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Step4 胡蝶蘭男子と同居することになりました
ミヤコグサ①
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「仕事……休んでもいいよ。元々俺の勝手な判断で採用したんだし」
次の日の朝、高梨室長がネクタイを締めながらそう言ってきた。
「いえ、途中で投げ出すのは嫌です。別にまだ、会社では何も言われていませんから問題ないです!」
鼻息荒くそう答えると、室長が満足げに頷いた。
「流石、俺が見込んだ雑草魂。じゃ、今日もよろしく」
堀井さんが心得たように、地下の死角のところで上手く私を降ろしてくれた。
これで室長とはバラバラに出勤できるわ。
気合を入れて今日も一日がんばろう!
相変わらず真山チーフは厳しいけれど、それでも少しずつ、私の考えを聞いてくれるようになっている。それは単に、高梨室長が私の案を取り上げてくれるから、必然的に真山さんも私の案を受けいれてくれるようになっているってだけのことなので、私の手柄ではないところが残念だけれど。
でも、なんだろう。少しずつ、部屋全体の雰囲気が柔らかくなってきているのを感じる。それは私がここの空気に慣れたからか。それとも、みんなが私を受け入れてくれてきたからか。きっと、その両方なのかもしれないわね。
「お疲れ様」
真山さんの声で今日の仕事も終わり。
「お先に失礼します」
お辞儀をして部屋を出て、エレベーターで地下へ。タイミングを見計らったかのように、堀井さんが車を横づけしてくれて、私は吸い込まれるように扉の中へ入った。
「堀井さん、ありがとうございます」
「いえいえ、なるべく目立たないように気をつけた方がいいですからね」
きっと堀井さんは、三百六十度に視野があるに違いないわ。
スムーズな運転だけでは無くて、周りのことや私の心まで気を配ってくれるの。
こんな方が高梨室長の傍にいらして、本当に良かったなと思う。
なーんて、私には関係ないことなんだけれどね。
昨日の御礼に、今日は私が夕食を作っておこう。
冷蔵庫の中には、一通りの食材が揃っていた。
高梨室長、実はとってもマメ男君なのかも。
思わずクスリと笑ってしまう。
「ただいま」
室長が帰ってくると、食べ物の香りに誘われてそのままダイニングに顔を出した。
「お帰りなさい」
『ただいま・お帰り』って言葉、なんだか嬉しい。今まで誰もいなかったから、そんな声掛けしたことなかったもの。
「なんだかいいね。帰ってきたら誰かがいてくれて、『お帰り』って返してくれるの。それに夕飯までできている」
「和食ですけれど、昨日のお礼です」
「嬉しいな。着替えてくるよ」
なんだか新婚さんみたい。自分で思って、顔が赤くなってしまった。
何を調子に乗っているのよ。私ったら。
ここは、一時避難場所。後数日したら、きっとアパートに帰れるはず。
だから、今のうちにお礼をしておくだけのことなんだから。
次の日の朝、高梨室長がネクタイを締めながらそう言ってきた。
「いえ、途中で投げ出すのは嫌です。別にまだ、会社では何も言われていませんから問題ないです!」
鼻息荒くそう答えると、室長が満足げに頷いた。
「流石、俺が見込んだ雑草魂。じゃ、今日もよろしく」
堀井さんが心得たように、地下の死角のところで上手く私を降ろしてくれた。
これで室長とはバラバラに出勤できるわ。
気合を入れて今日も一日がんばろう!
相変わらず真山チーフは厳しいけれど、それでも少しずつ、私の考えを聞いてくれるようになっている。それは単に、高梨室長が私の案を取り上げてくれるから、必然的に真山さんも私の案を受けいれてくれるようになっているってだけのことなので、私の手柄ではないところが残念だけれど。
でも、なんだろう。少しずつ、部屋全体の雰囲気が柔らかくなってきているのを感じる。それは私がここの空気に慣れたからか。それとも、みんなが私を受け入れてくれてきたからか。きっと、その両方なのかもしれないわね。
「お疲れ様」
真山さんの声で今日の仕事も終わり。
「お先に失礼します」
お辞儀をして部屋を出て、エレベーターで地下へ。タイミングを見計らったかのように、堀井さんが車を横づけしてくれて、私は吸い込まれるように扉の中へ入った。
「堀井さん、ありがとうございます」
「いえいえ、なるべく目立たないように気をつけた方がいいですからね」
きっと堀井さんは、三百六十度に視野があるに違いないわ。
スムーズな運転だけでは無くて、周りのことや私の心まで気を配ってくれるの。
こんな方が高梨室長の傍にいらして、本当に良かったなと思う。
なーんて、私には関係ないことなんだけれどね。
昨日の御礼に、今日は私が夕食を作っておこう。
冷蔵庫の中には、一通りの食材が揃っていた。
高梨室長、実はとってもマメ男君なのかも。
思わずクスリと笑ってしまう。
「ただいま」
室長が帰ってくると、食べ物の香りに誘われてそのままダイニングに顔を出した。
「お帰りなさい」
『ただいま・お帰り』って言葉、なんだか嬉しい。今まで誰もいなかったから、そんな声掛けしたことなかったもの。
「なんだかいいね。帰ってきたら誰かがいてくれて、『お帰り』って返してくれるの。それに夕飯までできている」
「和食ですけれど、昨日のお礼です」
「嬉しいな。着替えてくるよ」
なんだか新婚さんみたい。自分で思って、顔が赤くなってしまった。
何を調子に乗っているのよ。私ったら。
ここは、一時避難場所。後数日したら、きっとアパートに帰れるはず。
だから、今のうちにお礼をしておくだけのことなんだから。
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