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楽しかった、そしてトマトジュース

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  わたしも椿ちゃんにまた明日ねと手を振ってもふもふカフェの中に入った。

  ミケにゃんは椅子に腰を掛けすでにトマトジュースを飲んでいた。

「う~ん、今日のトマトジュースも美味しいにゃん」

  ミケにゃんは幸せそうに口の周りをトマト色に染めにゃはにゃんと笑っている。

  そんなミケにゃんのことをチラリと見ていると目の前にトマトジュースが置かれた。顔を上げるとシロッコが「満里奈ちゃんおかえりにゃん。トマトジュースだよ」と言ってにぱにぱと笑った。

「シロッコちゃんただいま~トマトジュースありがとう」

  わたしは、お礼を言ってトマトジュースをゴクゴク飲んだ。トマトジュースは酸っぱくてそして甘みもあり独特の味だけど爽やかだった。

「う~ん、美味しい」

  わたしもニコニコ笑った。もうトマトジュースを飲むことが日課になりそうだ。

「ミケにゃんは今日たこ焼きをたくさん食べたんだよ~にゃははそしたら椿ちゃんが下手っぴ可愛い絵を描いてくれたんだにゃん」

「そうなんだね。ミケにゃん良かったにゃん」

  シロッコは自分の席にもトマトジュースを注いだグラスを置きながら言った。

「今度はトマトジュースと一緒にたこ焼きを食べてみようかにゃん!」

  ミケにゃんはそう言いながらトマトジュースを飲み干した。

そして「おかわりにゃん」と言って空になったグラスを差し出した。

「にゃははミケにゃんおかわりなんだね。あ、たこ焼きとトマトジュースはちょっと合わないんじゃないかなにゃん?」

  シロッコはにゃははと笑いながらミケにゃんからグラスを受け取った。
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