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ミケにゃんの笑顔
しおりを挟むそれから一時間ほどミケにゃんのお母さんを探して歩いたけれど、見つけることが出来なかった。
「ありがとうにゃん。ミケにゃんにはシロッコちゃんや満里奈ちゃんにみんながいるから大丈夫だにゃん」
ミケにゃんはにゃぱーと太陽みたいな明るい笑顔を浮かべた。
「また、今度探そうにゃん。この辺りに住んでるかもしれないからね」
シロッコはそう言って肉球のある可愛らしい手でミケにゃんの頭をそっと撫でた。
わたしもなんて言えば良いのやらと思ったけれど「また、お母さんを探そうね。わたしはミケにゃんのお姉さん代わりになるからね」と言って笑った。
「シロッコちゃんも満里奈ちゃんも優しいにゃん。ミケにゃんは二人がいるから寂しくないにゃん」
ミケにゃんのその笑顔は本物だと思うしきっと毎日を楽しんでいると思う。それでもお母さんやそれからお父さんにも会いたいんじゃないかな? そう思うとわたしの顔が曇りそうになるけれど、ミケにゃんが笑っているんだもんね。
わたしはにっこりと笑みを浮かべミケにゃんの頭を優しく撫でた。ふかふかで柔らかくて触り心地が良くてなんだか頭を撫でたわたしが癒された。
ミケにゃんはわたしの顔を見上げにゃぱーと笑いそして、「ミケにゃんってばお腹が空いたにゃん」と言ったのだった。
やっぱりこれがミケにゃんだね。
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