完璧を目指す一華さんは自分好みのスパダリも育成しちゃいます!

涼月

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Episode1 マッチングアプリで育成ターゲットをロックオンしました

今度は恋を極めたい(龍輝side)③

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「だったら、これなんかどうだよ」
 スマホを取り出して見せたのは、マッチングアプリ。

「俺はこれで今の奥さんと出会ったんだぜ」
 自慢気にのたまう五十嵐の顔を、龍輝が尊敬の眼差しで見つめた。

「ふはは。その犬みたいに素直な表情がお前の武器だよな。ムカつくけどなんでも教えてやりたくなってしまう。まったく得な奴だぜ。秘伝を伝授してやるから、いい女見つけろよ」
 
 こうして登録したマッチングアプリ。五十嵐の秘伝のお陰で、結構『いいね』の数が来た。早速、五十嵐に相談する。

「お前、やっぱスペック高いな。俺なんかよりたくさん『いいね』をもらいやがって。だがな、この数多の数の中から、運命の相手は一人だけなのさ。数うちゃ当たるなんて考えは浅はかと言うものさ」
「なるほど。で、どうすればその運命の相手と出会えるんでしょうか?」

 こそっと声を潜めた五十嵐。
「一つには忍耐強そうな女性だな」
「忍耐強そう?」
「恋愛とは、忍耐のいる地道な道のりだ。それを共に歩んでいかれるような、忍耐強い女性は、将来結婚してからも一緒に協力して進めるだろう」
「おお! 五十嵐さんの奥さんのように!」
「こ、こほん。まあ、そうなるな」

 照れた様に咳ばらいをする五十嵐を見て、龍輝は大いに納得した。
 
 流石、恋愛の先輩のアドバイスは一味違う。


「まあ、同時にお前の語りたいことを語っても、黙って辛抱強く聞いてくれる人って意味もあるけれどな」
「ああ、確かに。共通の趣味について語り合える人がいいですよね」
 
 五十嵐が口元を引きつらせる。龍輝と同じ趣味の女性なんて、この世に存在するのかと疑問に思うが、それをいったら夢も希望も無くなってしまうと口を噤んだ。


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