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Episode4 プロデュース第三弾
最高の夜は二人でつくりあげるもの ⑧
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「つけてもいいかな?」
遠慮がちに言う龍輝に、一華は大きく頷く。
「お願いします!」
立ち上がって後ろへ回った龍輝の指先が、ちょっと緊張しているのを感じる。髪を抑える一華も、こそばゆい気持ち。
自然と笑みが漏れてしまう。
「素敵……」
ハートの中には一粒のダイヤが埋め込まれていて、キラリと輝いている。シンプルだけれど、だからこそしっくりと馴染む。
「ありがとう。凄く嬉しい。大切にするね」
「そう言ってもらえて俺も嬉しい」
かがんだ龍輝が、囁きながら耳朶を食んだ。
「あん、もう」
「あはは」
不意打ちのように電流を流されて、ちょっと頬を膨らませる一華。
「どうしようかなー」
「何を?」
「うふふ、これ」
そう言って自分の部屋の鍵を取り出した。
「もしかして!」
「そう。でも、意地悪されたから迷っているの」
「ええ! 欲しい」
「欲しい?」
「欲しい!」
「じゃあ、誓って」
「いいよ」
即座に頷いた龍輝に、一華は吹き出してしまった。
何を誓わされるかわからないのに、頷いてくれるなんて!
そんな龍輝を愛おし気に見つめて一華がおねだりする。
「これからも私を楽しませてくれるって、誓って。龍輝の好奇心が私をワクワクさせてくれるの。堅苦しいこの世界から私を連れ出して……」
続きの言の葉は龍輝の口の中へ消えた。龍輝の誓いも一華の中へ直接注ぎ込まれる。
「そんなの……得意だよ。誓うよ。優し過ぎる一華に。俺を俺として生かしてくれる一華に。たくさん未知の世界を見せてあげる」
酔ったのは酒のせいでは無くて、言葉のせい。口づけのせい。
二人の甘い夜は始まったばかり―――
遠慮がちに言う龍輝に、一華は大きく頷く。
「お願いします!」
立ち上がって後ろへ回った龍輝の指先が、ちょっと緊張しているのを感じる。髪を抑える一華も、こそばゆい気持ち。
自然と笑みが漏れてしまう。
「素敵……」
ハートの中には一粒のダイヤが埋め込まれていて、キラリと輝いている。シンプルだけれど、だからこそしっくりと馴染む。
「ありがとう。凄く嬉しい。大切にするね」
「そう言ってもらえて俺も嬉しい」
かがんだ龍輝が、囁きながら耳朶を食んだ。
「あん、もう」
「あはは」
不意打ちのように電流を流されて、ちょっと頬を膨らませる一華。
「どうしようかなー」
「何を?」
「うふふ、これ」
そう言って自分の部屋の鍵を取り出した。
「もしかして!」
「そう。でも、意地悪されたから迷っているの」
「ええ! 欲しい」
「欲しい?」
「欲しい!」
「じゃあ、誓って」
「いいよ」
即座に頷いた龍輝に、一華は吹き出してしまった。
何を誓わされるかわからないのに、頷いてくれるなんて!
そんな龍輝を愛おし気に見つめて一華がおねだりする。
「これからも私を楽しませてくれるって、誓って。龍輝の好奇心が私をワクワクさせてくれるの。堅苦しいこの世界から私を連れ出して……」
続きの言の葉は龍輝の口の中へ消えた。龍輝の誓いも一華の中へ直接注ぎ込まれる。
「そんなの……得意だよ。誓うよ。優し過ぎる一華に。俺を俺として生かしてくれる一華に。たくさん未知の世界を見せてあげる」
酔ったのは酒のせいでは無くて、言葉のせい。口づけのせい。
二人の甘い夜は始まったばかり―――
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