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ならまちに住む町屋奈夜
着いたよ
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「ここだよ」
わたしは、おじいちゃんとおばあちゃんと一緒に住んでいる家の前に立ち止まり振り返った。
「あ、赤いお猿さんが吊るされているね」
「狛助ってば赤いお猿じゃなくて身代わり申だよ~」
狛子は腰に両手を当て胸を張り威張った。それはわたしが教えてあげたんだよと思うと可笑しくなるけれど、可愛いから黙っておこう。
「そっか、身代わり申さんだったね」
「一個もらいたいな~」
なんて狛子と狛助が話していると古い木製の引き戸がガラガラと開いた。
「おかえりなさい。奈夜ちゃん、あらあらその子達はお客さんかね?」
おばあちゃんが箒を片手に持ち出てきたのだ。
「あ、うん、友達になったんだよ」わたしは狛子と狛助をおばあちゃんに紹介しようとしたのだけど、二人はわたしが紹介するよりも先に自ら名乗ったのだ。
「こんにちは、狛子です。趣味は美味しいご飯やお菓子を食べることです」
狛子はおばあちゃんの顔を見てニコッと笑いペコリと頭を下げた。
「こんにちは、狛助です。趣味は狛子ちゃんと同じく食べることです」
狛助もおばあちゃんの顔を見てニコニコと笑いペコリと頭を下げた。
おばあちゃんはそんな二人を見て目を丸くした。それから視線をわたしに移し「小さな子とお友達になったんだね」と言った。
「う、うん……お友達になったんだよ」
視線を狛子と狛助に向けるとニコニコ笑っていた。
「うふふ、そうなんだね。狛子ちゃんに狛助君お茶でも飲んでいくかい? お菓子もあるわよ」
おばあちゃんは包み込むようなほわほわとした優しい微笑みを浮かべた。わたしの大好きなおばあちゃんの笑顔だ。
「は~い、お菓子食べる~」
「僕もお菓子食べたいです」
狛子と狛助はぴょんぴょんと飛び跳ね嬉しそうだ。
「じゃあ、奈夜ちゃんの可愛らしいお友達の狛子ちゃんに狛助君中にどうぞ~」
「わ~い、お菓子楽しみ」と狛子と狛助は声を合わせて言って家の中に入った。
元気で明るい二人だなと思いながらわたしの頬は気がつくと緩んでいた。
「わっ、レトロなお家だね。わたし和んじゃう。あ、おばあちゃんのお家は文房具屋さんなのかな?」
「うふふ、狛子ちゃんそうよ。おばあちゃんは文具店とそれから小さなカフェをやっているのよ」
おばあちゃんはこのならまちで桃夜文具カフェ店を営んでいる。因みに店の名前にも入っている桃夜はおばあちゃんの名前だ。
確か創業五十年くらいらしい。なんて長い歴史なんだろうかと思う。わたしはこの世に生まれていない頃からなんだもん。そのことを考えると不思議な気持ちになる。
この世に生まれてくる前のわたしは何処にいたのかな。なんて考えると……。
「へぇ~わたし文具もお菓子も大好きだよ」
「あ、鹿さんのペンがあるよ~文具たくさんあるね」
狛助が木製の棚に置かれている鹿のボールペンを手に取り言った。
狛子と狛助が居るだけでいつもは静かな家の中がパッと明るくなる。
「じゃあ、奈夜ちゃんのお友達になってくれたお礼にそのボールペンプレゼントするわね」
おばあちゃんは微笑み狛子と狛助に鹿のイラストが描かれたボールペンを一本ずつ渡した。
「ありがとう、おばあちゃん」
「嬉しい、ありがとうおばあちゃん」
狛子と狛助はとっても嬉しそうに笑った。
わたしは、おじいちゃんとおばあちゃんと一緒に住んでいる家の前に立ち止まり振り返った。
「あ、赤いお猿さんが吊るされているね」
「狛助ってば赤いお猿じゃなくて身代わり申だよ~」
狛子は腰に両手を当て胸を張り威張った。それはわたしが教えてあげたんだよと思うと可笑しくなるけれど、可愛いから黙っておこう。
「そっか、身代わり申さんだったね」
「一個もらいたいな~」
なんて狛子と狛助が話していると古い木製の引き戸がガラガラと開いた。
「おかえりなさい。奈夜ちゃん、あらあらその子達はお客さんかね?」
おばあちゃんが箒を片手に持ち出てきたのだ。
「あ、うん、友達になったんだよ」わたしは狛子と狛助をおばあちゃんに紹介しようとしたのだけど、二人はわたしが紹介するよりも先に自ら名乗ったのだ。
「こんにちは、狛子です。趣味は美味しいご飯やお菓子を食べることです」
狛子はおばあちゃんの顔を見てニコッと笑いペコリと頭を下げた。
「こんにちは、狛助です。趣味は狛子ちゃんと同じく食べることです」
狛助もおばあちゃんの顔を見てニコニコと笑いペコリと頭を下げた。
おばあちゃんはそんな二人を見て目を丸くした。それから視線をわたしに移し「小さな子とお友達になったんだね」と言った。
「う、うん……お友達になったんだよ」
視線を狛子と狛助に向けるとニコニコ笑っていた。
「うふふ、そうなんだね。狛子ちゃんに狛助君お茶でも飲んでいくかい? お菓子もあるわよ」
おばあちゃんは包み込むようなほわほわとした優しい微笑みを浮かべた。わたしの大好きなおばあちゃんの笑顔だ。
「は~い、お菓子食べる~」
「僕もお菓子食べたいです」
狛子と狛助はぴょんぴょんと飛び跳ね嬉しそうだ。
「じゃあ、奈夜ちゃんの可愛らしいお友達の狛子ちゃんに狛助君中にどうぞ~」
「わ~い、お菓子楽しみ」と狛子と狛助は声を合わせて言って家の中に入った。
元気で明るい二人だなと思いながらわたしの頬は気がつくと緩んでいた。
「わっ、レトロなお家だね。わたし和んじゃう。あ、おばあちゃんのお家は文房具屋さんなのかな?」
「うふふ、狛子ちゃんそうよ。おばあちゃんは文具店とそれから小さなカフェをやっているのよ」
おばあちゃんはこのならまちで桃夜文具カフェ店を営んでいる。因みに店の名前にも入っている桃夜はおばあちゃんの名前だ。
確か創業五十年くらいらしい。なんて長い歴史なんだろうかと思う。わたしはこの世に生まれていない頃からなんだもん。そのことを考えると不思議な気持ちになる。
この世に生まれてくる前のわたしは何処にいたのかな。なんて考えると……。
「へぇ~わたし文具もお菓子も大好きだよ」
「あ、鹿さんのペンがあるよ~文具たくさんあるね」
狛助が木製の棚に置かれている鹿のボールペンを手に取り言った。
狛子と狛助が居るだけでいつもは静かな家の中がパッと明るくなる。
「じゃあ、奈夜ちゃんのお友達になってくれたお礼にそのボールペンプレゼントするわね」
おばあちゃんは微笑み狛子と狛助に鹿のイラストが描かれたボールペンを一本ずつ渡した。
「ありがとう、おばあちゃん」
「嬉しい、ありがとうおばあちゃん」
狛子と狛助はとっても嬉しそうに笑った。
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