俺と神様は異世界でもふもふしています。毎日の生活に疲れた俺は沖縄に行くはずだったがなぜだか神様と異世界のもふもふ楽園に来てしまいました

魔法の村と魔法使いと動物達

ぷにさんとピンク色のりんご

「えっ！？  りんごも」

「はい、わたしはみんなに笑顔になってもらいたくてりんごを栽培してるので怒らないしそのピンク色のりんごは笑顔になる魔法をたっぷりかけましたよ」

  そう言って微笑みを浮かべるぷにさんはとても素敵でキュートなうさぎだった。

  ぷにさんもりんごもピンク色でキラキラと輝いている。

「ぷにさん、ピンク色のりんごをもう一個いただいても良いかな？  ガォー、ガォー」

「トラッコさんってばお腹が空いているんですね」

  ぷにさんは口元に可愛らしい手を当ててクスクスと笑う。

「もうこのりんごは美味しくて幸せになれるしそれにお腹も空いているのでガォー、ガォー」

「あはは、トラッコさんてば相変わらずなんだから。はい、りんごどうぞ～」

  ぷにさんは笑いながらトラッコさんにたくさんのりんごをカゴに入れて渡した。それから俺達にも。ピンク色のりんごを受け取るとそれだけでもう幸せな気持ちになれた。

「さあ、みんなでりんごを食べましょうにゃん」

  チャーミにゃんの声にみんなは頷き「いただきま～す」と言ってりんごを噛った。やっぱりりんごは美味しくて幸せいっぱいな気持ちになった。これは、きっとぷにさんが優しい心の持ち主なのでより美味しいのかもしれない。

  俺の口の中に甘酸っぱい美味しさと幸せが広がった。

  それとトラッコさんのガォーと吠える声に俺はドキドキした。