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次はデザートだよ。でもその前に
しおりを挟む豪華なトマト定食を「美味しかったにゃん」と満面の笑みを浮かべ食べ終えたミケにゃんのお口の周りは言うまでもなくいつも通りだ。
そろそろ言ってもいいかな。
「ミケにゃんちゃん」
「うにゃん? 満里奈ちゃんどうしたにゃん?」
ミケにゃんはきょとん顔で首を横に傾げている。
「ミケにゃんちゃんのお口の周りなんだけどチーズやトマトの汁にそれからトマトソースとかいろんなものでベタベタになっているよ」
「えっ!! ミケにゃんのお口の周りはそんなに汚れているにゃんなの?」
「うん、汚れていると言うか食べかすだらけと言うかね」と答えわたしはミケにゃんの顔をじっと眺めた。
「にゃはは、ミケにゃんってばまたまたやってしまったにゃん。照れてしまうにゃん」
ミケにゃんはやっぱり今回もいつものように肉球のある可愛らしい手で頭を掻いた。
「にゃはは、ミケにゃんは毎回照れるんだね」
シロッコも頭を掻きながら照れているミケにゃんを見て呆れたように笑った。
「だって、ミケにゃんはお口の周りをばっちくして恥ずかしい子にゃんだもん」
「はい、これでお口の周りを拭くんだよ」
わたしは、ミケにゃんにおしぼりを渡した。
「満里奈ちゃんありがとうにゃん」
ミケにゃんはお礼を言ってすぐに口の周りを拭いた。
「ミケにゃんってば綺麗になったにゃん」
ただこの後もまだデザートが続くのでミケにゃんのお口の周りはどうなることやらです。
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