上 下
121 / 407

ミケにゃんとマリパグちゃん

しおりを挟む
「ミケにゃんてば女の子なのににゃん」

  なんて言いながらミケにゃんはわたしから受け取った紙ナプキンで口の周りを拭いた。

「紙ナプキンが真っ赤かだにゃん」

  ミケにゃんは真っ赤かになった紙ナプキンに目を落としそれから頭をぽりぽりかいた。

「ミケにゃんの大切な犬も笑っているぞ」

「あ、ケン、犬じゃないよ。マリパグちゃんなんだからね」

  ミケにゃんは頬をぷくぅと膨らませマリパグちゃんの頭を撫でた。

「ふーん、マリパグちゃんね」

  ケンはクスッと笑いエビピラフを口に運んだ。

「分かってくれたらいいんだにゃん。ミケにゃんもエビピラフ食べるにゃ~ん」

  ミケにゃんはスプーンでエビピラフをすくい口いっぱいに頬張った。なんだかハムスターみたいで可愛いな。

「美味しいにゃ~ん」と言ってミケにゃんは満面の笑みを浮かべた。

ケンは両手の広げ「やれやれ」と言って溜め息をついた。

  わたしは、「ミケにゃんちゃん、エビピラフ美味しいね~」と言ってエビピラフをスプーンですくい口に運んだ。

  エビピラフはぷりぷりのエビの食感にバターが濃厚で美味しくてその香りもふわりと良い。

  わたしは、にっこりと微笑みを浮かべた。


「ごちそうさまでした~」


  今日も美味しくて楽しい夕食だった。


  さて、夕食のあとは少し休みそれからゆっくりお風呂に入って癒されよう。

「ミケにゃんちゃん、後で一緒にお風呂に入ろうね」

「えっ!  ミケにゃんも一緒にお風呂にゃん。じゃあ、アヒルさんのおもちゃを連れて行くにゃん」

「アヒルさんも一緒なんだね」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

異世界モフモフ食堂!美味しいご飯で幸せいっぱい!

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:134pt お気に入り:1,552

婚約者の義妹に結婚を大反対されています

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:53,031pt お気に入り:5,008

不本意な転生 ~自由で快適な生活を目指します~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:2,534pt お気に入り:3,676

処理中です...