猫屋敷先輩の怪奇奇譚

MOKO

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「いらっしゃいませ!
あら、こんばんは!! いつものでいいかな?」

お気に入りのラーメン屋
いつも明るいおばさんが
声掛けてくれる。

「はい、僕はいつもので、お願いします。」

なるべく愛想よく
さっきの事無かったかの様に

「先輩何します?
僕はいつもジャンボ餃子と
大盛チャーシュー
大ライスなんですが
ここのチャーシュー麺
マジで美味いんでおすすめですよ。」


お気に入りのメニューを伝える
お腹ぺこぺこだ

「…じゃあ…同じもので。」


猫屋敷先輩の身体の線はかなり細い
ここのメニュー
結構ボリュームあるけど
食べれるかなぁ~なんて心配したけど
杞憂だった。
先輩はぺろりと平らげ
その上、足らないからって
大盛り炒飯追加していた。


「ここ、いいね
ラーメン美味しいし
いいお店教えてくれてありがとう。」

猫屋敷先輩は痩せてるけど
大食いだった。

「高くなりそうなので割り勘にしますか?」
って一応お伺いしてみた。

「いや、ここは僕がご馳走させてくれないかな?
今日は素直に奢られといて欲しい。」


やっぱり緘口令か

先輩は手を止めて僕を見た

クスッと笑う
けど眼鏡の奥の目は笑ってない。

一瞬なんか温度が下がったきがした。


「…違うね…。
仮に君が誰かに何があったか言った所で
おそらく今日の事誰も信じないよ。
だから、そこはあんまり気にしてない。

君は立会人として、
吉田くんには当事者責任として
これからもっと大変なお願いをする。
それは拒否出来ない。
じゃないとこの件は終わらないし、片付かないし、助からないから。」


あれ?さっきの声に出てたのか?

「それも違うね
何となく考えてることが分かるだけ。」


あっ…あーー今背中に変な汗流れた。
聞かなきゃ良かったかもしれない…。


「そうだね。知らなきゃ多分良かった事って沢山あるよ。

吉田くんの体調不良は
吉田くんが
蛇神の依代を祀っている所を
壊した事で祟れた事が始まりだった。

でもそれだけなら、
祀り直せば済むことだったんだけどね
欲に充てられ
蛇神自体が落神になりつつあった事が
事態を悪化させてしまった。

本来なら神と名の付くものは
臭い匂いなんてしないんだよ。
ところがあの部屋はどうだった?
酷い悪臭だったでしょ?」

「ええまぁ、確かにあれは
酷い悪臭だったっすね。」

「ほっとけば
もっと酷い事になってたろうね。」

…あの状態の吉田よりも
酷い事ってどんな状態なんだ?


吉田くんは多分、元々霊媒体質で色んなもの
拾いやすいんだと思う。
加えて蛇神さん
力が強いのに落ち神になりかけてた。

蛇神さんの波長と
力に当てられて
寄ってきてたタチの悪い気は
ちょっとや、そっとじゃ消えないと思う。

霊障っていくつかあるんだけど
今回みたいに
第三者の目に視えるところまでの物って
相当力が強い証拠なんだよ。

だからあそこら辺一帯は
今ちょっと
怖いスポット
っで、吉田くんはこれから
体調が少し良くなるはずだけど
霊媒体質者って
格好の的って感じで
ほっといても
色んなもんが引き寄せられて次々来る。

だからしばらくは
吉田家とその周辺の浄化は絶対必要
それと同時に吉田くん自身
体質と、波長の改善が必須だよ。
霊媒体質ってなかなか改善出来ない 
だから彼には波長の改善をしてもらわなきゃおそらく一生解決出来ない。
波長自体を良いものにしてないと
今日みたいなことって
繰り返されるんだよね。





それに君はちょっと特殊だね?
本来あんなもんに充てられたら
気を失って記憶も無くすし
食欲なんて2~3日湧かないはずなんだけどね。

ところがどうだい?
がっちりこの食欲
鈍いんだか、強いんだかわかんないけど
僕、アシスタントの逸材みつけたって感じかな?」



………


あっ、今自分の顔の表情筋が一瞬で
消えた気がした。


ちょっと
僕、先輩の言ってる意味が分からない。
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