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Step4 胡蝶蘭男子と同居することになりました
ヒメコバンソウ③
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「夕飯だよ」
その言葉と共にノックの音が響いた。
夕飯? そう言えば、食べてなかったな。
のっそりとベッドから起き上がって顔を出したら、なんだかとっても美味しそうな香りが廊下に漂っている。
え? 誰が作ったの?
スンスンと香りを嗅げば、室長がニヤリと笑った。
目の前の室長は腕まくりにカフェエプロン姿。
もしかして、室長が作ってくれんたんでしょうか?
様になっている姿を見ると、手慣れていそう。ってことは、結構自炊もしていたりして。
「美味しそうだろう。早く食べよう」
いきなり腕を掴まれて引っ張っていかれた。
テーブルの上には美味しそうなパスタとスープにサラダ! 彩りも綺麗で、なんだかレストランに来たみたい。
「凄い。美味しそうです」
「だろ。温かいうちに食べよう」
室長は手早くグラスにワインを注いでくれた。淡いピンクのスパークリングワイン。
シュワシュワと立ち上る泡が弾けて、甘い香りが広がる。
「乾杯しよう」
「乾杯?」
「そ、俺たちの最初の夜に」
「な、なんかその言い方、誤解を招きます!」
「別にいいんじゃない。恋人同士のフリしているんだから」
「え? まだ続いているんですか?」
「どうせなら、永久にやってもいいけれど」
「その度に特別手当を出すんですか? 破産しますよ」
「確かに」
高梨室長が大笑いし始めた。
「この際だから、本当に恋人になっちゃおうか?」
「経費をケチろうとしてもダメです」
「冷たいなー」
「室長はなんで私がここにいるのか忘れていませんか? 室長の恋人のフリしたら家に帰れなくなっちゃったからですよ」
「別に、本当の恋人になったら一緒に住んでてもおかしくないからね。どう? ここ気にいった?」
驚いて目を見開いてしまう。
なんで、そんなことを言うの?
そんなの無理に決まってるじゃない。
高梨室長と私じゃ、住む世界が違い過ぎる。
どんなにがんばったって、一緒にはいられないと思うの。
だったら、最初から夢は見ない。
今回のこの状況は、一時避難であって、同居なんかじゃないんだから。
「……こんなセレブな生活、私は憧れることありません」
「……そっか。そうだよね」
急にしゅんと音を立てたように暗くなった室長。
「ごめん。調子に乗った。この部屋に誰かがいるの、初めてだから」
「え!」
それは思っても見なかった言葉だったの。
モテモテで、たくさんの女性と噂のある高梨室長。お金持ちでこんな広くて豪華なマンションに住んでいるのに、誰もこの部屋に呼んだことが無かったなんて……想像もしていなかったから。
その言葉と共にノックの音が響いた。
夕飯? そう言えば、食べてなかったな。
のっそりとベッドから起き上がって顔を出したら、なんだかとっても美味しそうな香りが廊下に漂っている。
え? 誰が作ったの?
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目の前の室長は腕まくりにカフェエプロン姿。
もしかして、室長が作ってくれんたんでしょうか?
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「美味しそうだろう。早く食べよう」
いきなり腕を掴まれて引っ張っていかれた。
テーブルの上には美味しそうなパスタとスープにサラダ! 彩りも綺麗で、なんだかレストランに来たみたい。
「凄い。美味しそうです」
「だろ。温かいうちに食べよう」
室長は手早くグラスにワインを注いでくれた。淡いピンクのスパークリングワイン。
シュワシュワと立ち上る泡が弾けて、甘い香りが広がる。
「乾杯しよう」
「乾杯?」
「そ、俺たちの最初の夜に」
「な、なんかその言い方、誤解を招きます!」
「別にいいんじゃない。恋人同士のフリしているんだから」
「え? まだ続いているんですか?」
「どうせなら、永久にやってもいいけれど」
「その度に特別手当を出すんですか? 破産しますよ」
「確かに」
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「この際だから、本当に恋人になっちゃおうか?」
「経費をケチろうとしてもダメです」
「冷たいなー」
「室長はなんで私がここにいるのか忘れていませんか? 室長の恋人のフリしたら家に帰れなくなっちゃったからですよ」
「別に、本当の恋人になったら一緒に住んでてもおかしくないからね。どう? ここ気にいった?」
驚いて目を見開いてしまう。
なんで、そんなことを言うの?
そんなの無理に決まってるじゃない。
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「え!」
それは思っても見なかった言葉だったの。
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