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【番外編】溶けるような夜④ *
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「ん…っ」
指での愛撫の後、準備をした西野さんがあたしに被さる。優しくキスをされながら、西野さんの熱くて硬い先端が、濡れた入口で蜜を纏うように上下する。
「力、抜いててください…」
「はい…、あ…っ」
質量のあるそれが、ググ…ッと押し付けられる。内壁を拡げながら、ゆっくりと進む圧迫感に、小さく声を漏らす。
「ハァ…、ん…う…」
「大丈夫ですか…?」
コクコクと首を縦に振る。根元まで隙間なく埋められた西野さんに、深く呼吸をする。
「慣れるまで、このままで…」
そう囁いた西野さんの額には、汗が浮かんでいた。目を瞑り、少し苦しそうに、ゆっくり息を吐いている…
「西野…さん…?」
そう呼んで西野さんの頬に手を伸ばす。触れた瞬間、西野さんの身体が、ビク…っと小さく震えた。驚いて離すと、西野さんが手を絡め、あたしの指先にチュ…とキスをしてくれる。
「どうかしましたか…?」
「あの…、西野さんは、大丈夫ですか…?」
「……?」
「辛そうに、見えるので…」
そう聞いたあたしに、西野さんは、一瞬、瞳を丸くして、すぐに恥ずかしそうに、視線をそらした。
「すみません…、これは辛いんじゃなくて…、その…、逆というか…」
「……?」
「栗原さんの膣内が、気持ちよすぎて…」
「─…っ!」
「すみません、僕ばっかり…」
頬を赤くしながら、西野さんが謝る。その表情がなんだか可愛く見えて、胸がキュンとする。そっか、気持ちいいんだ。嬉しい…
「ふふ…」
「え…、なに笑ってるんですか」
思わず小さく笑ったあたしに、西野さんが戸惑った顔をした。
「赤くなってる西野さんが、可愛くて…」
「…っ!」
「初めて見る顔です」
そう微笑んで、西野さんの頬にもう一度触れる。紅潮した頬の熱が、手の平から伝わってくる。あぁ、好きだなぁ…と、胸がいっぱいになっていく。
「それを言うなら、栗原さんだって」
「え…?」
「その顔、初めて見ます」
そう言って、西野さんがあたしの手をベッドに押さえ付けた。
「どういう顔か、わかりますか?」
「い、いえ…」
「僕を受け入れて、涙目で赤い顔して、頑張ってくれている顔です」
「─…っ!」
「そんな栗原さんを、僕がどういう気持ちで見ているか、わかりますか…?」
西野さんが真っ直ぐあたしを見つめる。その瞳の熱に、ドキっとする。
「あ、あの…」
「もっと知らない顔をさせたい気持ちと、大事にしたい気持ちの間で、さっきから理性を保つのに必死です」
「…っ!」
「どっちの僕を見たいですか…?」
そう言った西野さんの色気に、ドキドキし過ぎて言葉を失う。どっちって…。大事にしてくれる西野さんと、理性を捨てた西野さんってこと…!? それは…
困惑するあたしを見て、西野さんが吹き出すように笑った。
「ふふ、冗談です」
「じ、冗談…!?」
「はい。栗原さんが僕のことを可愛いとか言うので、仕返ししたくなりました」
そう言いながら、西野さんがあたしにコツンとおでこを合わせる。
「動いても、いいですか…?」
「え…っ、あ、はい…っ」
「心配しなくても、優しくします」
いつもの穏やかな笑顔。その表情に安堵しながら、でも、理性を捨てた西野さんも、一度は見てみたい気もする。
「あの、西野さんなら、優しくなくても…」
「じゃあ、それは次の機会に…」
そう微笑んだ西野さんは、あたしに優しくキスをした。
指での愛撫の後、準備をした西野さんがあたしに被さる。優しくキスをされながら、西野さんの熱くて硬い先端が、濡れた入口で蜜を纏うように上下する。
「力、抜いててください…」
「はい…、あ…っ」
質量のあるそれが、ググ…ッと押し付けられる。内壁を拡げながら、ゆっくりと進む圧迫感に、小さく声を漏らす。
「ハァ…、ん…う…」
「大丈夫ですか…?」
コクコクと首を縦に振る。根元まで隙間なく埋められた西野さんに、深く呼吸をする。
「慣れるまで、このままで…」
そう囁いた西野さんの額には、汗が浮かんでいた。目を瞑り、少し苦しそうに、ゆっくり息を吐いている…
「西野…さん…?」
そう呼んで西野さんの頬に手を伸ばす。触れた瞬間、西野さんの身体が、ビク…っと小さく震えた。驚いて離すと、西野さんが手を絡め、あたしの指先にチュ…とキスをしてくれる。
「どうかしましたか…?」
「あの…、西野さんは、大丈夫ですか…?」
「……?」
「辛そうに、見えるので…」
そう聞いたあたしに、西野さんは、一瞬、瞳を丸くして、すぐに恥ずかしそうに、視線をそらした。
「すみません…、これは辛いんじゃなくて…、その…、逆というか…」
「……?」
「栗原さんの膣内が、気持ちよすぎて…」
「─…っ!」
「すみません、僕ばっかり…」
頬を赤くしながら、西野さんが謝る。その表情がなんだか可愛く見えて、胸がキュンとする。そっか、気持ちいいんだ。嬉しい…
「ふふ…」
「え…、なに笑ってるんですか」
思わず小さく笑ったあたしに、西野さんが戸惑った顔をした。
「赤くなってる西野さんが、可愛くて…」
「…っ!」
「初めて見る顔です」
そう微笑んで、西野さんの頬にもう一度触れる。紅潮した頬の熱が、手の平から伝わってくる。あぁ、好きだなぁ…と、胸がいっぱいになっていく。
「それを言うなら、栗原さんだって」
「え…?」
「その顔、初めて見ます」
そう言って、西野さんがあたしの手をベッドに押さえ付けた。
「どういう顔か、わかりますか?」
「い、いえ…」
「僕を受け入れて、涙目で赤い顔して、頑張ってくれている顔です」
「─…っ!」
「そんな栗原さんを、僕がどういう気持ちで見ているか、わかりますか…?」
西野さんが真っ直ぐあたしを見つめる。その瞳の熱に、ドキっとする。
「あ、あの…」
「もっと知らない顔をさせたい気持ちと、大事にしたい気持ちの間で、さっきから理性を保つのに必死です」
「…っ!」
「どっちの僕を見たいですか…?」
そう言った西野さんの色気に、ドキドキし過ぎて言葉を失う。どっちって…。大事にしてくれる西野さんと、理性を捨てた西野さんってこと…!? それは…
困惑するあたしを見て、西野さんが吹き出すように笑った。
「ふふ、冗談です」
「じ、冗談…!?」
「はい。栗原さんが僕のことを可愛いとか言うので、仕返ししたくなりました」
そう言いながら、西野さんがあたしにコツンとおでこを合わせる。
「動いても、いいですか…?」
「え…っ、あ、はい…っ」
「心配しなくても、優しくします」
いつもの穏やかな笑顔。その表情に安堵しながら、でも、理性を捨てた西野さんも、一度は見てみたい気もする。
「あの、西野さんなら、優しくなくても…」
「じゃあ、それは次の機会に…」
そう微笑んだ西野さんは、あたしに優しくキスをした。
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