ハーレム相撲部~女4人に男1人。おまけにかわいい守護霊も憑いてきて、一体何がどうしてこうなった?~

Ring_chatot

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第3章:くだらないこと

12話・終

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「そういうことなら別に、男の恋心に応えてもいいかもしれんが……キスするのは嫌だぜ? 男とのセックスはさらに嫌だ。だって恋人って手をつないだりキスしたり、遊園地でデートするもんだろ? うーん、ますますわからなくなってきた……庄司さんのSNSを見てみたら、大学の同級生と男同士でキャンプに行ってて、すごく楽しそうだったけれどな……それは関係性としては恋人なのか友達なのか……だって、恋人とキャンプしたら絶対に楽しいだろ?」
 考え出すとますますわからない。恋人とのキャンプと、男友達とのキャンプと何がどう違うのか。
『なんかこう、裕也は恋人っていう概念のイメージが古いのね』
「古くて悪かったな!」
『でも、そうやって考えるのはいい事よ。誰かを理解しようとする姿勢はとっても大事だから。貴方には哲学の才能も有りそうね』
 古々はそう言ってくすくす笑う。
「俺の足りない頭じゃ考えてもよくわからねえや……ところで、古々は他人の感情に関して教えるのはあんまり好きじゃなかったのでは? 俺にアキラ君の感情、教えてもらっちゃっていいのか?」
『あれだけわかりやすかったら、言っちゃってもいいでしょ?』
「確かに、薄々感じてはいた」
『でも、本気で惚れられちゃったらどうするつもりなの? 裕也はヘテロセクシャルでしょ?』
「別に? その気になったら付き合ってもいいし、その気にならなかったら丁重に断るさ……恋愛なんてそういうもんだろ? 正直、俺が男相手にその気になるかどうかについては確率は薄いとは思うけれど……まぁ、あいつが一念発起して、男から見てもセックスしたいくらいにいい男になるかもしれないじゃないか? 0パーセントじゃない……」
『……ふぅん。裕也って、ジェンダーに関しては案外ドライなのね』
「かもな。それに、好みのタイプを伝えはしたが、それは何も恋人としてじゃなく、友達としても……だし。あいつが、人助けのために体を張れるようになるんなら、俺はあいつを好きになる……? と、思うぞ、うん?」
 この『好き』というのがどういう好きなのか言語化するのが難しく、裕也は首をかしげながら言う。
『簡単に言っているけれど、難しいと思うよ……アキラ君がなれるかしらね? 人助けのために体を張れる奴に』
 古々が微笑んで裕也に問うと、彼は『さぁ?』と肩をすくめた。なれないならばそれまでのことだし、なれたのならばいい友達になる。それだけのことだろう、と。だけれど、恋愛感情とはまた別のところで裕也はこうも思う。『あいつも人助けのために体を張れる奴になってくれたら嬉しいな』、と。
 そこまで考えたところで、裕也は気づく。もしかして自分は、自分を好きになるために、自分自身が好みのタイプになるために、人助けを続けたいと思っているのかもしれない、と。古々の言う通り人の感情とは複雑でわからないもんだと裕也は思うのであった。
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