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みんなで学校に行きましょう

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  次の日も良い天気だった。窓を開けるとお日様がこんにちはとわたしに微笑みかけてくれているように感じた。

  階下に下りてわたしは今日も庭掃除をした。いつもと同じもふもふパラダイスの朝だ。


  掃除が終わり木製の扉を開け店内に入るとパンの香ばしい香りふわふわふわりと漂っていた。今日はパンなんだね。

  テーブルに目を向けるとお皿に盛られたパンにウインナー、スクランブルエッグ、トマトとキュウリとレタスのサラダが並んでいた。

  そして、ミケッコちゃんと彩実ちゃんがすでに席に着いていた。

「おはよう~彩実ちゃんにミケッコちゃん」

  わたしは元気よく朝の挨拶をした。

「おはよう~満里奈ちゃん」、「満里奈ちゃんおはようにゃん!」と彩実ちゃんとミケッコちゃんも元気よく挨拶をしてくれる。

  わたしは椅子に腰を下ろしながら「今日から学校だね~」と言った。

「わたしドキドキするにゃん」
「わたしもドキドキするよ」

  二人はそう言ったけれど、その表情は明るかった。きっと、もふもふ学校に行くことが楽しみなんだろうなと思う。

「わたしも初日はドキドキしたよ。だけど、きっと大丈夫だよ~」

  わたしはにっこりと笑った。

「うん、そうだよね、満里奈ちゃんはもふもふ学校の先輩だもんね」

「もうドキドキにゃんだけど満里奈ちゃんがそう言ってくれるんだから大丈夫にゃんね」


  彩実ちゃんとミケッコちゃんはそう言ってほっとしたような表情をみせた。

「さあ、朝ごはんを食べて元気よく学校に行こうね!」

  わたしの口から元気よく学校に行こうねなんて言葉が飛び出す日が来るなんて地球に住んでいた時は想像もできなかった。
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