の摂理を解明したい。そしていつの日か、こんな災害の無い世の中にしたい。それが無理でもせめて災害がいつ起こるかわかれば、避けられるかもしれない。そんな人々の『夢と希望』が込められているのが、『知恵の泉』なんだと思います」
飛王は瑠月の言葉に、安っぽい正義感から怒りを露わにしてしまった自分のことが恥ずかしくなった。
そうか……瑠月の言う通りだな。
聖杜の『知恵の泉』は人々にとって、心の拠り所になったんだ。
自然の脅威によって破壊されたこの地を離れ、新しい地で生活を始めた古代のエストレアの民。
聖杜の新たな泉を守るために、必死になった。
自分達の拠り所を。希望の泉を。
二度と失いたくない。
そう思ったに違いない。
飛王の心に、その考えはストンとはまった。
だから、『ティアル・ナ・エストレア』は希望になり、星砕剣は封印では無く、盾になった。
そこには、人々の切実な思いが込められているんだ。
言葉も人々の願いを乗せて、移り変わっていくものなのだな……
「瑠月、ありがとう」
飛王の言葉に、瑠月が穏やかに頷いた。
とは言えど、実際には、星砕剣は泉を守る盾では無くて、泉を閉じるための道具。
俺は泉を守ることが難しくなってしまった。
この先、どうやって守っていけば良いのだろう……
飛王は考え込んでいたが、少し吹っ切れたような顔で瑠月と李秀の顔を見た。
まずは、第二章を解読しなけらばならないな。
飛翔がどうしているのか、無事を確かめるのが先決だ。
三人は明るくなった空を見上げながら、この石碑を秘密裏に王宮へ運び込む方法を考えていた。
倒れて苔むした石碑はかなり細かく砕かれてしまっていたが、一つだけ損傷の少ない石碑があった。
緑に覆われた文字に目をやった飛王は、『第三章』の文字に呆然とする。
第三章! そんなものがあったのか?
俺達が慣れ親しんできた碑文は第二章までしかない。
第三章があると言うことは、碑文には続きがあったと言うことなのだろうか?
それが、いつの間にか伝えられずに来てしまったのかもしれない。
慌てて続きを読み解く。
第三章
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自分が神となることを望むようになると分かっていた
宇宙の神の存在がいらなくなった時、扉もその役割を終える
だから、扉を閉じる方法も授けた
それは鍵を壊すための剣、星砕剣と呼ばれた
「な!」
飛王は驚きのあまり声を失った。
星砕剣は鍵を壊すための剣?
一体どういうことなのだろうか?
神殿の碑文には、星砕剣は泉の扉を守る盾と記されている。
だから『ティアル・ナ・エストレア』は、剣と指輪で『知恵の泉』を守る役割を担っているのだと思っていた。
だが、目の前の碑文は、それとは逆の事が書かれている。
第三章は続きではない!
これは全然違う碑文の内容だ。
偽物だ!
いや違う……こちらの方が古い。
と言うことは、神殿の地下に保存されている碑文の方が偽物と言うことなのか?
そもそも、知恵の泉の扉に『鍵』があったことすら知らなかった。
その『鍵』は一体今どこにあるのだろうか?
混乱する頭を落ち着けるために、飛王は必死に他の石碑も読み進めた。
瑠月と李秀も手伝って、砕けた石碑を繋ぎ合わせていく。
第一章の文字は、慣れ親しんだ碑文とほぼ同じだったため、比較的直ぐに繋ぎ合わせることができた。
「第一章は我々が知っている内容と同じですね」
瑠月がほっとしたような声で言った。
「まあな」
奥歯に物が挟まったような物言いの飛王を、瑠月がちらりと見て続けた。
「内容は同じですが、一か所だけ言葉が違いますね。泉が『フエンテ』では無くて『ティアル』と書かれています。この古の都では泉の事を『ティアル』と呼んでいたと言うことですね」
「『ティアル』は『希望』と言う意味ではないんだな」
飛王は念を押すように繰り返した。
第一章
宇宙の神はこの星に、宇宙と同じ青い色の髪と
星の光を宿した金色の目を持つ人を作った
そして、始まりの地の泉に扉を一つ作った
宇宙の知恵を惜しみなく授けるために
そして人々は、宇宙の民となった
『始まりの地の泉』と『始まりの地の泉』
飛王たちの知るエストレア語では、『ティアル』は『希望』を意味している。
そして、泉はエストレア文字で『フエンテ』と表記され、発音される。
書き換えられている!
なぜ?
古の碑文を写す際に、間違ってしまったのだろうか?
いや、違う。
間違ったのではない。
敢えて、書き換えたのだ!
正義感の強い飛王は、沸々と怒りが沸き上がってくるのを抑えられなくなっていた。
どういう事だ!
こんな大切なことを書き換えるなんて!
碑文の内容がこんなに変わってしまっていたら、真実が伝わらないでは無いか。
この分だと、多分第二章も大きく内容が変わってしまっているに違いない。
第二章には、飛翔の持つ星光石の指輪について書かれているはずだ。
一体どんな内容が書かれていたのか?
飛翔は無事なのだろうか?
星光石の指輪の力で、『時の輪をくぐり抜ける』ことが本当にできたのだろうか?
飛王の焦りは、飛翔を案じる気持ちの大きさに比例して大きくなる。
一刻も早く、第二章の文字を繋ぎ合わせなければ……
飛王は膝をつくと、必死に残りの石碑の欠片をかき集めた。
だが、第二章を形作っていたであろう石は、かなり細かく砕けていて、暗い中での作業はなかなかはかどらない。
「くそ!」
いつも朗らかな声音を崩さない飛王が、珍しく大きく舌打ちをして怒りを露わにした。
「なぜ、こんな改ざんをしたんだ! 一体誰がこんなことを!」
衝撃と心配で動揺する飛王に、瑠月も李秀もかける言葉が思いつかなかった。
三人で必死に石碑を繋ぎ合わせているうちに、夜明けが近づいてきた。
白々とし始めた空を見上げて、飛王は大きく息を吐いた。
なぜこのようなことに……
星砕剣は、『泉を守る盾』では無かった。
泉の鍵を壊して、知恵の『泉を封印』するための物だった。
こんな真逆の意味があったなんて!
これから俺はどうすれば良いのだろう?
豊かな未来のために『知恵の泉』を守ろうとしている聖杜国の民の思い、誓を守ってきた民の気持ち、犠牲……
それを無駄にするような役目が与えられていたなんて!
自分の存在意義が根こそぎ崩れてしまったような気がした。
『ティアル・ナ・エストレア』は『希望』
全然違ったじゃないか!
『ティアル・ナ・エストレア』は『希望を打ち砕く者』じゃないか!
こんな時飛翔が居てくれたら……
あいつだったらなんと言っただろうか?
うな垂れる飛王の口から、苦し気な言葉が絞りだされた。
「なぜ、泉を希望なんて言葉に言い変えたんだろう……」
そんな飛王を見つめながら、瑠月が静かに言った。
「なんとなく、わかる気がします」
飛王は顔をあげると、不思議そうに瑠月を見た。
いつも冷静沈着ではあるが、正義感が強く不正に厳しいのは瑠月も同じだった。
常に理論派の瑠月にとって、事実が捻じ曲げられる事態は一番許せないはず、だから今回も、瑠月が一緒に怒ってくれると思っていたからだ。
瑠月は、崩れて木の根に浸食された街並みを見回しながら言葉を続けた。
「これほどの災害が起こったんです。人々は恐怖に怯え絶望したに違いありません。どうしてこんなことになったのか? 生き残った人々は、これからどうしたら良いのか分からなくて『知恵の泉』に縋った」
「なるほど、『知恵の泉』に教えてもらえば良い案が浮かぶはずだからな」
「でも、この泉はその時力を失っていたのかもしれません。結局この地は捨てられたのですから」
「と言うことは、泉の力が一時的に失われていたと言うことか?」
「あるいは、場所を移動したか?」
「泉の位置が移動する!」
「あくまでも仮定の話ですが……」そう断ってから瑠月は話を先へ進めた。
「生き残った人々はこの泉がもう力を持っていないことに気がついて、更に絶望したのでしょう。生きる場所を探してここから移動したのだと思います。その先で見つけたのが『新しい泉』。歓び安堵した人々は再び泉を奉り、その知恵で国を興した」
「それが聖杜の『知恵の泉』と言うことか!」
「おそらく」
瑠月は大きく頷いた。
「人々は、苦難の果に見つけた『新しい泉』に『希望』を見出したんですよ。だから『希望』になった」
瑠月の言葉は王に対する臣下の言葉では無く、親友への打ち明け話のような柔らかい語り口調だった。
「私は元々論理的に物事を見ていくタイプです。なんでも探求して、その事象の理を知りたい。そしてそれを言葉にして後世に残したい。そんな気持ちで勉強をしてきました。だから、言葉で表現できない事や、自分の頭で理解できないものは一つでも無くしたい願望に取りつかれています。そんな私にとって『知恵の泉』はわからないことを知るための大切な辞書であり、頼みの綱なんです」
瑠月はそう言って、はにかんだように笑った。
「泉の知識を使って、自然の摂理を解明したい。そしていつの日か、こんな災害の無い世の中にしたい。それが無理でもせめて災害がいつ起こるかわかれば、避けられるかもしれない。そんな人々の『夢と希望』が込められているのが、『知恵の泉』なんだと思います」
飛王は瑠月の言葉に、安っぽい正義感から怒りを露わにしてしまった自分のことが恥ずかしくなった。
そうか……瑠月の言う通りだな。
聖杜の『知恵の泉』は人々にとって、心の拠り所になったんだ。
自然の脅威によって破壊されたこの地を離れ、新しい地で生活を始めた古代のエストレアの民。
聖杜の新たな泉を守るために、必死になった。
自分達の拠り所を。希望の泉を。
二度と失いたくない。
そう思ったに違いない。
飛王の心に、その考えはストンとはまった。
だから、『ティアル・ナ・エストレア』は希望になり、星砕剣は封印では無く、盾になった。
そこには、人々の切実な思いが込められているんだ。
言葉も人々の願いを乗せて、移り変わっていくものなのだな……
「瑠月、ありがとう」
飛王の言葉に、瑠月が穏やかに頷いた。
とは言えど、実際には、星砕剣は泉を守る盾では無くて、泉を閉じるための道具。
俺は泉を守ることが難しくなってしまった。
この先、どうやって守っていけば良いのだろう……
飛王は考え込んでいたが、少し吹っ切れたような顔で瑠月と李秀の顔を見た。
まずは、第二章を解読しなけらばならないな。
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