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Step1 胡蝶蘭男子に話しかけられました
オランダミミナグサ③
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「あ、はい」
おずおずと答えると、彼は不思議そうに尋ねてきた。
「雑草なんか見てて面白いの?」
違った。反対だ。
やっぱり雑草になんて興味が無くて、雑草好きな人の事を物珍しく思っただけなんだわ。
「はい」
小さな声で頷いた。どうせわかってはもらえないよね。所詮、胡蝶蘭に囲まれて生活している人には。
「不思議。雑草なんてその辺にゴロゴロしているし、抜いても抜いても生えてきて寧ろ邪魔な存在だよね」
その言葉に、心がぎゅっと締め付けられた。
邪魔な存在……そんなこと言わないでよ。
みんな一生懸命生きているだけなんだよ。
そりゃ、公園や農作物にとっては迷惑な存在かもしれないけれど。
「そんな写真、自慢気に投稿している奴、根暗な寂しい奴かもしれないよ」
何ですって!
続けられた言葉に、悲しみよりも、頭の中で何かが弾けた。
自分がなんでもできてみんなに注目されている胡蝶蘭男子だからって、そんな言い方無いよね。
雑草男子の『ひなたぼっこ』さんのこと、何にも知らないくせに馬鹿にするなんて許せない!
いつもだったら、適当に笑ってやり過ごすのに。
波風たてるようなことなんて言わないのに。
ついつい震える声で言ってしまった―――
「そんな、雑草なんていらないみたいに言われたら可哀そうです。この写真を投稿している人は、そんな草花にも愛を注いでいる優しい人なんです」
思わぬ反論を受けて、胡蝶蘭男子は驚いたような顔をした。
それから疑うような顔で私のことを見つめた後、ちょっと意地悪い笑みを浮かべてこう言った。
「あれ、もしかして知り合い? だったら悪かったね」
「……いえ」
「でも、派遣社員の水樹さんが雇い主に盾突いてまで弁護したくなるようないい男なんだね。ちょっと嫉妬しちゃうな」
すーっと背筋が寒くなった。
まずい! そうだった。この人は雇い主。
あと二日で派遣期間満了の私。
これでもう、更新の希望は潰えたわ。いや、それだけならまだいい。
派遣元にクレームが入ったら、怒られて仕事回してもらえなくなっちゃうかも。
と同時に心臓がドクンとなる。
嫉妬しちゃうって何?
息を吐くようにこんな気障な言葉を吐くなんて。これだからイケメンは!
って、違うわ。突っ込むのはそこじゃ無い!
胡蝶蘭男子が、なんで私の名前なんか知っているの?
おずおずと答えると、彼は不思議そうに尋ねてきた。
「雑草なんか見てて面白いの?」
違った。反対だ。
やっぱり雑草になんて興味が無くて、雑草好きな人の事を物珍しく思っただけなんだわ。
「はい」
小さな声で頷いた。どうせわかってはもらえないよね。所詮、胡蝶蘭に囲まれて生活している人には。
「不思議。雑草なんてその辺にゴロゴロしているし、抜いても抜いても生えてきて寧ろ邪魔な存在だよね」
その言葉に、心がぎゅっと締め付けられた。
邪魔な存在……そんなこと言わないでよ。
みんな一生懸命生きているだけなんだよ。
そりゃ、公園や農作物にとっては迷惑な存在かもしれないけれど。
「そんな写真、自慢気に投稿している奴、根暗な寂しい奴かもしれないよ」
何ですって!
続けられた言葉に、悲しみよりも、頭の中で何かが弾けた。
自分がなんでもできてみんなに注目されている胡蝶蘭男子だからって、そんな言い方無いよね。
雑草男子の『ひなたぼっこ』さんのこと、何にも知らないくせに馬鹿にするなんて許せない!
いつもだったら、適当に笑ってやり過ごすのに。
波風たてるようなことなんて言わないのに。
ついつい震える声で言ってしまった―――
「そんな、雑草なんていらないみたいに言われたら可哀そうです。この写真を投稿している人は、そんな草花にも愛を注いでいる優しい人なんです」
思わぬ反論を受けて、胡蝶蘭男子は驚いたような顔をした。
それから疑うような顔で私のことを見つめた後、ちょっと意地悪い笑みを浮かべてこう言った。
「あれ、もしかして知り合い? だったら悪かったね」
「……いえ」
「でも、派遣社員の水樹さんが雇い主に盾突いてまで弁護したくなるようないい男なんだね。ちょっと嫉妬しちゃうな」
すーっと背筋が寒くなった。
まずい! そうだった。この人は雇い主。
あと二日で派遣期間満了の私。
これでもう、更新の希望は潰えたわ。いや、それだけならまだいい。
派遣元にクレームが入ったら、怒られて仕事回してもらえなくなっちゃうかも。
と同時に心臓がドクンとなる。
嫉妬しちゃうって何?
息を吐くようにこんな気障な言葉を吐くなんて。これだからイケメンは!
って、違うわ。突っ込むのはそこじゃ無い!
胡蝶蘭男子が、なんで私の名前なんか知っているの?
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