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笑われてしまいました

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「あはは、満里奈ちゃんってば居眠りしてたんだね」

  彩実ちゃんがこちらに振り返り口元に手を当てて笑った。

「あはは、えっとその……なんだかお昼ご飯を食べた後ぽかぽかしてると眠くなるんだもん」

「うふふ、わかるわかる。わたしも地球の学校でそうだったもん」

  そう言ってどこか遠くを見ているような彩実ちゃんのその瞳にどんな映像が思い浮かんでいるのだろうかと、わたしは考えた。

  楽しい場面なのかそれとも……。

  それはわたしにはわからないけれど、地球からこのもふもふパラダイスにやって来て笑顔の彩実ちゃんはきっと、わたしと似ているのかもしれないなと感じた。

  シロッコを呼び寄せた彩実ちゃん、きっと別の世界に行きたいなと思っていたのかなと想像ができる。

「彩実ちゃん!  もふもふパラダイスに住めてもふもふ学校に通うことができるわたし達は幸せだよね」

  わたしは気がつくとそう言っていた。

「うん、この世界に来ることができて満里奈ちゃんやみんなと出逢えて、それからこのもふもふ学校や世界で人生を新しく始めることができて幸せだな~ってわたし思うよ」

  彩実ちゃんはにっこりと微笑みを浮かべた。その顔はキラキラと輝き嘘偽りのない笑顔だなと思った。

「わたしも彩実ちゃんと同じ気持ちだよ」

  わたしも満面の笑みを浮かべた。

「彩実ちゃん、この世界に来てくれてわたしも嬉しいにゃんよ」

  それまで黙っていたネコッタ先生もキラキラと輝く笑顔を浮かべた。
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