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魔法の村と魔法使いと動物達

おい、そのピンクのりんごはチャーミにゃん

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「ねっ、幸せになるりんごでしょうにゃん。このピンクのりんごはイライラを解消してほっこりパワーの込められたりんごらしいにゃん」

  チャーミにゃんはそう言って胸を張る。

「このりんごチャーミにゃんのりんごなのか?  それとも魔法の村には誰が食べてもいいりんごがあるのかな?」

  俺はきっと後者だろうなと思いながら聞いた。すると、

「にゃはは、このりんごは魔法の村のうさぎのぷにさんのりんご畑なんですにゃん」と答え チャーミにゃんはまたまた自信満々に胸を張るけれど、俺はちょっと心配になった。

「もちろんそのぷにさんの了解をもらってこのりんごを食べているんだよな?」

  俺の聞きたかったことを貧神が代わりに聞いた。

「うにゃ。ぷにさんには何も聞いてないにゃん。わたしは今、りんごをもぎ取っていますにゃん」

  なんてさも当たり前のようにチャーミにゃんは答えた。しかもりんごのもぎ取り中なんだから信じられない。

「それってまさかチャーミにゃん……」
「まさか、チャーミにゃん……」

  俺と貧神はほぼ同時に言った。

「ん?  成行、貧神どうしましたかにゃん」

  チャーミにゃんは可愛らしく首を横に傾げている。

「どうしましたかにゃんじゃないよ。まさかのりんご泥棒かーい!!」、「りんご泥棒だな」俺と貧神は声を上げた。

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