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さあ、もふもふ学校ですよ
しおりを挟むわたし達はシロッコの後に続いて歩いた。空は青くて木々は緑色でとても綺麗だった。今日は、もふもふ学校の見学日和だ。
シロッコは花と緑に囲まれた石造りの建物が立ち並ぶ美しい道をにゃんにゃんと歩く。外を歩くとここはわたしの住み慣れた日本ではないし地球でもないことに改めて気づかされる。
買い物かごを提げたもふもふな動物達が歩いていたり、郵便物を配達しているのはうさぎであるし家の前の花に水やりをしているのも猫なのだ。
遠くに来たものだなと思いながらわたしはどんどん歩く。歩くと気持ちのよい風が頬を撫でる。
「さあ、そろそろ着くにゃんよ」と言ってシロッコがこちらを振り向いた。
「わ~い、着くんだね」
「うん」と言ってシロッコがにゃんにゃんとしばらく歩きそして、「着いたにゃん」と言って立ち止まった。
見ると、石造りの校門に『もふもふ学校』と学校名が書かれた銘板が貼り付けられていた。その奥に校舎が見えた。
「ミケにゃんもこの学校に通っているんだよ」
そう言ってミケにゃんは校門の前で胸を張った。その姿が可愛くてたまらなかった。
「さあ、行くにゃんよ」
シロッコはにゃんにゃんと歩き出した。わたし達も後に続いた。
校門を抜けると色とりどりの花が咲き乱れていて噴水もありとても綺麗な世界が広がっていた。そして、わたし達はもふもふ学校の正面玄関にたどり着いた。校舎は三階建てだった。
「では、校舎の中に入るにゃんよ」
そのシロッコの声にわたしは「は~い!」と答えながらワクワクドキドキしてきた。
では、わたしは満里奈はもふもふ学校の見学をします。
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