上 下
286 / 407

ミケにゃんは

しおりを挟む

  トマト料理がとても美味しかったのでトマトのデザートも期待大だ。

「ミケにゃんてばトマトドーナツにしたけどトマトパフェが美味しそうに見えるにゃん」

  なんてミケにゃんはわたしの目の前に置かれているトマトパフェをじっと見ている。

「ミケにゃんってばトマトたっぷりケーキも美味しそうに見えるにゃん」

  ミケにゃんは今度はシロッコの目の前に置かれているトマトたっぷりケーキをじっと見ている。

「ミケにゃんのデザートはトマトドーナツだよね」

  シロッコは呆れ顔でミケにゃんを見た。

「トマトドーナツだったけどミケにゃんはケーキとパフェが食べたくなったにゃん」

「ミケにゃんは本当に呆れた子だね」

  シロッコはふぅーと溜め息をついたのだけど「トマトたっぷりケーキとトマトのドーナツ交換するにゃん?」と言った。ミケにゃんはなんて優しい猫なのだろうか。

  そんなシロッコの顔とトマトがたっぷりケーキをミケにゃんは交互に眺め「シロッコちゃんってば優しいにゃん」と言って笑った。

   わたしも慌てて「良かったらトマトパフェも交換するよ」わたしもにっこりと笑った。

「シロッコちゃんも満里奈ちゃんも優しいにゃん。ミケにゃんはトマトのドーナツで大丈夫にゃん」

  ミケにゃんはにゃぱーと笑いトマトのドーナツを食べた。
しおりを挟む
1 / 2

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!


処理中です...