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トマトジュースとたこ焼き
しおりを挟むシロッコはパタパタとキッチンに向かった。ミケにゃんはそんなシロッコの背中を眺め、
「たこ焼きとトマトジュース合うと思うんだけどにゃん」と言った。
「え! そうかなあんまり合わない気がするよ」
わたしは、そう言ってトマトジュースをゴクゴクと飲んだ。シロッコ特製のトマトジュースは、シロッコご自慢の畑で作ったものだから甘酸っぱくて爽やかでとても美味しい。
「ミケにゃんは今度試してみようかにゃん」
なんて言ってにゃぱにゃぱと笑っているミケにゃんは絶対に試しそうだ。
「ミケにゃんってば椿ちゃんにもらったこのイラスト大好きだにゃん」
ミケにゃんは椿ちゃんの描いた下手っぴなイラストを眺めにゃははと頬を緩め笑っている。
「そのイラスト、椿ちゃんが楽しみながら一生懸命描いていたものだからね」
けして上手じゃないと言うか下手っぴすぎるけれど、なんだか椿ちゃんのその絵を眺めているとほのぼのしてきてあたたかい気持ちになる。
「お待たせにゃん!」
キッチンからパタパタと戻ってきたシロッコがミケにゃんの目の前にトマトジュースを置いた。
「ありがとうにゃん」
ミケにゃんトマトジュースをゴクゴクと飲み、「にゃははやっぱりシロッコちゃんのトマトジュースは最高だにゃん!」と言って笑った。
「満里奈ちゃんもおかわりどうぞにゃん」
シロッコはわたしの目の前にもトマトジュースを注いだグラスを置いた。
「あ、ありがとう」
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